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本支店合併財務諸表を作成するとき、「支店の期首商品に内部利益が加算されているときは、その内部利益を差し引きます。そして、その内部利益は本店の繰越利益剰余金にも含まれているから、そこからも差し引きます。」

↑に関して、わからないことがあります。

Q1.そもそも、本店が支店に商品を送付するときに、なぜ、原価に利益を上乗せして送付するのでしょうか?「本店が支店に商品を送付する」という行為は、他者に商品を売ったわけではなく、本店・支店という立地の違いはあれ、自社内で商品が移動しただけなので原価のまま本店から支店に送付するのではないのでしょうか?

Q2.なぜ、本店の繰越利益剰余金にQ1.で上乗せした利益が含まれるのでしょうか?←これは、本店から支店に商品を送付したときに上乗せした利益を、本店が支店との間で生じた利益として繰越利益剰余金に含んで処理していると思うのですが、なぜ同じ会社なのに他者に売ったようなかんじになっているのでしょうか?

Q3.そもそも、なんで支店の期首商品に内部利益が残っているのでしょうか?前期末に本支店合併損益計算書で内部利益を差し引いているはずなのに、なんで次期首に控除されたはずの内部利益が含まれたまま繰り越されているのでしょうか?参考書には、「本支店合併損益計算書上は内部利益は控除されるけど、帳簿上は残っている」とあるのですが、これは、言い換えれば、『本支店合併損益計算書は外部用に内部利益を控除したもので、帳簿上は本支店間だけの内部用だから内部利益は維持されたまま本支店間の取引が続く』というふうに解釈してみたのですが、この考え方は正しいのでしょうか?

A 回答 (1件)

2級取得者です。



これは企業での活動形態や評価と密接な関係があります。
支店や各部門の活動力などを評価する場合、独立採算で仕事の評価をすることがあります。その場合「各部門でどれだけの利益(付加価値)を稼ぎ出し、部門内での支払をまかなえるか」ということが重要になってきます。

その場合、本店が仕入→支店が販売のために本店から仕入→お客さんへ販売という形態を取った場合、独立採算で本社が利益0だとどうなるでしょうか…?損益計算書を見れば分かりますが、給料とか雑多な費用は、売上から商品原価を引いた差額から捻出しているわけですから、本店単独では赤字、ということになります。本店もそれなりの付加価値を生み出していますし、また売上の貢献(利益)は支店が全て総取りというのもまたおかしな話です。従って、本店相当分の利益を上積みして、支店に送っているのです。

2や3については、利益の実現時点の問題です。
いくら社内で商品の移動があっても、会計原則では「会社として利益の発生が認識出来るのは社外に売り出してから」です。
そして本支店会計は、あくまで支店は支店単独で帳簿を付けて決算書を作成しているという前提です。そのため、決算の時点で支店在庫の商品には本店の利益相当分が支店の商品在庫評価額に乗っている状態です。支店の決算をそのまま本店に足してしまうと、まだ実現してないはずの利益が乗ってしまいます。それでは上の前提と矛盾してしまいます。その矛盾を解消するために、内部でのみで売り上げて、まだ外部に売り上げていない利益相当分は除外する必要があります。

簿記は帳簿の付け方や読み方がメインになってしまうのですが、実際の取引や企業活動の裏付けがあってこそ成り立つものです。余裕があれば、そのような取引に関わることも合わせて学んでいけば、簿記の活用の幅は広がります。
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この回答へのお礼

回答していただきまして、ありがとうございます。

je3ifz様のご回答によりスッキリいたしました。

たんに合格することだけを考えたら、やっていることの意味がわからなくても解き方を覚えればよいのでしょうが、性格的にちゃんとそうなる理由を理解したうえで合格したいのでなかなか進みません。

わからないときはこのカテゴリで質問いたしますので、もしよろしければまたお助けください。

ありがとうございました。

お礼日時:2009/09/17 15:47

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