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バルカン諸国では、西ヨーロッパと比べてなぜ少数民族問題が多発するのでしょうか?
もともと、民族が多いことや、オスマン帝国なんかも関係していますか?

A 回答 (3件)

オスマン帝国の支配下にあって、キリスト教徒は政治に参加する


ことができませんでした。よってバルカン半島の各民族がいずれ
もキリスト教国として、独立した際に政治や統治のノウハウを持
つ人材が少なかったそうです。
そのことが独立早々から、バルカン諸国は領地獲得のための紛争
を何度も起こし、各民族間の対立感情を非常に深いものとしてし
まったという面もあると思います。
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国家になって時間が短いから。


そして、貧乏だから。

少数民族問題というのは、ある集団が、次の二つの条件にあるときに生まれます
1 自分たちが多数派とは違うと認識すること
2 自分たちが多数派より政治的・経済的に恵まれてないと認識すること

上記の二つが同時に成立しないと少数民族問題は生まれません。
イギリスでスコットランド人やカソリックの人間が少数民族問題を発生させないのは、政治的・経済的に不利になっていない、あるいは、許容できる範囲内だとしているからです。
たとえば、前首相ブレア氏は、本人以外の家族はカソリックで本人は英国国教会、家族がカソリックだから首相になれないということはなく、首相を辞めたとたん、さっさとカソリックになりました。
逆に北アイルランドでは、カソリックが経済的に恵まれていないと認識していたので北アイルランド紛争が続きました。
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西欧・中欧の場合、宗教はカソリックとプロテスタント、言語はゲルマン系とラテン系の順列組み合わせです。

使う文字はラテン文字(通常のアルファベット)ですので、自分の使える言語以外でも読めば大意程度は理解できます。
例えば、英語を出来る人であれば、ドイツ語やフランス語の文章を眺めれば「だいたいこんな内容だ」程度は何の知識もなくても分かります。言語の骨格が同じだからです。
西欧や中央でも100年戦争から第二次大戦まで何度も戦争が起きましたが、第二次大戦後は「もう戦争に訴えるのはやめよう」ということになり平和になっております。

ところが、バルカン半島の諸国の場合は宗教はカソリックとプロテスタントと**正教とイスラム教、言語は様々なものが入り乱れています。文字もラテン文字とキリル文字の二種類があり、両者は互換性がありません。
例えば、ラテン文字を使うルーマニア人は、キリル文字を使うブルガリア語を全く読むことが出来ません。
これは、ラテン文字を使う英語を知っている日本人が、キリル文字を使うロシア語を全く読めないのと同じです。

互いに意思の疎通もおぼつかない、言語や宗教を異にする民族がバラバラに分布しているわけですが、一つの民族が一つの国家を形成するほどの力を持たない例がいくつもあります。また、既に形成されている国境が、必ずしも民族の分布と一致していず、様々な国で様々なパターンの
「少数民族」が発生します。

上記のようなことが、オスマントルコの支配の終焉後のバルカン半島で紛争が絶えない理由と言えるでしょう。
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