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脳室内に出来る、脳腫瘍は悪性と良性どちらの方が多いですか?

A 回答 (1件)

 一口に脳室内と言っても、側脳室、第三脳室、第四脳室の何れかによって好発する腫瘍の種類が異なるので、それについても書いて貰えるとありがたいです。

また、年齢も大切な要素です。

 側脳室内腫瘍であれば、2003年の日本脳腫瘍全国集計によれば、髄膜腫が最も多く24%、次いで星細胞腫(15%)、上衣腫(10%)、脈絡叢乳頭腫(8%)、膠芽腫(7%)、乏突起膠腫(6%)、悪性リンパ腫(5%)と続くようです。

 脳腫瘍の悪性度はWHO分類でグレードIからIVに分けられ、Iが良性でグレードが高くなるほど悪性度が高くなります。一般的に髄膜腫はグレードI、星細胞腫グレードII、上衣腫グレードII、脈絡叢乳頭腫グレードI、膠芽腫グレードIV、乏突起膠腫グレードII、悪性リンパ腫グレードIVです。

 第三脳室内の場合、同じく日本脳腫瘍全国集計では頭蓋咽頭腫(36%、グレードI)、星細胞腫(16%, グレードII)、ジャーミノーマ(11%、グレードIII)、下垂体腺腫(7%、グレードI)、退形成性星細胞腫(4%、グレードIII)だそうです。

 第四脳室の場合には、教科書的には30歳以上では脈絡叢乳頭腫、上衣下腫(グレードI)、類表皮嚢胞(グレードI)、髄膜腫や転移性脳腫瘍などが見られ、30歳未満では上位腫や脈絡叢乳頭腫などが多いといわれています。

 以上は一般的な話です。以上に挙げた腫瘍以外の可能性もありますし、画像所見からある程度の予想がつくことも多いです。質問をされた背景が分からないのでなんとも言えませんが、もしも実際に脳室内腫瘍が見つかってのご質問でしたら、主治医の先生に質問されるのが確実と思います。
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