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山に登ったりする際、「100m登れば気温は〇〇度下がる」という
逓減率というものがありますが、調べると「0.6℃」と「0.55℃」とサイトによってまちまちです。

「0.5℃位、別にいいじゃないか」と言わず、
(1)どちらが正しい(もしくは一般的)か?
(2)なぜこんな違いがあるのか?
ご存知の方、わかりやすく教えて頂けると助かります。

宜しくお願いします。

A 回答 (2件)

>(2)なぜこんな違いがあるのか?



水は熱し難く冷めにくい物質です。 一方、空気は、熱し易く冷めやすい物質です。 だから湿度の多い空気ほど逓減率は低くなります。
実際の大気の相対湿度は 5~100% くらいの幅があります。

ご覧になったページにも書いてある通り、乾燥した空気の逓減率は、0.976℃/100m ですが、実際には完全に乾燥した空気はあり得ません。
水蒸気を含んだ空気の気圧が下がると、気温も下がります。 気温が下がれば、相対湿度は上昇し、やがて飽和し(100%)水滴が発生する。 この空気は水蒸気(水分)が多いので気圧の変化に対する温度の変化が乾燥したものより少なくなります。(湿潤断熱減率 0.5℃/100m)

一般的な大気について言えば、0.5~0.7℃/100mの逓減率となります。

国際標準大気(15℃,1013.25hPa)の気温逓減率は、0.65℃/100mと定義されています。
何かをするときは、基準 (モデル) がないと考えたり、計算したりする事が出来ませんので、モデルを作りそれに則り考察していく方法を取ります。 国際標準大気はそのモデルで、気象とか、航空関係の設計、運用などに使われています。

地表や山に近いところでは、植物の出す水蒸気で湿度が多めになりやすいので、逓減率は下がり 0.55℃/100m の値を使用した方が、実情に適するという考えがあります。


>(1)どちらが正しい(もしくは一般的)か?
実際の大気は千差万別です。 用途、条件により適切と思われる値を使うしか方法はありません。 よって、どちらも正しいのです。 

端的な話として、フェーン現象と言葉を耳にされたことがあると思います。
空気の塊が山を越える時には、気温が下がるので相対湿度は上がりますので、山を越えるときに温度はそんなに下がりません (通常平均0.5℃/100mくらいと仮定して計算します)。 山を上昇する時に空気の塊の中の水蒸気は飽和し雲を作り空気の塊の中の水分は減少します。 その空気の塊が山を越えて下降すると、温度は上昇し湿度はどんどん下がってき、その結果ますます温度は上昇していきます。 その時の平均の逓減率を 0.7℃/100m とすれば、もしその空気の塊が、1,000メートルの山を越えたとすると 0.2 x 10 = 2℃ ほど、あるいはそれ以上、元の温度より高くなる計算になります。 この現象をフェーン現象と呼んでいます。

これでお分かりのように、逓減率は1つしかないというのは間違いであると言えます。 一般的には、国際標準大気として定義されている逓減率は 0.65℃/100m で、条件によって ±0.5℃/100m 変わると覚えておけば十分だと思います。
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この回答へのお礼

詳しく、またわかりやすい説明ありがとうございます。

その場所・状況によって逓減率は異なるのですね~。
なるほど…、大変勉強になりました。

本当にありがとうございました!

お礼日時:2009/08/11 11:03
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この回答へのお礼

アドバイスありがとうございます、
しかし教えて頂いたページは拝見しておりました。

小学生の理科のように、わかりやすい説明が良いのですが…。

お礼日時:2009/08/10 22:17

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