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1、2、13~18族の元素が典型元素なのはわかります。
3~11族の元素が遷移元素なのもわかります。
でも、どうして12族の元素が遷移ではなく典型元素なのか分かりません。

A 回答 (1件)

過去には12族の元素を遷移元素として扱ったこともありました。


現在、典型元素として扱うということは、そう考えた方がメリットが大きいということから来ているのでしょう。
つまり、遷移元素というのは、電子の軌道のうちの内部にあるものに空の軌道があることによって、その特有の性質を出していると言えます。12族の元素には、その内部の軌道の空きがありません。そういう意味では遷移元素とは違っており、むしろ典型元素の特徴と一致します。まあ、そうは言っても電子を放出して陽イオンになる時には内部の軌道に空きができるわけですから、CdやHgのように『遷移元素的な』性質が出てくることもあります。

ちなみに、『電子の軌道のうちの内部にあるもの』の意味が取りにくいかもしれませんので補足します。高校ではM殻に最大で18電子収容されることを習うはずです。しかし、周期表の第3周期には8種の元素しかありません。残りの10個はどこに行ったかといえば、第4周期の遷移元素とZnのところに行ったということです。だから第4周期では遷移元素9個とZn1個の合計10個が多くなっています。そして、前に述べた『電子の軌道のうちの内部にあるもの』というのが、このM殻で第3周期までに満たされなかった軌道を意味しています。つまり、N殻に電子が2個入った後に、M殻に残りの電子が入り始め、その入り始めから、入り終わる前までの元素が遷移元素に相当するということです。
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