プロが教えるわが家の防犯対策術!

22歳の学生です。時期が時期なのでいろいろ考え、みなさまの考えを聞いてみたくなりました。

太平洋戦争はもともと勝つ見込みの低い戦争であったとはよく言われます。
ただ諸外国からのアジア大陸からの撤兵の要請および、
その拒否によっておこった資源の禁輸から開戦やむなしであったともよく言われます。
また資源が残り少ない以上無駄な待機は無駄に血を流し続けるも同然で
戦端をひらくならば早い方が良かったともよく言われると思います。
実際アメリカ軍との戦闘にくわえて、資源をもとめて東南アジアを探検するという
二重の戦いは確かにどう見ても心許なく、
また帝国海軍および近衛首相も米英開戦には基本反対であったようです。

そもそも中国における満州事変およびそれによる日本の国際連盟脱退あたりから
太平洋戦争勃発の「臭い」をかぎとることができますが、
もし日本が素直に国際連盟の勧告に従い中国利権を破棄していたら、
日本はどうなっていたと思いますか。
中国利権を手放すことは日本にとって必死(必ず死に至る)だったのでしょうか?

すでにざっと調べた限り以下のような意見が多く見受けられます。
1、日本はアメリカの植民地になっていたのではないか
2、日本が戦わなかったらアジアの白人支配は終わらなかった
3、日本が赤化した

2はなんとなくわかりますが、1,3はありえないような気もしています、が
もちろん自分は確固たる考えはいまだ持てずまたいろんな人の意見が聞いてみたいと思っています。
みなさまの考える if をお聞かせください。
よろしくお願いいたします。

願わくばその考えに行き着いた思考のプロセスを詳細に
教えていただけると助かります。

A 回答 (10件)

個人的には、現在の日本ほど豊かになれたかどうかは分かりませんが、決して悪い方向には進まなかったと思います。



「民衆に不満が溜まった時は、外交(戦争)でガス抜きをさせる」ことは治世の常套手段です。第一次世界大戦終了の反動で襲ってきた不景気、世界恐慌というダブルパンチで経済が停滞し、国民の不満が溜まったところで、当時の政治家が国内での調整を怠り、全て軍拡で対応しました。雇用問題は軍隊の増強で解決し、中国に進出して国民の目を反らすとともに、中国を植民地化して日本製品にとっての新たな市場を確保することで、経済を立て直そうとしました。

当時の世界情勢もあるので、この方針が全くの間違いというつもりもありません。ただ、本来国内で解決すべき問題を全て国外に押しつけてしまい、肥大した軍隊と、完全に戦争に目が行ってしまった国民を政治がコントロール不可能になったしまったところに悲劇があったと思います。つまり、アメリカ始め諸外国の外圧で仕方なしに始めた戦争というよりは、自国の問題を政治家が責任回避し続けたために、対米戦争まで行きついてしまったというのが真相だと考えます。

>もし日本が素直に国際連盟の勧告に従い中国利権を破棄していたら、
日本はどうなっていたと思いますか。

という質問ですが、もちろん時の政府は国民から反発を喰らい、政権を失っていたでしょう。さらに、加速する不景気と用済みになった軍人の処遇を巡って国内はかなり混乱したに違いありません。

それでも、数年の混乱を乗り切れば、ヨーロッパの第二次世界大戦の特需により日本経済は持ち直し、ドイツの敗勢が濃くなった後は、むしろソ連への牽制のために英米の支持を取りつけながらシベリアへの出兵もあったでしょう。こうなれば、満州についても、英米にとってはソ連の脅威からの防波堤の意味で、むしろ日本の権益を積極的に認めていた可能性が高いのではないでしょうか。

日本が撤退することで再発する中国国内の内戦も、ひょっとしたら国民党を助ける名目で英米の支持のもと堂々と再出兵していたかもしれません。

実際の歴史では、日本が経済大国化した後は、アメリカが冷戦を乗り切るために西側にイギリス、東側に日本という前線基地を確保して、共産主義を抑え込もうとしました。

日本が中国から仮に撤退していたとしても、この流れだったと思います。日米はむしろ共産主義の浸透を防ぐという旗印のもとに接近し、超大国アメリカの支援を受けながら東アジアの地域覇権国としてそれなりに恵まれた歴史を迎えることになっていたような気がします。

ただし、これによって日本社会の変革は、GHQの改革ほど進まなかったでしょうし、中国共産党が史実通り中国を支配すれば、日中そして日ソの対立は史実の比ではないので、国防費がうんとかさむ「軍国・日本」のままだったかもしれませんが。
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この回答へのお礼

みなさま数多くのご回答ありがとうございました。
やはりいろいろな回答がありますね。
日本が悲惨な目にあっても今これだけ裕福で平和な国としていられるのは
ある種の奇蹟なのでしょうか。
いずれにせよ、勉強になりました。ありがとうございました。

お礼日時:2009/08/18 21:10

 国際連盟の要望に従い、満洲一帯への軍事行動を中止し、元の駐屯地に撤収したらどうなるかですが…



  1
黒龍江省の軍閥・張学良・吉林省の三大軍閥が独立宣言して内戦状態になります。満洲国建国はこれを抑えるために実施されたのですから抑えがきかなくなります。
  2
漢族と朝鮮族の民族紛争が激化し、収拾がつかなくなります。満洲事変の原因の一つが両民族の民族紛争です。
  3
南満洲鉄道の路線維持のために関東軍が再出動します
  4
軍閥と関東軍の間で戦闘が始まり、収拾がつかなくなるでしょう
  5
満洲安定化のため、日本軍の大量動員が行なわれ日本が疲弊します
  6
昭和の大飢饉が発生しますが、男手が不足して餓死者が多発します
  7
中国関内で反日運動が起こり、日系企業への襲撃が相次ぎます
  8
日系企業保護のため、日本軍が関内に派遣されます
  9
中国国民党軍と日本軍が軍事衝突を起こします

結果は、満洲は内戦状態のまま中国と戦争することになり、米国と摩擦が発生して日米開戦かな・・・
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 直接回答にならなくなると思います。

すみません。

 っというのは、ご質問の内容があくまで太平洋戦争限定だからです。あなたのおっしゃるように満州事変や国際連盟脱退辺りから、雲行きはおかしくなっていますね。ですが、物事をそこを起点に考えても仕方ないと思いますよ?
 つまり私が思うのは、満州事変の頃で既に、日本はボタンの掛け違いのピークに達していたと思うからです。合わなくなった帳尻をたまたま太平洋戦争に求めたわけであって、その帳尻が合えば良かったとお考えですか?

 私は、ボタンの掛け間違えた原因や、その流れを知ることの方が重要だと思います。中国の利権とおっしゃいますが、中国の利権は中国のものです。そんな単純なことすら見失っていた時代だったんです。他国を侵略支配することを当然のように行っていたヨーロッパ諸国、そしてそれに便乗した日本・・・何故そのような間違ったボタンのかけ方をしてしまったのか、もしご興味がおありなら読んでみて下さいね。

侵略戦争 纐纈厚(こうけつあつし)著
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ソ連が満州に南下してくるでしょう。

アメリカはアジアの赤化を防ぐために中国本土に進出、そうでなくても中国の蒋介石を支援し日中戦争ならず中ソ戦争になる可能性が高く、最悪米ソの全面戦争になるかも知れません。日本は三国同盟から対ソ、即ち中国を支持するんじゃないかなぁ。日本のソ連へ参戦はナチドイツの宿願でもありますからヨーロッパ戦線もかなり影響がでるかも。
以上を踏まえると1の植民地と言うよりは現在の形に近い関係、2は確実でしょう。3はアメリカがアッサリ引かないかぎりはないと思います。
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そうですね。

歴史を学ぶ事は未来を読むことでもありますので、もしも?を考慮するのも面白いですよね。大東亜戦争(日本名。太平洋戦争はアメリカの呼び名。日本人なら大東亜戦争と呼びましょう)会戦前のアメリカの動向などは、今のアメリカの外交のやり方と基本変わってません。そういう意味でアメリカ人を理解する上で良い参考になるでしょう。また、日本人の外交べたもやはり戦前と変わってない。情報収集能力がない癖に、バカ正直すぎるのです。

正義はいつも勝つとは限りません。


情報操作してでっち上げられた悪人は確実に負けますけど。
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鵜呑みにした時点で舐められて次々と要求をされるでしょう。


少なくとも、資源をすべて絶たれ、よくとも江戸時代以前の国家にもどっていたでしょう。
 それならばまだ米国に戦争しかけたほうがマシだとおもいます。(あまりにも短絡ですが)
 
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ぼくの考えは、アメリカとは戦わず、イギリス、オランダ、中国を相手するべきだったと思っています。



アメリカはヨーロッパでイギリスがナチスにやられていてもアメリカからの開戦はしていないので、アジアでイギリスがやられていても同じようにアメリカからの参戦は議会が許さなかったと思います。それならイギリス、オランダ、中国と戦っていれば日本の勝ちだと思います。イギリスはアジアよりはヨーロッパの方がはるかに重要であり、シンガポールが陥落すればイギリス、オランダと有利な講和ができたはずです。インドネシアを日本の植民地にすれば石油はなんとかなり、また蒋介石を援助するルートも遮断できたでしょうから、中国との戦争も時間の問題でした。

議会が開戦を許さないので日本にどうしても開戦させたかったルーズベルトはハルノートで挑発しますが、それに乗せられてしまった日本の外交全くだめでした。
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微妙な問題ですので、史実を踏まえながら。


リットン調査団↓は、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%83% …
満洲における日本の利益を承認しつつ、中国の主権下で、満洲に自治政府を樹立、満洲の非武装化と日中両国の不可侵を提案しています。
日本に宥和的な、この提案が両国に受け入れられた場合、満洲は日中の緩衝地帯(経済的には日本の独占市場)となり、日中戦争は起こらなかったでしょう。

以下は個人的な想像です。
日中戦争が起こらないなら、日本の国防力に不安はなく、ソ連から朝鮮を防衛することは充分に可能です。もちろんソ連の日本侵攻は、(もし企てられたとしても)失敗するでしょう。国際連盟の常任理事国である日本への侵略行為は、世界の世論を敵に回す行為となりますし。
また、日中戦争が起こらなければ、日米関係の悪化も起こらず、日本は米英の下請けとして、第二次大戦時に高度経済成長できる可能性すらあると考えます。

アジアにおける白人支配の終了は、アメリカ以外の宗主国が軒並み弱体化したからです。アメリカは戦前に、フィリピン独立を確定する法律を制定しておりましたので、例外とします。さて、英蘭仏がそろって弱体化した原因は?
誰でもナチス・ドイツと答えるのではないでしょうか。
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中国を手放して、南方の資源だけに狙いを絞っていれば、太平洋戦争の始まりかたは大きく変わっていたでしょうね。



でも、南方もすでに欧米各国の植民地だったので、結局は欧米の反発を買い、中国同様に放棄を要求され、これを拒めば経済制裁を受け、そして追いつめられた日本による開戦、という構図は変わらなかったのではないかと思います。

1は、日本の当時の国力から考えれば、なかったのではないでしょうか?
2は、そのとおりだと感じます。
3は、どうでしょう?当時は社会主義への弾圧が非常に強かったので、難しいのでは?

結局、日本は、植民地獲得競争に出遅れて、にも関わらず、この競争でがんばり過ぎて、先発組にコテンパンに叩きのめされたということではないでしょうか?

そうならない為に、
4、国内産業を自給自足型に大きく転換して、再度鎖国する。
なんていう選択肢があったら、おもしろかったでしょうね。

あまりに大ざっぱで、いいかげんな意見で、失礼いたしました。
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結果論なんて幾らでも言えます


人間なんて言うのは特に日本人は、結果が出る前は何も言わないのに結果が出た後あじゃないこうじゃないと結果が見えてから批判する民族ですよね
それは現代にも色濃く現れています

それに歴史に『もし』なんて事はあり得ないのです
歴史を少しでも学ぼうと思う気持ちが有るなら『もし』などという空想は忘れて現実を見つめる事です

『小さな親切大きなお世話、アナタの悩み辛口ママンが解決』
from maman
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この回答へのお礼

>>結果が出た後あじゃないこうじゃないと結果が見えてから批判する
>>それに歴史に『もし』なんて事はあり得ないのです

よくある言葉ですが、それは明確に違うと思います。
確かに後になってから当時の責任者にいちゃもんをつけ批判するというのは
良くない行為だと思いますが今私が言っているのはそういうことではありません。
歴史の勉強というのは別に過去を懺悔をするためだけにやるわけではなく
(それだけで終わっていいはずがなく)そこから得られた教訓を
活かしより良い未来を作り上げていくためにあると考えています。
歴史は繰り返すとの言葉通り、歴史は全く同じ局面というのはありえませんが一方で似た場面というのは確実にあります。
したがって過去の事件や現象において、結局どういう行動がベターだったのだろうか?他にどういう選択肢があったのだろうかということを考えておくこと、シミュレートしておくことは良い訓練になるでしょう。
私は基本的には死人に罪なしの精神を持っていることもあり、米英開戦に踏み切った昭和陸軍の人々を蔑むつもりは全くありません。
ただかといってあれほどの惨劇を生んでしまったことが、あの時取りえた選択肢の中で最良とは思いがたく、一切失敗はなかったとは言いがたい。
私は当時まだ生まれてすらおらず私は本からしか知識を得ることができません。
したがって仰るとおり私は後付でしか物を言えません。
が、これからの世代を担う私たちが原爆投下のような悲劇を今後繰り返さないためにも
悲惨な過去を解析しておくことは重要だと思います。

私的には、歴史に if はない、というありがちな台詞はどのような精神から生まれているのか逆にお聞きしたいです。
そのような方には歴史は単に懺悔の対象でしかないのでしょうか。

お礼日時:2009/08/17 23:07

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