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最近、スクミリンゴガイ。所謂ジャンボタニシを見るようになりました。

ネットで調べるといろいろ出てきます。

外来種で害虫扱いはわかったのですが。

情報がジャンボタニシばかりで、逆に日本のタニシに関して分からなくなりました。

両者の違いに関して教えてください。

日本のタニシは

害虫なのか?  
田んぼにいるのか?
どんな場所にいるのか?
卵はジャンボタニシのようにピンクなのか?

ジャンボタニシは

何故たべないのか?そんなに味がちがう?
近所を見渡すかぎりたんぼにはすべからくいるが本当に問題なのか?

日本のタニシとジャンボタニシの見分け方は?

が主な質問になります。

小さい子供の興味が自分の好奇心を駆り立ててしまいました。

よろしくお願いします。

A 回答 (3件)

こんばんは.



>『ジャンボタニシとタニシに関して』
>両者の違いに関して教えてください。
>日本のタニシは害虫なのか?
>田んぼにいるのか?
>どんな場所にいるのか?
>卵はジャンボタニシのようにピンクなのか?
>ジャンボタニシは何故たべないのか?そんなに味がちがう?
>近所を見渡すかぎりたんぼにはすべからくいるが本当に問題なのか?
>日本のタニシとジャンボタニシの見分け方は?
>小さい子供の興味が自分の好奇心を駆り立ててしまいました。

形状は両種とも非常に似ていますが,
まず簡単に見分ける方法をお答えします.

和名:スクミリンゴガイ(一般名:ジャンボタニシ)
学名:P. canaliculata Lamarck, 1819
軟体部が貝から出てくる殻の部分に,
巻きに沿って線が数本の黒い筋があります.
新しく成長した部分は,全体と比較して綺麗な明るい色彩です.

対する『国産タニシ(学名等は後述)』には,
紋様や同様な筋はありません.

添付画像の両端の貝のように,
貝の口の部分を下になるように置いてください.
口全体が床に密着して置く事ができたら,
日本の『マルタニシ』(画像左)です.
対する『ジャンボタニシ』(画像右の個体)は,重心が離れているので,
貝殻の巻き口で固定できません.
(画像中央の裏返しにした貝もジャンボタニシです)
つまり床にぴっちり口が付かないと言う事です.


【タニシの種類:】

和名:マメタニシ(ヒメタニシとも呼ぶ)
学名:Sinotaia histrica
マメタニシ,1センチ程度の大きさで,
北海道・本州の田や水路で生息する.
肝臓ジストマの中間宿主.

和名:ナガタニシ
学名:Heterogen longispira
琵琶湖,6センチほどになり食用になる

和名:オオタニシ
学名:Cipangopaludina japonica
生息場所は,北海道~九州までいます.
6.5センチほどまで成長し,食用になる.

和名:マルタニシ
学名:Cipangopaludina chinensis malleata
生息場所は,北海道~九州までいます.
5センチほどまで成長し,食用になる.

産卵形態:
卵は卵胎生で,殻の中で受精~孵化し,
親と同じ形で生まれてきます.
田・池・沼などの流れのゆるい,または止水域に生息しています.

『タニシは農業の分野で害を及ぼすか?』
農業に関してはまったく被害はありません.
むしろデリトリス(泥底に溜まった有機物のゴミなど)を食べ,
田んぼの土を作る人間の味方と考えています.

日本では,昔から動物性タンパク質として食用に供されてきていました.
その食習慣を根拠に国内に,同形のジャンボタニシが持ち込まれたのです.
タニシを茹でて食べる時に,
卵胎生で稚貝を持っている貝の身を口にすると,
ジャリジャリと砂を噛むような嫌な感じを受けていました.

その点ジャンボタニシは,
赤い卵塊を生息周辺の水面上の壁等に産卵する事から分かるように,
例え卵を持っている場合でもマルタニシの様なじゃりじゃり感が無い.
そこで,「日本に持ち帰って養殖すれば食用として売れる」と,
国内に持ち込みフランチャイズシステムで各地に養殖場ができました.
昭和40年頃福岡でも大濠公園で博覧会が開かれたのですが,
会場内でジャンボタニシを業者が販売していましたが,
見ていてもあまり売れていませんでした.

その頃には既に戦後の食糧不足の時代ではなくなっており,
日本は高度経済成長で国民の食生活も非常によくなり,
わざわざタンボの泥臭いタニシを好んで食用にする人は居なくなっていたのです.
その後養殖場は売れないジャンボタニシを放置した事から,
養殖池から排水路を伝い周辺に生息域を広げたのです.

昭和30年代ころ通常の家庭での「タニシの調理」としては,
泥臭さをごまかす事のできる『味噌煮』が主流でした.

当初は日本の寒い冬に耐え切らず死滅すると思われていたのですが,
稲刈りの後の乾いた田の泥土の中で越冬している事が分かった時には,
各地で田植えを終えたばかりの稲の新芽を食い漁って,
莫大な被害が各地で見られ大騒動になったのです.

騒動初期は,被害拡大に驚き色々対策も考案されたのですが,
効果は無く現在に至っています.

ただし,現在の対策では,田植えの直後水面を,苗の根元まで下げると,
ジャンボタニシは食べない事が分かり,非常な効果が見られます.
また,カルガモ農法と言うやり方では,田に放ったカルガモが,
稲に付いた害虫やジャンボタニシまで食べてくれるようになっています.

同じような例として,
『食用蛙』の餌として同時に輸入された『アメリカザルガニ』がいますが,
「日本人は蛙を食べる習慣が無い」その単純な理由から,
国内では『食用蛙』の売れず,結局放置された養殖場から逃げ出した当初は,
『アメリカザルガニ』の習性から田の畔に棲み穴を掘り,
田の水が流出や,畔が崩壊するという被害も大きかったのですが,
「過度な農薬散布や毒性の強い農薬を使用したなどの影響で,
目的の害虫ばかりかメダカ.ドジョウを含め他の田に棲む多くの生物が,
その数が激減,場所によっては絶滅した所もある」
その様な理由もあるのでしょうが,
最近,その被害はまったく問題にならないようになっています.

御注意!
ちなみに他の回答で,「ジャンボタニシに巻貝の蓋は無い」とありますが,
両種とも画像で示すように間違いなく存在します.

なお,添付画像のマルタニシ(画像左)は,
自宅のビオトープに棲息しているものを使用しました.
残りの画像右2個のジャンボタニシは,
近くの田圃の水路から採集してきて,
煮沸し蓋を外して撮影したものです.

この回答がご質問者さまの疑問解消の一助になれば幸いです.
「ジャンボタニシとタニシに関して」の回答画像3
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この回答へのお礼

とてもわかりやすい回答ありがとうございました。
お詳しいですね。勉強になりました。

お礼日時:2009/09/29 23:37

スクミリンゴガイはジャンボタニシと呼ばれますが、リンゴガイ科でタニシ科のタニシとは分類的にはかなり離れた貝です。

タニシは基本的に卵胎生で卵は生みません。母体内で卵を孵化させ子タニシとして生み出します。

ジャンボタニシは食用貝で食用として移入され、養殖されていました。しかし、広東住血吸虫の宿主で、生の貝の取り扱いが難しいため、養殖と調理での感染の心配から食用が放棄され広がったものです。

ジャンボタニシの食性は雑食性ですが、イネも食害しますので水田の害のある貝ということで、駆除されています。日本産タニシによる食害はありません。見分け方はタニシには蓋がありますがジャンボタニシは蓋がありません。
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日本のタニシは泥の中の有機物を食べます


卵は産みません
卵胎生なので稲刈り頃に殻の中で小さいタニシが出来春に外に出ます
稲刈りの後で泥の中からタニシを掘り出して料理します
身を殻から出すと小さいタニシがたくさん出てきます
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