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登山初心者です。秋の行動着で、何を買うか悩んでます。

先日山へ行きました。
肌着、速乾ポリ長袖を着て、秋ということでモンベルのフリース(CLIMAPLUS)を持って行きました。
始めはフリースまで着てたのですが、すぐ熱くなったので脱ぎました。しばらくすると、速乾ポリが汗で濡れてきて、今度は寒くなってしまいました。

ということで、秋山で、快適に行動できるウェアを探しています。
現在、(1)モンベル スーパーメリノウール・EXPと(2)ジオライン・EXPがいいかな?という気がしてます。
どちらも、そこそこ厚手ということなので、行動時のアウターにしようかと考えています。

そこで質問ですが、汗による身体の冷えが少ないのは(1)、(2)どちらでしょうか?
やっぱりウールがよいでしょうか??
もしくは他に何かお薦めはありますか?

よろしくお願いします。

A 回答 (4件)

 No.2のJagar39です。



 私もウールMWとライトシェル・アウタージャケットの組み合わせは、まあ耐寒性能は人によって異なるので一概には言えないにしろ、一般的には「暑すぎる」レイヤリングだと思います。

 ご質問の肌着+速乾ポリ長袖+クリマプラスというレイヤリングの何が不適切だったのか考えてみましょう。

 まず肌着の材質は何だったのでしょう?
 綿であれば、速乾ポリを上に着ていてもベースレイヤーの綿が保水してしまうので、「ほぼ意味なし」です。上に何を着てもたいした違いはありません。綿が濡れて体温を奪うので、「汗冷えがする」状態になります。

 速乾ポリ長袖ですが、一般にスポーツウエアとして売られている速乾性のポリエステル生地のウエアと登山用のアンダーは同じポリエステル系の繊維で作られているのですが、「吸汗発散性」という性能が大きく異なります。

 ポリエステル系の繊維ってそもそも保水しないので、何の技術力がないメーカーが何も考えずに作っても、「速乾性シャツ」はできるんですよ。繊維が保水しないのですから、早く乾くのは当たり前です。
 ですが、そんな生地だと汗をかいても生地が吸ってくれないと、汗がいつまでも肌に残ります。残った汗は蒸発する時に気化熱、すなわち体温を奪うわけです。だから「汗冷え」するわけです。

 登山用のアンダーは同じポリエステル系の生地でも、編み方やいろいろな工夫で、身体の表面の汗を積極的に吸うようにできています。
 さらに吸った汗を生地の表面に拡散して放出するような構造になっています。拡散された汗は水蒸気になりやすい、すなわち蒸発しやすい状態になっているし、既に身体の表面には接していないので、気化熱として体温を直接奪わなくても、ウエア内に籠もった熱を利用して水蒸気になることができるわけです。これがただの速乾性シャツと登山用アンダーの大きな性能の違いです。

 あと、フリースですがクリマプラスといっても番手があり厚手(300)と薄手(100)では相当違うのですが、ここしばらくはクリマプラスのフリースジャケットは200しか販売されてないので、質問者さんが着ていたのはクリマプラス200だと仮定して話を進めます。
 クリマプラス200は、そりゃ暑かったでしょう。これも厳冬期のミドラーですよ。ジオラインMWにクリマプラス200、この上にゴアテックスのアウターを着れば、厳冬期の3,000m級の山で行動できるレイヤリングですから。暑くなってすぐ脱いだのも無理はないです。

 ということを「登山のウエア」の基本として頭に入れると、ウエアを選択する基本的な考え方が判ってくると思います。
 基本はとにかく「身体を濡らさないこと」であり、秋や冬の山では「身体を濡らす敵」は主に「汗」になるのです。もちろん夏山でも汗はかきますし、秋山でも雨は危険なのですが、相対的に神経を配らなければならないのは、夏山では雨であり秋山や冬山では汗です。

 No.3さんが書かれているとおり、保温性が高すぎるウエアは「暑い」ですから「発汗」を招きます。登山用アンダー&ゴアテックスも魔法の素材ではありませんから、処理できる汗の量には限界があります。発汗量がアンダーウエアの処理能力の限界を越えると、早い話「ただの速乾性シャツ」と同じ状態になってしまうわけです。
 ウールかジオラインかはともかくとして、MWというウエイトは厳冬期の北アルプスでも愛用する人がいるくらい、保温性は高い厚さです。

 秋山、冬山などの「寒い時期」のウエアの基本は、「じっとしていたら寒いレイヤリング」です。じっとしていても暖かいウエアで荷物を背負って歩くと大汗をかきます。
 雪がない秋山程度では、MWは暑すぎます。ミドラーを脱いでしまうと防風性がないので寒いですし、ミドラーを着ればほとんど冬山装備になってしまうしで、温度調節の幅が大きすぎて細かな調節が難しいです。

 保温性の調節は主にミドラーでするとして、アンダーはLWというのが最も無難で幅広い状況に対応できるでしょう。

 ミドラーの選択肢は非常に数多くあります。
 ライトシェルなら、アウタージャケットでない「ライトシェルジャケット」の方が汎用性があって使いやすいと思うのですが、秋山で難しいのは対応しなければならない状況の幅が非常に広いことですね。

 ほとんど夏と変わらないくらい暖かい条件から、雪が降ってないだけで気温や風はほとんど冬と同じ、という状況までを少ない手持ちのウエアで対応しなければならないのが秋山の難しさです。かといって幅広い状況に対応するためにいろいろなウエアを持ち込めば荷物が増えるだけで、「荷物が多い」→「発汗量が増える」という悪循環に陥ってしまうわけです。

 ソフトシェルはミドラーとアウター(ウインドブレーカー)を兼ねることができるため、非常に便利なのですが、いわば常時「ウインドブレーカーを着ている」状態になるため、保温性の設定をよく考えないと暑くて発汗量が増えてしまいます。場合によっては敢えて防風性を排した構成で行動し、休憩時にアウター(レインウエア)を羽織った方が具合が良い場合もあります。

 秋山といっても条件が幅広いので、"これ"というウエアを助言できないのが申し訳ないのですが、とにもかくにもアンダーはLWの方が幅広い条件に対応できると思います。LWなら必然的にジオラインということになりますが。
 アイスブレーカーなど、モンベル以外のメーカーでは薄手のウールもありますのでそちらを試すのも良いですが、アイスブレーカーのウールは「肌着オンリー」といった造りではなく、もう少しゆったりとしたフィッティングなので保温性自体は少し落ちるでしょう。そういえばモンベルにもスーパーメリノウール・ロングスリーブアクションTなどのような、同じようなウエアがあります。

 まあ、いろいろ組み合わせを考えると混乱しがちなので、アンダーはジオラインLWに固定して、ミドラーの選択に絞った方が良いかもしれません。

 1つはいわゆる「山シャツ」です。まあ私は山シャツは大嫌いなので決して着ないのですが(揃いも揃ってチェック柄しかないから)。

 ソフトシェル系だと、モンベルの場合はソフトシェルを「防風性を付加したミドラーとしても使えるウエア」と定義している様子なので(他のメーカーだったらソフトシェルとして売るようなモデルも、吸汗性を持たせた裏地を備えていないモデルは全てソフトシェルとはしていない)、基本的な"機能"は同じで保温性だけが違うモデル群として選べばいいと思います。
 まあ、基本的にはLW+ライトシェルという組み合わせで、たいていの秋山には良いのではとは思うのですが。

 これで「じっとしていると寒い」という組み合わせ、というのが基本です。歩いていてちょうど良い、というのがベストです。
 大汗をかかなければ、これで休憩時でも上からアウター(レインウエア)を羽織るくらいで良いと思います。長く休憩すると寒くなるでしょうけど。
 それに朝夕の冷え込んだ時や、荒天で気温が下がった時などのために、防寒具を持っていくという構成でしょう。防寒具は薄手のダウンジャケットが重量対性能ではベストなのですが、行動時には使いづらい(特に荒天時)という弱点があるので、そのあたりはよく考えて選択すべきです。まあ荷物にはならないので、1着ザックに放り込んでおいて損はないのですが。

 馴れない内は不安でしょうし、あれもこれも持っていきたくなると思いますし、ある程度荷物が増えるのも仕方ありません。なんせ荒天時にウエアの保温性能が不足していると非常に危険なのは確かですが。
 でも、好条件時にウエアの保温力が高すぎて大汗をかくというのも、実は「荒天下の条件」を自ら造り出しているようなモノなので、これはこれで非常に危険です。
 とりあえずアンダーは薄手のLWに固定して、ミドラーにあまり保温性が高いものを選ばなければ、「暑すぎて大汗」という状況は回避できるので、あとはプラスαの保温性をどんなウエアで用意するかです。
 馴れて経験を積めば(もちろんいろいろなメーカーが出す製品についての知識を集積することも重要です)、かなり絞り込んだウエアで幅広い幅広い状況に対応できるチョイスができるようになるので、いろいろ考えながら試してみてください。
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この回答へのお礼

私も山シャツは嫌いです。デザイン、サイジング、見事に微妙ですよね(笑)

>アンダーは薄手のLWに固定して、ミドラーにあまり保温性が高いものを選ばない

これがベストそうですね。ただもうライトシェル・アウタージャケット買ってしまいました(笑)

お礼日時:2009/09/15 20:38

No1です。

ん~ま~参考意見としてください。
まずジオラインに速乾ポリ長袖を着ていて、汗で濡れてきて、寒くなったんですよね。汗が乾くときの蒸発熱で体が冷えたんですよね。
#2さんが言っているようにベースレイヤーの保温効果が高いと余計に汗をかきますよね。スーパーメリノウールMWとライトシェル・アウタージャケットはもともとの服装より保温性が高いですよね。余計に汗をかきますよね。特に寒い時期は汗だろうと何だろうと体が濡れる状況がよくありません。
考え方を切り替えましょう。基本的に上りの時には汗をかかない程度に薄着になれるようにして、休憩時のみ暖かいようにしましょう。つまりジオラインに速乾ポリ長袖より薄手がベースになります。
私の場合、例えば軽登山靴に6本歯の軽アイゼンを使うような状況では、雨が降っていなければ、上は薄手の化繊のポロシャツに通気性のある裏地のないウインドブレーカー程度にします。それでも汗をかきますから、雪の有る頂上で汗でぬれたシャツを脱ぎ、タオルで体を拭いて乾いたシャツに着替え、ウインドブレーカーを着ます。冬山用のアウターを着たおばさまたちは寒そうとか言っていますが、乾いたシャツを着ていれば寒さを感じません。質問者様はたぶん女性のような感じで、着替えるのは難しいと思われますから、汗をかかないことを最優先にしてベースレイヤーは極力薄手にしてゆっくり上られるしかないかと思われます。避難小屋があってポンチョを持っていけば着替えられるのですが。
ご参考までに。
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この回答へのお礼

ウールの汗冷えしにくいという機能に期待してたんですが、、MWでも相当保温性が高いようですね。それだと、大汗かいてウールでも汗冷えしちゃいそうですね、確かに。

どのウェアがどのくらい保温性があるか、とか分からなくて困ります。近くに種類の豊富な店があればいいんですが、、。

通気性のある裏地のないウィンドブレーカー、そんなものがあったんですね。もうライトシェルアウター注文しちゃいました(苦笑)

乾いたシャツに着替えるということですが、着替えはあくまで非常用にとっておきたいですね。

お礼日時:2009/09/15 20:27

 登山歴30年です。



 ジオラインもスーパーメリノウールも、「肌着」に特化した造りになっています。すなわち、肌に密着して保温性を稼ぐ構造ですし、防風性は皆無です。なのでアウターとしての用途には適しません。あくまで肌着です。

 さて、両シリーズの厚みですが、ウールはMW(ミドルウエイト)とEXP(エクスペディションウエイト)、ジオラインはLW(ライトウエイト)とMW、EXPという構成になっています。
 ウールと化繊の特性の違いはあっても、基本的な保温性能は両シリーズで概ね同じと考えて良いと思います。つまりEXPならどちらも同じ保温性能であると考えて良い、ということです。

 私もジオラインのEXPを持っていますが、本当に不気味なほど暖かいです。というより半端な気温では暑いだけです。
 防風性は皆無なのでこれだけで外に出ると冬では寒いのですが、上にウインドブレーカーを羽織ると、富山(私の居住地)くんだりでは真冬でも暑くて着れないくらいです。

 厳冬期の八ヶ岳あたりでも(寒さだけなら北アの3,000m級にも匹敵する山域ですが)、ちょっと暖かい日だとEXPは暑くて大汗をかきます。

 登山のウエアは1枚で全てを賄うのではなく、アンダー、ミドルレイヤー、アウターに機能を分担させるのがセオリーです。
 すなわち、アンダーに吸汗性と保温性、ミドラーに保温性と透湿性、アウターに防水性と防風性(もちろん透湿性も)という機能分担です。
 保温性はアンダーとミドラーで担当するのですが、あまりにアンダーの保温性が高すぎると、ミドラーの選択肢が極端に狭くなります。というより、ご質問の条件(2,000m級の積雪環境でない秋山)では、アンダーにEXPを着てしまうと、よほど寒がりの人でない限り、アンダーの上に直接アウターというレイヤリングになってしまうでしょう。それでも私なら大汗かきます。
 防風性がないのでアウターにすると寒くて仕方ないのですが、保温性能自体はとてつもなく高いので、防風性のあるアウターを上に重ね着した途端、その保温性がフルに発揮されて今度は暑くて暑くて大汗をかく、という状況になるわけです。

 アンダーとアウターのみ、というレイヤリングは体温調節の幅が極端に狭くてお薦めできません。暖かい時に一生懸命登れば暑くなりますし、稜線に出れば風が出て寒くなります。天候が荒れればもっと寒くなります。様々な状況に対応しなければならないので、保温性が高すぎるアンダーは対応の幅が狭くなってしまって不利なのです。

 モンベルのサイトやカタログにも掲載されていますが、積雪環境でない秋山であれば、アンダーはLWが適切でしょう。それに薄手の山シャツ(防風性があるソフトシェル系のウエアが便利)、その上にレインウエア、という構成が一般的だと思います。
 あとは休憩時や宿泊時の防寒具として薄手のダウンジャケットやフリースでしょうか。

 なお、汗による身体の冷えが少ないのはどちらか、という質問については、素材の特性上、吸湿すると発熱するウールの方が汗冷えは少ないです。なので厳冬期の登山では、化繊全盛の現代でもウールに根強い人気があったりします。
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この回答へのお礼

詳しい説明ありがたいです。

スーパーメリノウールMWと防風・透湿性のあるモンベルのライトシェル・アウタージャケットの2レイヤーで試してみようと思います。

お礼日時:2009/09/14 20:02

どのあたりの山に行こうとしていますか?


北海道、東北、中部山岳地帯などと
標高はどの位の山を考えてますか。
時期はいつごろまででしょうか?
最低限この位の情報がないと答えられませんよ。

ところで肌着はまさか綿素材じゃなかったでしょうね。

EXPのシリーズは厳冬期の高所登山用の肌着ですよ、違う気がするのですが。

この回答への補足

山は、福島県以南、標高は2000mくらい、時期は、、、10月下旬くらいまででしょうか。

肌着はモンベルのジオラインです。

確かに肌着だそうですが、EXPは厚手ということで、秋に、行動時のアウターというか、これ一枚(もしくは+肌着)で利用できないかな?と考えてます。

補足日時:2009/09/13 21:01
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