プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

先週、学校で教師が言っていたことが気になります。

その教師が言うに、
「もし、新型インフルエンザが蔓延し、日本にも上陸してきた場合、ゆっくりと全国に拡大していく事だろう。そしてすべての日本人がかかると良い。なぜなら、一度かかることによってこのインフルエンザに対して抗体ができるからだ。」
「これが急速に蔓延していくと、NG。アウト。感染したらすぐにさよなら。サーズなんかがこれにあたる。流石にこの時は危ないと思ったね。所謂バイオアタックだ。」
「世間では、アメリカやメキシコで何人が感染して、今や世界に感染は拡大した、などと吹聴しているが、実は報道されていない事実が有る。これはマスコミは報道できないので、間接的に我々に暗示するにとどまっている。」
「「弱毒性なので慌てないで落ち着いて下さい。」つまりは普通のインフルエンザと同じである。それなのに何故、アメリカや向こうの国々では死者が増大しているのか。これは死亡者にある一定の傾向が有ると言える。ところがそれを、メディア媒体は報道しない。」
「日本人は、かかってもまず死なないと思う。感染はするが、死にはしない。それは何故か。」
「教えません。だって教えたら君たち、すぐに広めちゃうだろ? そう簡単にこの事実を広めさせるわけにはいかない。とにかく君たちは、パニックにならずに勉学に励んでればいいって事。」


メディアが報道できない、新型インフルエンザに関する隠された事実とは何なのでしょうか。

A 回答 (4件)

 獣医師でウイルスに専門知識を有しています。



 まあ、この先生の言うことは最初から最後まで支離滅裂と言って良いですね。

 ウイルスの病原性と感染拡大速度には、直接的な関係はありません。
 というよりむしろ病原性が弱いウイルスの方が感染拡大は急激になりがちです。その理由は、感染・発病しても医療機関の監視下に置かれずに自由行動する感染者が増えるからです。

 ちなみに最近になって推定された新型インフルエンザの致死率は0.4%で、季節性インフルエンザよりは格段に致死率は高いです。季節性インフルエンザは0.02%程度ですから。
 まあ、あまり急速に感染拡大が進むと医療体制が追いつかなくなりますから、致死率は増えるでしょう。今のところメキシコでの致死率が約1%くらいですから(あまり信用できない数字ですが)、最悪このくらいまでは行く可能性はある、と現状では考えられます。

 ちなみに単一の感染症としては人類史上最大の死者数を記録したスペイン風邪で致死率は約2%と推計されています。これがウイルスの正体まで判明しているものでは最古の「新型インフルエンザ」ですが、その後2回の新型インフルエンザ(アジア風邪と香港風邪)では、致死率は約0.4-0.5%程度だったとされているので、今回のは、いわば「新型インフルエンザ」としては割とスタンダードなものではないかと。

 ちなみに季節性インフルエンザの死者数ですが、例年約10,000~15,000人くらいです。700-800人という数字は超過死亡概念が算入されていない、「インフルエンザが直接的な死因となった死者数」です。
 インフルエンザの場合、二次感染の脅威も非常に重要ですから、インフルエンザによる人的被害としては超過死亡概念を算入した数字が採られています。

 ちなみに近年は東南アジアでの高病原性鳥インフルエンザが"ヒト型"に変異して新型インフルエンザとなることが懸念されていたので(現在でもその懸念が消えたわけではありません)、国の行動計画すなわちマニュアルは、国民の約2割が感染して致死率は約2~3%という想定で策定されていました。(感染者2,500万人、死者64万人)
 ところが現実に起きたのはせいぜい致死率0.4%という病原性の低いウイルスによる新型発生なので、マニュアルをそのまま運用するわけにはいかず、見直しが急がれているのは報道の通りです。

 ただ、この0.4%という数字、感染症の致死率としては決して低くはありませんよ。
 国民の2割(2,500万人)が感染するという前提が同じなら、死者数は約10万人も出ることになってしまいます。

 結果的にどうなるかは、これからの推移次第でしょう。
 もちろん世界や日本の感染者数も死者数も、公表されている数字がそのまま真実であるとは、誰一人考えてはいません。公表されている数字は遺伝子検査までして新型感染が確定した患者数ですから、「氷山の一角」であることは当然の話です。

 あまりにも感染拡大の速度が速いと、医療体制が追いつかなくなって「適切な治療を受ければ助かった人」が命を落とすことになってしまいますから、結果的に人的被害も増大して"致死率"も高い数字になってしまいます。
 うまく感染拡大速度をコントロールすることができれば、死者数は相当減らすことができるでしょう。

 まあ、日本での致死率はそんなに高くならないとは私も思っていますけどね。それは単に日本の医療レベルが高いというだけの話です。
 また、死亡者に一定の傾向があるというのは、「感染者、死亡者とも若年から壮年層に多い」ということでしょうか。
 これは行動範囲が広く学校や職場などで"密集した閉鎖環境"に置かれることが多い年齢層であるということと、新型で免疫がないインフルエンザウイルスに感染した場合、ウイルス自体の病原性というより免疫側の"暴走"による重篤化や死亡が多い(サイトカインストーム)こと等が関与していると推察されています。高齢者には抗体があるのかも、という話もありますが、私はそれは狭い地域内でならまだしもグローバルな範囲ではあり得ない、と思っています。

 でも、「報道されていない事実」というのであれば、そんなことではないんでしょうね??こんなことなら嫌と言うほど報道されていますからね。

 ま、先生が言う「報道されない事実」が何なのか、私にも判りませんが、私の経験からは思わせぶりに言うだけ言って最後だけボカすようなことを言う人は、10人中9人までが「教えない」のではなく「知らない」ですね。または誰でも知っているようなこと(上に書いたような)を「自分だけが知っている秘密」と思いこんでいるか、です。

この回答への補足

非常に長々と有難うございます。
すべて眼を通しましたが、なるほど、別にそんな隠匿された事実はなさそうですね。
学校でもたいして誰も気に留めていなかったようなので、流しておきましょう。
ご解説有難うございました。

補足日時:2009/05/19 00:07
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リンク先を訂正

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090518-00000 …
土日の2日で130人が感染・・・「急速に蔓延」だね。

従来型のインフルエンザでも意外と死者は出てる様ですよ
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/1955.html
2007年で696人
2006年も865人
(日本国内の数です)

で、今回の新型インフルエンザは世界中で76人しか死んでない。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn/20090 …

>メディアが報道できない、新型インフルエンザに関する隠された事実とは何なのでしょうか。
従来型と対して変わらない、何も慌てる事はなく今まで通りに生活すればよい。
私は神戸で何時もの生活を過ごしてます、学校が休校になったので電車が空いて楽な出勤だった。
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この回答へのお礼

丁寧にありがとうございます。
リンクも正確に貼り直して頂いて申し訳ない。
従来型と今回の型の同じ点もだいぶ解りました。

お礼日時:2009/05/18 21:00

 


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090518-00000 …
土日の2日で130人が感染・・・「急速に蔓延」だね。

従来型のインフルエンザでも意外と死者は出てる様ですよ
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/1955.html
2007年で696人
2006年も865人
(日本国内の数です)

で、今回の新型インフルエンザは世界中で76人しか死んでない。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn/20090 …

>メディアが報道できない、新型インフルエンザに関する隠された事実とは何なのでしょうか。
従来型と対して変わらない、何も慌てる事はなく今まで通りに生活すればよい。
私は神戸で何時もの生活を過ごしてます、学校が休校になったので電車が空いて楽な出勤だった。

 
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先生の知ったかぶりです。


マスコミが報道できない何かを一介の教師が知っているわけないでしょう。
まぁ生徒に無駄に騒いで欲しくないのだと思うのですが、こういうこと言う方が余計にたちが悪いです。
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