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昔撮影したHi8のビデオテープを友人のカメラを借りて久しぶりに再生したところ、音が出ないテープが何本もありました。新しい方が出ません。もう聞く方法はないのでしょうか?原因は何かわかりますでしょうか?

A 回答 (3件)

はじめまして。



ビデオテープはヘリカルスキャンといってテープとビデオヘッドを搭載したシリンダーが斜めに接するようにして、テープの幅にに斜めに記録しています。
自己録再(録画した機器で再生)する場合は何の調整も必要ありませんが、他機で再生するためには個々のヘッド取り付け位置のバラつきなどがあるので、テープパスを調整して記録トラックをヘッドが正確にトレースする必要があります。これがトラッキング調整です。
このトラッキング調整が正確になされないと、映像が映らない、画ブレ、音声再生されず、音声ノイズなどが発生します。
VHSやベータの場合は手動調整で最適ポイントを任意に探し出すことができました。
ところが8ミリ(Hi8)の場合は完全オートトラッキングです。なので本来は調整する必要はないはずなのですが、VHSやベータのようにテープ幅が広くないことと、記録トラックがSPモードでもVHSの3倍モード(19~20ミクロン)と同等のために、非常に調整範囲が狭く且つ適合し難い難点を抱えています(VHSの3倍モードもメーカーは互換性は保証しておりません。保証しているのは標準モードのみです。つまり再生できれば「ラッキー」です)。

一応互換性は保証しているのですが、部品の精度のバラつきやヘッドと取り付けの微妙な角度違いでも、この症状は発生します。なので基本的に自己録再以外は推奨できないフォーマットでもあります。
が、もともと自己録再を意図して策定されたビデオカメラ専用のフォーマットなのでフォーッマットの不備とも言えません。

8ミリはヘッド交換やテープパス部分の交換だけでも、オートトラッキングで調整範囲を超えるものが出ます。そのために修理の際は録画したテープを添付して「コレが再生できるように」と修理依頼する必要があります。
これはメーカーの調整ミスでもフォーマットの不備でもありません。
それだけデリケートな調整が必要なのが8ミリ(Hi8)フォーマットなのです。

音声が再生されない、画ブレが激しいテープは当方でも沢山抱えています。
対処方法はソニー(おそらく他のメーカーはもう修理・調整はしません)のサービスに調整を依頼するしかありません。もちろんソニー製以外のビデオカメラやビデオデッキは修理・調整はしません。
またその音声の出ないテープを正常に再生できるように調整すると、今度は別のテープが再生できなくなる可能性もあります。
もう一つの対処法は業務用のHi8デッキを入手することです。全ての業務用機種ではありませんが、トラッキングを手動調整できる機種があります。と、言っても中古やジャンク扱いのデッキを探す以外ありませんが・・・
情報も少なく手動調整が可能な機種も不明で、且つ比較的良好なジャンク(完動品でもジャンク扱いとなる場合があります)でも3万程度します。
かなり大変です。

一つお尋ねしたいのですが、音の出ないテープは録画した直後再生確認で音声は確認しましたか?
我が家に1本マイク不良(故障)で音声が未収録のテープがあります。
後で再生してみてビデオカメラのマイクの故障が判明しました。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
とても参考になりました。
もう5~10年程前のテープですがその当時は再生した時音が出ました。
撮影したのはソニー製で借りたのもソニー製です。

質問ですが、
音が出ないとテープのせいにしてあきらめていましたが、まだ何人かHi8ビデオを持っている人がいるのでそれを借りてみても無駄なことでしょうか?
それともどこかに依頼してDVDにしてもらった方がいいでしょうか?

お礼日時:2009/05/05 10:19

よく8ミリテープをダビング変換する者です。


かつては業務用でブライダル撮影、編集も行っていた為、機材はある程度揃っています。昔の仕事の繋がりで、8ミリテープで録画したメモリアルビデオをDV化、DVD化を今も色々行っています。

その経験上、音が出ない場合、記録テープのポリエチレンフィルムの素材に起因し、湿気などで縮んでカールしてしまい、うまくトレース出来なくなった、という事が多いです。

某社の某ブランドは、発売時、塗布テープで蒸着テープ並の高画質、を謳っていて、当時結構大量に消費されましたが、経年変化によるテープの反りによるダメージが大きいです。15年ほど前の話ですが、ソニーサービスでは、自社テープ以外のテープの特性に合わせたトラッキング調整はしません、といわれました。

それから、ステレオ録音されたタイプほどダメージが大きく、モノラル記録テープのほうが再生互換性が高いです。これはステレオ録音が後から無理矢理追加した規格だからです。音が出なくなったステレオ録音テープでも、モノラル再生専用8ミリデッキで再生すると、音が出る事があります。モノラルといっても音質はFM変換のHIFIですから、ステレオではないだけです。

あまりにもテープが収縮していて8ミリ規格に収まらない場合はあきらめるしかありませんが、私は複数台のカメラ、デッキを使って、とにかく再生出来る機種を探します。

業務用機種で再生出来ないくせに、ハイエイト第1号機のカメラCCD-V900で(音声はモノラル)再生出来たり、ハイエンドのNS9000で再生出来て、現行機種の GV-D200で再生出来ないなど、色々なパターンがあります。

テープの物理的な変化によるトラブルなので、いかに沢山の再生環境を保っているか、そこが望みを繋げるポイントです。
業者を謳っていても、再生環境が貧弱で、ディープなマニアの方がよっぽど救出率の高い再生環境を構築している事が多く、今は色々な機材で再生を確認してみることが先決だと思います。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。
機材を探し試みてみます。

お礼日時:2009/05/06 10:22

No.1です。



Hi8のデッキ(カメラ)をまだ所持している友人、知人がおられるのでしたら試してみる価値はあります。
上手く行けば音が出る可能性もあります。

再生環境の問題もありますし、当方は自力で(HDD・DVDレコーダーとPCのTVキャプチャーを利用して)DVD化を進行しております。
再生可能なものは片っ端からDVD化しています。
が、DVD-Rの方がテープより寿命が短いのが難点です。テープは再生機器さえあれば25年以上前の録画したものでも再生可能です(実際我が家には25年前のベータテープがありますが、今でも再生可能です)。テープは本棚に放り込んでおくだけでOKなのですが、記録型DVDはケースに入れて立てて、しかも高温多湿でなく、なるべく光も当らない場所とちょっと神経質です。それでも3~5年程度で読み出せなくなるものもあるようです。なのでその前にコピーを取る必要があります。
回避するにはできるだけ日本製と表示されている、Rならば太陽誘電製、RWならばビクター製、RAMならばマクセル製が高品質でお薦めです。

業者に依頼する手段はデッキ(カメラ)を借りて再生を試してからでもいいと思います。本数が少なければそれほどお金はかからないでしょうが、本数が多いとかなり高額になります。60分で2000円~辺りからあります。
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この回答へのお礼

本当にいろいろありがとうございます。

DVDの寿命が短いとは驚きました。Hi8カメラがだめになり次に買ったビデオで撮ったものは次々にDVDにしてきました。(高品質ではないDVD-Rに・・・)
ショックです。老後の楽しみと思っていたのに。

お礼日時:2009/05/05 11:34

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