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40代前半の会社員で、現在、駐在員としてオランダに住んでいます。
以前は、アメリカに良く仕事で出かけました。
学校で教わった英語と実際の使用されている英語の違いを実感することが、たまにありますが、一番良く分からないのがこれです。
私は中学で、
England=イギリス、English=イギリス人、英語
と教わりました。実際には、このようには使われていません。English=英語は問題ないと思いますが、Englandはイギリス全体を表す言葉ではないとおもいます。
English=イギリス人も問題ありでは?
私は間違っているとおもうのですが。
なぜ、日本の教育現場では、England=イギリスと教えているのでしょうか。
英語や英国、英文学、英国史等の専門家の方々はどう考えているのでしょうか。

A 回答 (7件)

 


>Englandはイギリス全体を表す言葉ではないとおもいます。
>English=イギリス人も問題ありでは?
>私は間違っているとおもうのですが。
>なぜ、日本の教育現場では、England=イギリスと教えているのでしょうか。

England は、正確には、「イングランド」と呼ぶべきです。また、UK の略号で示される、現在の国連安全保障会議常任理事国である国家は、「連合王国」と呼ぶのが正確で、「イギリス」は正確な呼び方ではないと思います。

ただ、「英国」になると、これはイングランドのことか、連合王国のことか、どちらかと言うと、起源的には、イングランドの漢字表記の最初の文字から出てきた名称ですが、実状としては、英国=連合王国が妥当だとも思います(これは、日本語での呼称の問題です)。

逆に、質問者の方におききしたいのですが、England を「イギリス」と教えない場合、どういう風に教えればよいのでしょうか? 「連合王国=英国=→イギリス王国=イギリス」のような等式というか、関係の認識があり、England は連合王国の中心国家(nation)ですが、イングランド→イギリスで、連合王国を代表表現する用法が確かにあるのです。

連合王国の「国民」は、「連合王国人」というのが存在するのではなく、イングランド人、スコットランド人、ウェールズ人、アイルランド人、そして外国からの移民や移住者が存在します。個別の人は、イングランド人か、スコットランド人かというような、文化的伝統的国民意識があり、更に、連合王国の「臣民」ということになります。

イングランド、イギリス、英国、連合王国、これらは、どこがどう違うのか、説明するのが、かなりに面倒です。妥当な、認識を持とうとすると、連合王国あるいは、イングランドとその周辺国家の二千年以上に及ぶ歴史を把握しないと、よく分かりません。

そして教育現場では、「歴史」も教えるので、「イギリスの歴史」というと、イングランドが独立統一国家として成立し、ウェールズを支配下に収め、やがて、スコットランド王国と連合する形で、スコットランドを吸収し、アイルランドを支配し、更に、大航海時代を通じて、「大英帝国」を築くまでの歴史を顧みないとなりません。

この場合、歴史を記述する「視点」としては、イングランドを中心に置いて、何が起こったかを述べるのが、分かりやすく合理的なのです。「イギリスの歴史」は、イングランドの発展の歴史だとも言えるからです。

ここの「イギリスの歴史」というのは、「英国=連合王国の歴史」という風な意味なのですが、連合王国は、ごく最近できたもので、少し過去に遡ると、そういう国家はないのです。しかし、連合王国の中核にあるのはイングランドで、イングランドの歴史が、結局、連合王国の歴史へと繋がるということがあります。

「日本の歴史」という場合、日本というのは、大和朝廷の成立以降だと、辺縁に準独立勢力(東北の「蛮族=えびす」や、北海道の「アイヌ」、九州の「蛮族=隼人」や、沖縄の後に王国を築く文化勢力)が存在したとしても、中央大和政権の歴史を記述すると、それが日本の歴史になります。

「中国の歴史」の場合は、中国は、歴史的には、河南と河北の二つの領域に分裂する傾向があり、この二領域にまたがる統一帝国=中華帝国が存在する時期と、この統一帝国が、異民族の侵略等で瓦解したり、異民族が、河北を支配したりと、南北に分裂することがあり、更に、もっと細かい地方勢力乱立状態になることもあります。

しかし、河南と河北の両方を支配する統一帝国の版図の歴史を考えると、これが「中国の歴史」になるのです。「統一帝国時代」「南北分裂時代」「群雄割拠時代」という風に考えると、中国の歴史は理解できます。

では「英国の歴史」はというと、どう捉えればよいのか、はっきりしません。一番分かりやすいのは、イングランドに統一王国ができ、それが、次第に大きな勢力となって、大英帝国となり、現在は、連合王国がコアとして残ったというのが、その歴史になります。

England は、最初に述べたように、「イングランド」が正確です。しかし、この言葉と同じ起源の English は、連合王国のどこの地域でも、普通に通用する言語です。スコットランド語やウェールズ語も話す人はいますが、言語的には、English が優越しています。

しかし、国民としては、「貴方は、English ですか?」と尋ねると、「違う」と答える人が、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドなどには多数いるのです。「私は、English ではなく、Scottish だ」というような返答があるのです。

領域 England, 言語 English, 国民 English などで、それぞれ、「イングランド」「イギリス語=英語」「イングランド人」などとするよりも、「イギリス」「イギリス語=英語」「イギリス人」とするのが、分かりやすいということだと思います。

「イギリス」という言葉は、色々な意味があり、厳密さを求めると、「England=イギリス」はおかしいというような、意見も出てきます。しかし、まとまった概念的把握を行うには、たいへん都合のよい言葉でもあるのです。「イギリスの歴史」は「イングランド発展の歴史」だとも、ほぼ言えるという面からも、これは好都合なのです。

そして、「イギリスとは何か?」という疑問が出てくると、現在より2000年以上前の歴史を現在まで辿って行かないと、答えが出てこないと言うことになります。以下の参考URLの回答を見てください。

>No.164410 質問:イギリスと言う名前はどこからきましたか?
http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=164410

>No.174774 質問:アングロサクソン系とはなんですか?
http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=174774

>No.282675 質問:イギリスとは??
http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=282675
 

参考URL:http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=164410,http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=174774
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
示唆の富んだ回答をいただき感謝しております。

ここで、回答をいただいた全ての方にあらためてお礼をもうしあげます。
皆様の回答を読み、大変勉強になりまし。
自分の考えの狭さを実感すこともできました。
ありがとうございました。

お礼日時:2003/04/13 21:59

私も、「England=イングランド」、「英国=UK」と教わりましたけど。


前の方が仰っているように、今の教育は非常にマイノリティーに配慮していますからね、
多分、私ぐらいの世代(20代中ごろ)以下は、皆、そういうことを一応教わっていると思います。

ただ、「England=イギリス」という考えは、決して間違いでは有りません。
これは日常語と、学術語といいますか、明確に定義される必要のある言葉との違いです。
学術ではきっちりと意味が限定されているのに、日常会話では曖昧、
という例は良く見かけますね。例えば「アイデンティティー」とか「コンプレックス」とか。
私の専修している分野では、「ルネサンス」とか「バロック」などがそうです。

フランス語の日常語で「イギリス人」はanglais、イタリア語では inglese、
スペイン語は ingles、ドイツ語では englaender。すべて English と同じ語源の語ですね。
いずれも British (British だって、北アイルランドを含んでないんですけど)
に当たる言葉がありますが、少なくともフランス語やイタリア語では一般的ではありません。
オランダ語だって Ingles とか Engels でしょう?
「イギリス」も元を辿れば、ポルトガル語の Inglez なわけで。

なお、英語圏でも England はイギリス、English はイギリス人の意味で使われています。
英英辞典を引いてみてください。例えばMerram-Websterには、

>2. England & Wales.
>3. UNITED KINGDOM.

とあります。嫌がるのは、ウェールズやスコットランド人と、あと political correctness
に拘っている人ぐらいではないでしょうか?

参考URL:http://www.m-w.com/cgi-bin/dictionary
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
参考URLも興味深いものでした。

お礼日時:2003/04/13 21:54

通称の国名は近代国家(又は現在の国)成立前その地域を支配していた優勢な種族名から来ている場合が多いようです。

イギリスは現在の英国(The United Kingdom of Great Britain and the Northern Ireland)の古い呼び方(アングル族、angles,の土地、england)のオランダ語発音(エゲレス?)ではなかったかと思いますが・・(時間がなく確認できません)

我々は通常知らないか無視しているだけで、このような例は世界にいくらでもあると思います。私がいつも気にしているのはThe United State of Americaです。なぜならアメリカという言葉は歴史的には米州全体(新大陸)を指す
言葉だからです。ラテン系の言葉ではアメリカ人は新大陸に住む人か、そこから帰国した人を指していました。その後米国人の意味が加わり現在ではこちらの意味が第一義になっています。

アメリカの隣国メキシコの正式名はThe United State of MexicoなのでUS(米国)という省略も勝手な使い方です。米国はThe United State of North Americaと名乗るのが正しい筈なのですが・・・

話を戻して、スペイン語ではEnglandをInglaterraと呼び
englishはinglesといいます。その使い方は日本と全く同じです。知る人は必要に応じて使い分けますが、会話の相手が他の英国構成員でない限り気にせず英国、英国人という意味で使っています。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
スペイン語の件、勉強になりました。

お礼日時:2003/04/13 21:49

私は学校でイギリス(日本語で英国との意味)=英国=The United Kingdom of Great Britain and the Northern Irelandと習いました。

地理ではなく英語の授業だったと思います。

でもEngland=英国(the UKまたはGreat Britain)と考えるのは日本人だけではありません。世界各国でどのように地理を教えてるのかはわかりませんが、アメリカ人、カナダ人、オーストラリア人、勿論イングランド人も「英国」というつもりでEnglandを使う人は数多くいます。

スコットランド、ウェールズ、北アイルランド、(その他マン島、コーンウォール地方、海峡諸島など分けたら切りがない)、そしてイングランドとそれぞれ別々の「人種」、歴史、文化があります。だから地域対立・対抗というよりも自分達の独自性の主張の問題なんですよね。その上に政治的な事、経済的な事が絡まってますます複雑になり、一番人口が多く経済・政治中心地であるイングランドに対する憤慨が常に存在しています。だからいつも何処かに独立という言葉で一般人の感情を煽り立てる政治家がいるわけです。愛国者といえば言葉はいいですが、イングランド人に対する差別は実際に存在しますのでこれは社会問題なんです。だからただの国の呼び方にも敏感になってしまっているようです。

England=イギリスという考え方は間違っていますが、日本人だけではなく他の国の人がEngland=英国の意味で使ったとしても外国人だからと大目には見てくれると思います(イングランド人の場合は別ですが)。でもこれから世界で活躍するようになる子供達は、ちゃんと他の国の事情を把握して各国の名称を正しく習うようになることを願っています。

オランダにお住まいということですが、Hollandとthe Netherlandsの使い分けにも興味深いものがありますよね。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
オランダ王国全体を呼ぶ場合、the Netherlandsを使うようです。
Hollandでも通じますが、あまり聞いたことがありません。
やはり、これはオランダの一部の地域を呼ぶ場合が多いように感じます。

お礼日時:2003/04/13 21:46

1です。



なんだかんだ言って、ふと気がつくとイギリス、イングランド、大英帝国、グレートブリテン、ユナイテッドキングダムなどなど混同しまくった書き込みをしていました。すいません。

日本ではアメリカ語が正統とされていますから、イギリスの詳しい事情は社会の時間にででも教えればいい、ということではないでしょうか。
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全くの素人の単なる感想みたいなもんですよ。



 いわゆる英国で、地域対立が激しく、サッカーでも、英国代表を決める地域リーグみたいな方が盛り上がると聞いたことがあります。私も、可能性は、ほとんど無いのですが、英国に行ったら、スコットランドの人には、スコットランド人、ウェールズの人には、ウェールズ人と呼びたいと考えています。極端な話、英国は、イングランドが、グレートブリテンと北部アイルランド全体を植民地的に支配している感じがします。

 ただ、これも英国内部の事情なので、外部から詳しい事情を知ることは、困難でしょう。どうしても、外部からは、おおざっぱにしか見られないと思います。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

お礼日時:2003/04/13 21:32

イギリスと大英帝国の違いの認識のなさは世界共通だと思います。

試しに周りの人に「ウェールズってイングランドのどの辺にあるんだっけ?」と聞いて見てください。

隣の国でさえそうなのです。

私は「一応」England=イギリス、UK=大英帝国、と教わりましたよ。あくまで一応ですが。要は慣例ですね。イギリスという言葉が発生した時代の国認識にも関連があったと思いますが、詳しいことは詳しい方におまかせします。

えーっと、オランダに住んでいらっしゃるんですか? ネーデルランド王国の北か南ホラント州に住んでいらっしゃるということでしょうか???
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
今は、北ホラント州に住んでいます。

お礼日時:2003/04/13 21:29

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