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突然「排泄物処理の歴史」が気になり、質問することにしました。

調べたくなったきっかけは、ヨーロッパでは住居の窓から捨てていた、と以前耳にしたことを思い出したからです。

簡単に調べがつきそうな内容ではありませんので、少しでもお知りの方がいましたら教えてください。

知りたいポイントは、

 1:世界各国と日本には、これまでにどのような処理法があったか。また、それらが行われた時代はいつか。

 2:世界各国と日本の処理法の歴史を比べて、どのようなことがいえるか。

世界各国とは、アジア、ヨーロッパなどのように抽象的でも、フランス、インドなどのように具体的でも構いません。

面白いエピソードなどがあれば、お願いします。

 

A 回答 (4件)

ご質問の趣旨とは違いますが、ご参考までに。


江戸・明治・大正・昭和20年代は、日本の農業は基本的に肥しです。し尿を10年以上樽で寝かせて、トロトロの液肥とし、水で薄めて株毎に施肥します。作業はほぼ100%人力で全層施用や堆肥は無し。補助金や生活保護もなく、1作の失敗は、一族の死です。餓死した百姓の所作を見て、改良を重ねて辿りついたのが「10年以上寝かせる液肥」でした。堆肥ではありません。堆肥を使おうものなら、半殺しにあいます。失敗して餓死しかねないからです。今、「自然栽培」「有機野菜」「堆肥」「自然に優しい」と大勢の方が金切り声をあげますが、それは素人の浅知恵です。
排泄物は、犬や猫でも足蹴にしますが、それは彼らが犬畜生で知恵がないからです。
日本は、狩猟で民族を養えない風土でした。積雪のある地域で耕種農業に身を委ねることは大変厳しいものがあったと思います。しかし、それより術がなく、なんとか折り合いをつけねばなりません。そのような人達が編み出したのが、「し尿を長期間寝かせた液肥」です。

最近、21世紀になり、漸く浅学に気付き、今、こっそり反省中なのが補助金漬け耕種農業です。「有機液肥」についてグーグル検索すると、ハッキリわかります。2000年から1年毎にヒット件数をみると、激増中です。そして、有機液肥とは、水に溶ける有機物で、作物が直接有機物を吸収するものです。言い換えれば光合成のリサイクルです。この反対が、固体液肥で、水に溶けない有機物で、作物に吸収されない有機物で、堆肥です。
堆肥を見限り、今、有機液肥に猛進しているところです。有機液肥とは、江戸時代・明治・大正から続いていた、昔からの「肥し」です。
こと排泄物でいえば、水に流してお終い、と多くの人は思うでしょう。しかし、その歴史を辿れば、先人の知恵が満ち溢れています。最近、漸く気付いた不心得者がいた、ということでしょうか。
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興味がありますので、新聞の切抜きや読書メモを見ながらまとめてみます。


「窓から投げ捨てた」ヨーロッパに比べると、日本ははるかに衛生的ですね。
藤原京や平城京の昔から、川に流すか、穴に貯留するか、畑で肥料として利用したりしていますから。

「川に流す」例として、藤原京の遺構があります。
結局、この方法が20世紀末まで続いていますね。
簡易水洗という名で、ちょっと薄める程度の処理をして、川に流していましたから。
藤原京水洗トイレ遺構
http://www.maibun.net/image/35-p7.pdf

「穴に貯留する」例として、今年1月、平城宮跡から8世紀の便所と見られる穴が複数見つかったと、新聞報道がありました。
その記事をwebで探したところ、個人のブログに出ていますので紹介します。
平城宮便所遺構
http://iseki.blog5.fc2.com/blog-entry-1483.html 

「肥料としての利用」が、いつ頃から始まったのかは難問です。
12世紀後半の作とされる「餓鬼草紙」に道端で老人、子ども、女性が一緒に排便している場面があります。
これが、公衆便所の始まりだとする学者もいます。
道端で排便しているということは、当時は人糞を肥料として利用していなかったことを意味しているとする説があり、農業史を研究する上で貴重な史料だそうです。
人糞を肥料としていたことを証明するには、「汲み取り式」の出現、さらに汲み取ったし尿を運ぶ手段とか、畑の近くに「肥溜め」があることだ、そうです。
鎌倉時代になると主として寺院に汲み取り便所が登場しますが、一般に普及するのは糞尿を肥料として使うようになってからで中世末期からだとされています。
なお、上海の租界で生活していた新聞記者の回想録では、糞便は肥料となるので近郊の農民が買いにきたと書いてありました。

東京国立博物館「餓鬼草紙」上から2枚目。排便の図
http://www.tnm.jp/jp/servlet/Con?&pageId=E16&pro …

ヨーロッパについてはこのURLが詳しいです。
京都産業大学の学生のレポート「ヨーロッパのトイレ事情」
http://www.cc.kyoto-su.ac.jp/~konokatu/kou(03-7- … 
開かない場合は「ヨーロッパのトイレ事情」で検索してください。

アメリカについてはこのURLが詳しいです。
日本と比較していますから、日本のことも分かります。
米国は、公共下水道が100%近く完備していると思っていましたが、人口密度が低く、敷地面積が広いので、自宅の庭に浄化槽を埋めて処理しているとは驚きです。
汚水処理技術は日本が進んでいるそうですから、すばらしいと思いました。
米国におけるし尿処理行政
http://www.clair.or.jp/j/forum/c_report/pdf/341. … 

参考URL:http://homepage3.nifty.com/onion/labo/excretion. … 
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この回答へのお礼

詳しいレポートをありがとうございます☆

学術的で信頼性が高く、非常に参考になりました!

添付URLもすべて拝見させていただき、新鮮な知識をたくさん頂きました。

ありがとうございます。

お礼日時:2009/10/04 15:13

ヨーロッパの宮殿は、トイレが無い。


庭でしていた。
末広がりのドレスは、そのために作られた、とか。

江戸の町民は、長屋暮らし。
共同トイレがあった。
その糞尿は、肥料となるので買い取られ、その収入は大家のものであった。
武家屋敷は、長屋のトイレより、買取価格が高かった。
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この回答へのお礼

貴族でもノグソということですか?!
華やかな衣装の裏には、そのような秘話があったのですね、面白いです☆

お礼日時:2009/10/03 17:56

江戸の下水道 栗田 彰 (ハードカバー - 1997/7)


英国上下水道物語―人間と都市を救い育てた... ヒュー・バーティキング 斎藤 博康 (単行本 - 1995/8)

など。

○ インダス文明の段階で、モヘンジョダロには下水道の遺跡があった
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この回答へのお礼

ぜひ書店で探してみます。

古代で下水道配備されているとは、高度な文明ですね!

ありがとうございます。

お礼日時:2009/10/03 17:53

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