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心理学のことは余り知らない人間ですが、最近、数冊の本を読みまして、気になったことが出てきました。

心理学で「影」という考え方があるようです。そこでふと思ってしまったのですが、実は私はバイセクシャルを自認しています。
結婚を約束している男性もいるのですが(正式に婚約してます)、女性の恋人とも現時点で上手く清算が出来ていません。
今回はその件についての相談ではないのですが、私も彼女も双方にとって「影」なのではないか?「影」の存在だから、不思議と気があってしまう、そんなことを思いついたのですけど、詳しい方からみたらどうなのか、お聞きしたくて、質問しました。

実は、私も彼女も、厳格というか、親の考えが古いところがあったり、社会的にいわゆる名士、資産家、それなりの役職、、そういう家庭に育って、「いい子、立派な子」をある程度意識して、そういう範囲に納まるべく生きてきた、そういう共通項があります。
彼女と一緒にいると、裃を脱げるというか、裸の自分になれる居心地のよさがあります。彼女にとってもそうだと思います。いい家のいい娘、のはずが、自分といると、性にたいしてもいくらでも本音を出すというか、出せるというか。私も優等生をしなくてすんで、ちょいワルを演じて馬鹿なことばかりしてしまいます、そしてそれが結構楽しかったりします。
痴話話になってしまってお恥ずかしいのですが、こういうことはどういう風に考えたらいいのでしょう。

影との折り合いのつけ方、そういうことも参考になることがありましたら、お願いします。

A 回答 (4件)

私自身は分析心理学の信奉者ではありませんが,


彼女の存在をユング的な意味での「影」と捉えるのはやはりズレているように感じます。
#1さんの回答はひとつの解釈を示していますが,おおむね賛同できるものです。
失礼ながら,質問者さんは「影」という概念を持ち出して
別れ難い彼女との関係を正当化しようとなさっているようにも見えます。

彼女がユング的な「影」でないとすれば何かと聞かれれば,
これも失礼を承知で申し上げると,
世間的な意味での「影」というか「ダークサイド」を共有する
「同じ穴のムジナ」とか「同病相憐れむ」とかいった関係かと。
(回答者はそのような関係から始まる恋愛を否定しませんし,
同性愛自体を不道徳だとか病気だとか言っているわけではありません)

となると問題は影との折り合いのつけ方というより
彼女との,そして御自身の感情との折り合いのつけ方という世俗的な話になるでしょう。
ここ(OKWaveとそのパートナーサイト)の人生相談カテにこの種の質問が投稿されると
常識や倫理を振りかざした批判的回答が集中しがちのようですね。
価値中立を旨とする心理学カテ(?)としては,
彼女との関係を続けたとして,はたして隠し通すことができるか。
もし隠し事が夫に知れた場合,どのような結果になる可能性が高いか。
そのあたりに想像をめぐらせてリスクとコストを冷静に見積もってみてくださいと言っておきましょう。

当人にいくら隠し通す自信があっても
「共犯者」のいる秘密は予期せぬアクシデントから露見することが多いものです。
夫に知れたときの結末は,そこに至るまでの経緯や
夫の価値観などによって大きく変わってくるかもしれません。
夫婦間の信義に対する裏切りということで即離婚という選択もあれば,
夫婦関係を持続させるために彼女から妻を奪還しようとする夫もいるでしょう。
また男と浮気されるよりもマシと考えて不本意ながら関係を許容する夫もいれば,
女同士の恋路の邪魔はしないから自分も仲間に入れてくれという夫だっているかもしれません。
(回答者なら最後の選択肢...かな)

妻となるあなたの「教育」によって夫が変わる可能性もなくはないですが,
夫になる人の行動傾向からある程度予想を立てることはできると思います。
秘密が露見するリスクとあなたが負うことになるであろうコストを考慮に入れても
彼女との関係から得られるものが勝っていると感じられるなら,
そして彼女も同じ結論にたどり着いたなら...
それを不倫と呼ぼうが呼ぶまいが,二人の関係は続くでしょう。
現実にはこのリスクとコストの見積もりがひどく甘かったり,
二者間にズレがあったりすることから多くの悲喜劇が生まれるわけですが。

御自身の感情との折り合いということでは,最初に申し上げたとおり,
彼女との関係を正当化する理由づけを探していらっしゃるように感じられるので,
いま形の上で彼女と別れたとしても未練をひきずるような気がします。
一方,もっともらしい理由づけをして関係を続けても,
隠し事をしているという負い目があなたを苛むかもしれません。

しかし環境が変わることで関係が変わり,感情が変わるというのは良くあることです。
転居したり子どもができたりといった環境の変化は二人の関係をしだいに変えていくでしょうし,
彼女だって心変わりするかも知れません。
いますぐ気持ちの折り合いをつけようするのではなく,
環境を変えて時間の経過を待つというのもひとつの選択でしょう。

もっとも
環境の変化と時間の経過にかえって彼女という存在の大きさを思い知らされる可能性もあります。
そのことで夫との関係の方を変えざるを得なくなることだってあるでしょう。
しかしどのような結果になろうとも,それもまた自分の人生の一部であって
その責は自分で負うという覚悟がさえあれば,それはそれで良いのではないでしょうか。
(なんにも助言になってませんが,これもまたユング派的発想かと)

質問者さんは健康で聡明な方とお見受けします。
カウンセリングを受ける必要性など感じられませんし,
受けてみても満足のいく解決にはつながらないような気がします。
ただ御自身の自己理解のためのひとつの手段として
(金と時間と幾ばくかのリスクを伴う「道楽」と割り切れるなら)
ユング派の分析や精神分析(=フロイト派)を受けてみるのは悪くはないかもしれません。

ちなみに「影」をはじめとする「アーキタイプ(元型)」の概念はユング派でしか通用しません。
また「コンプレックス(複合)」とか「リビドー」とかいった概念にしても
せいぜい深層心理学の諸派だけで通用するのものであって,
心理学一般に(そして精神医学一般にも)広く受け入れられているわけではないことを知っておいてください。
現代の心理学者や精神医学者の大半はそのような概念を持ち出して人のふるまいを説明したりしないということです。

最後に。
影の話からずいぶん逸れてしまいましたが,
結婚がらみでユングが出てくる質問ということで,
ずいぶん前に回答したQ&Aを思い出しました。
おひまなら読んでみてください。

■ユングの「分析心理学」は恋愛・結婚を考える上で有効だと思われますか?
 http://okwave.jp/qa1304759.html
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この回答へのお礼

お二方から、違うとのご指摘で、なるほどと考えています。

>別れ難い彼女との関係を正当化しようとなさっているようにも見えます。
多分それは違うと思います。

>環境の変化は二人の関係をしだいに変えていくでしょうし
現在、変えようとして模索中です。その中でふと気づかされたということです。

続けるか、清算するかの二者択一だから、難しいのかもしれない、もっと別の道もあるのではと模索しています。

>カウンセリングを受ける必要性など感じられませんし,
はい。そういうことは考えたこともありません。自己が分離しているなどという自覚もありません。

ご紹介のページも読ませていただきます。
ありがとうございました。

お礼日時:2009/05/11 21:31

#2,#3です。


ご質問がありましたので,少し補足します。

>「影の本態」という言葉は知りませんでしたが、影が出来るその大元、元凶のように考えればいいのでしょうか?

「影の本態」は「影の実態」,「影の正体」という意味で使いました。
「影の本体」でも良かったのかもしれません。
いずれにせよ私が勝手に言ってるだけで,ユング派の用語法というわけではありません。

>「影の肩代わり」
>肩代わりの行く末ってどんなものなのでしょう?

これはケース・バイ・ケースとしか申し上げられません。
互いを認め合い「和解と統合」に向かうというのが理想なのでしょうが,
親の引退,親の(あるいは子の)死といった契機を待たなければなかなか難しい気がします。
感情的対立を抱えたまま疎遠になっていくというのが現実には多いように思いますし,
ときに家族内殺人や無理心中といった悲劇的な結末を迎える場合もあるでしょう。

もうひとつ。
#2の回答で
「質問者さんは健康で聡明な方とお見受けします」
と書きましたが,
質問者さんの回答履歴を読ませていただいた今,
「質問者さんは健康で聡明な,いけないお嬢さんとお見受けします」
と訂正しておきます。
私,「いけないお嬢さん」は嫌いじゃありません。

最後に。
くどい文章を丁寧に読んでくださってありがとうございます。
だけど,あんまり本気にしないでね。
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この回答へのお礼

>私,「いけないお嬢さん」は嫌いじゃありません。
>だけど,あんまり本気にしないでね。

思わず、にっこり。

お礼日時:2009/05/13 16:01

#2です。



自分の回答を読み直しながら
いささかくどいなと反省しつつ,考え直した点があります。

先の回答では
#1さんの回答に述べられた解釈におおむね賛同できると書きましたが,
質問者さんの影の本態は「男性的なもの」というより
「男性に従属して良き妻・良き母を演じる女性」のほうではないかと思えてきました。

教師,警察官,宗教家のように正義や道徳を「売り物」にする,
いわゆる「ペルソナ」で生きている職業人の子どもが
ときにグレたり,反社会的活動に手を染めてしまうことがありますが,
ユング派の人たちはこれを「影の肩代わり」という言い方で説明します。
親が内面に抱えながらも実現できなかった人生の一面を
子どもが身代わりになって生きているというような意味でしょうか。
この場合,親と子は互いに自分の影と直面せざるを得なくなるわけで,
激しい感情対立や攻撃行動を伴うこともあるでしょう。

質問者さんにも思い当たる節がありませんか?
まあ,こんな説明をしたところで検証のしようもないわけで,
物語を仕立てて自分を納得させる「道楽」でしかないのですが。

この回答への補足

重ねての回答ありがとうございます。

「影の本態」という言葉は知りませんでしたが、影が出来るその大元、元凶のように考えればいいのでしょうか?

>「男性に従属して良き妻・良き母を演じる女性」
私の母親はそういう感じではないように思えますが、外から見たらそうなのかもしれません。彼女のお母さんは完全にそういうタイプのように思えます。

>教師,警察官,宗教家のように正義や道徳を「売り物」にする,
いわゆる「ペルソナ」で生きている職業人の子どもが

半分くらいそういう感じかもしれないです。
私のほうは、父は大学教員(祖父もかつてそうだった)母は資格のある専門職です。フルタイムの共働きです。
彼女の方は、父親が東大卒の官僚、民間に移って、某上場企業役員。母親は有名女子大卒で、母親の実家が裕福な出自です。専業主婦ですが、社会活動を熱心にしているようです。

「影の肩代わり」
肩代わりの行く末ってどんなものなのでしょう?

補足日時:2009/05/12 00:15
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こんにちは、



影(心理用語では通常シャドーと言います。)は、ユングが提唱した概念で、
「自分の苦手なもの」や「嫌いなもの」「避けたいもの」として現れてきます。
http://kokoro-jung.com/jung/2006/11/post_19.html

ユングという人は、わりに二項対立的な考えをするひとで、
外交的・内向的とかの性格分類を考えたりしています。
その為に、ユングのシャドー(影)は、光(ライト?)あっての概念です、
光=成りたいもの、好きなもの、の影が、シャドウであり、嫌なものとの考えです。

この観点から、貴方のバイセクシャルを考えて見ますと、
貴方の「嫌いなもの」、ではなく、むしろ「落ち着くもの」なので、
シャドーとは言えないのではないかと思われます。

むしろ、男性性の中に、無意識のシャドー(=意識していない嫌悪感)があり、
そのことを、補償するために、同姓へ性的な意識を向けているのではないか、
とも考えられます。お二人とも、家庭の厳格さ故に、
母親からの(純潔であれと言う要求の裏にある)無意識の男性への嫌悪感を
大量に植えつけられた可能性もあります。

世間体としては、同性愛がシャドーのように思えるかも知れませんが、
貴方の心象風景としては、男性の方がシャドーの可能性が高いかと思います。

この男性に対するシャドーである「無意識の嫌悪感」を解消していけば、
バイセクシャルへの欲求にも何らかの変化が起こるかも知れません。

どちらにしても、貴方の中での、「男性への嫌悪感や世間体や常識」と
「本当の貴方自身」とを矛盾無く統合していくことが、必要です。
その為には、自分の男性や母親(家庭)への気持ちの奥底を丹念に探るしかないと…

ここから先は、心理の専門家であるセラピストやカウンセラ-と相談してください。
 ※蛇足ですが、精神科医は専門家とは程遠い存在ですので絶対不可です。
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この回答へのお礼

>むしろ「落ち着くもの」なので、
シャドーとは言えないのではないかと思われます。
>貴方の心象風景としては、男性の方がシャドーの可能性が高いかと思います。

そういうものなのですか。わかりました。ありがとうございました。

お礼日時:2009/05/11 21:08

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