プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

類似の質問は多々あるのですが、「これだ!」という内容に行き着かないので敢えて質問させていただきます。
真空管ギターアンプを作ってみたいと思っています。
オーディオアンプに関する書籍は何冊か購入して勉強中ですが、ギターアンプに関する書籍は見つけられていません。
そこで、タイトルのとおり、真空管ギターアンプとオーディオアンプの違いについて、教えていただきたいのです。
私なりの解釈では、オーディオアンプをドンシャリにすれば良いかと思うので
・整流管を使い、アタックをゆるくする
・出力管には、7581Aや6550でなく、6L61等を使って低音が出るようにする
・ドライバー管はゲインの大きいものを使う
・ドライバー管のプレート電圧を高くして、ゆるい感じの音にする
・NFBを小さめにする
みたいな感じかなーと思うのですが・・・全然検討違いかもしれません。

※「ギターアンプは過酷な使い方をするから」みたいな抽象的な内容ではなく、「12AX7の場合、プレート電圧は、オーディオだとXXXボルトくらいだが、ギターアンプではXXXボルトまで上げる」とか「出力トランスは、オーディオだと通常XXXだがギターアンプはその3割増の電流を流す」というような、具体的な内容を是非ご教示ください。
よろしくお願いいたします。

A 回答 (4件)

うーん、私も真空管アンプに詳しい…とは言い難いのですが…



ただ、オーディオアンプとギターアンプでは、そもそも回路構成がかなり違うので、オーディオアンプの回路構成で質問文にあるような定数的な細工だけでは、ギターアンプのようには鳴らないと思うんですけども。

出力段の事もありますが、さきに入力部とプリコントロール部の構成はどう考えられているのか…そのあたりをもう少し明確にされておかないと、私よりもっと専門家の人でも回答はしづらいと思いますよ。

オーディオ用の真空管プリの回路は、ギターのプリコントロール部とは似ても似つかない回路なので、回路構成そのものがあんまり参考にならないと思います。
また、入力段の回路構成はオーディオ用はローインピーダンスですが、ギター用はハイインピーダンスでないと使い物にならないわけで、そこんとこから順に構成していかないとパワー段が適切に設計できないかと。

補足されても私は答えられないかもしれませんが、一応、形式上は補足要求にしておきます。

それに、真空管アンプの回路図が読める方なら、こういう既存モデルの回路図を追っていけば、具体的な数値はわかるかと
(私はソリッドしか自作意欲がないので、めんどくさくて追った事無いですけど(^^ゞ)
http://www5.ocn.ne.jp/~rcs/T04-06.htm

ちょっとずつ製作経験積んで目標に近づいていく口なら、私はこちらの方の資料がわかりやすいと思ってます。
(特に、オーディオアンプにおける理論の理解がある方なら…オーディオアンプならこうするというセオリーとギター用の違いは飲み込みやすいかと)
http://www.geocities.jp/hy210304/top3.html
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この回答へのお礼

早速の回答ありがとうございます。
「ギターアンプも基本は同じだから・・・」という言葉を
鵜呑みにして勉強を始めたので、バイアスのかけ方とか
電圧のかけ方を変えればいいのかと思いましたが、
一度頭を切り替えて、ギターアンプの回路図から見ていったほうがよさそうですね。
ちなみにFENDER系ではなく、MARSHALL系の音が好きなので、
シングルではなくプッシュ・プルを考えています。
シングルの方が簡単なのは分かっているのですが。
リンクの紹介ありがとうございます。早速見てみます。

お礼日時:2009/10/11 22:57

> 私なりの解釈では、オーディオアンプをドンシャリにすれば良いかと思うので



すでに出ていますが,ここはすでに意味がありません.
オーディオアンプは歪まないように作るわけですが,ギターアンプは歪み自体が味付けなので,NFB を減らします.なしでもかまいませんが,その辺は素の回路の特性との兼ね合いです.
また,フル出力にしたときに「クリップ」が発生しにくいような構成にすることも重要です.「歪む」のはOKですが,歪んでもソフトディストーションになるようにすることと,上下対称に歪むようにすること.PPが広く使われるのは,出力を稼ぐためもありますが,上下対称にしやすく,このオーバードライブゾーンでの音を「良く」する点でも有効です.

> ・整流管を使い、アタックをゆるくする

これはあんまり関係ありません.ダイオードでも整流管でも適切に設計され,アンプ自体ときちんとバランスを取っていれば,ギターアンプでもオーディオアンプでも十分な性能を出せるはずです.

> ・出力管には、7581Aや6550でなく、6L61等を使って低音が出るようにする

出力管は終段の歪みの出方に効きますので,ここの選定は重要ですが,耐電力性を考えることも重要です.オーディオアンプと違って,フル出力でぶっ通しで動き続けることが多いので,とくに出力を狙ってB級に近い動作をさせる場合はかなり余裕をみた設計にしないと危険です.

> ・ドライバー管はゲインの大きいものを使う

どの段階でどういう「許容される歪み」を発生させるかという問題なので,設計に依存する話で,一般論はありません.

>・ドライバー管のプレート電圧を高くして、ゆるい感じの音にする

プレート電圧とゆるいとかの相関があるとは初耳です.きちんと動作点を見計らってやる必要はあるわけですし,そうなっていればその動作点での特性通りの音になります.

> ・NFBを小さめにする

これは基本でしょう.いろんな安定性の面でも,深いNFBをかけるのは止めた方がいいです.

>「12AX7の場合、プレート電圧は、オーディオだとXXXボルトくらいだが、ギターアンプではXXXボルトまで上げる」とか「出力トランスは、オーディオだと通常XXXだがギターアンプはその3割増の電流を流す」というような、

そういうノウハウは「ありません」ので,教えようがありません.

やはり,実際の回路例をよく見るのが一番でしょう.動作点がどうなっているかも,調べてみるといいでしょうね.
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
クリップの件などは特に参考になりました。

お礼日時:2009/10/12 19:58

私も先回答者様と意見は近いです。


ご質問にあるように、回路の一部分を取り上げて定量的にパラメータを動かすだけで比較評価できるようなものではありません。

オーディオアンプとギターアンプは、物理的な回路設計の基本は同じですが、設計思想や目的が全然違います。

オーディオアンプの設計思想は、原音の忠実再生が唯一究極の目標です。もちろんアンプのブランドにより個性はありますが、基本的には録音された音源をできるだけ歪ませないように注意しながら全音域に亘ってクリアでダイナミクスに富んだ再生を目指しているのです。

一方ギターアンプは、エレキギターという音域の狭い楽器の音響的効果のみを狙って作られますので、他の楽器をつないでも満足した音が作れません。また真空管ギターアンプの特徴は、回路で歪ませて、独特のオーバードライブ、ディストーションサウンドを生み出すところに各メーカーが最大の労力を費やしているところです。だからパワー段には三極管(三極管接続)より多極管が好まれるわけです。

つまり、オーディオアンプでは絶対に作ってはいけない歪みを、ギターアンプでは積極的に取り出し、それを効果的に使うことが目的になっているんですね。

そのことが具体的に理解できれば、回路設計する時に、ここはこの球の方がいいとか、電圧はこれくらいで、ヒーターはこれくらいで、というものが出てくるわけです。単にオーディオアンプをドンシャリにすればいいじゃん、というものではないかと私は思います。

また、現在では球の入手経路のこともあり、パワー管には6L6、6BQ5、6CA7などが主流になっていますが、ラジオ、テレビなど一般的電化製品に真空管アンプが多かった時代には、7591や7189、6550なども使われていました。ご参考まで。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
先の回答と同じになりますが、実際の回路図を参考にしてみます。

お礼日時:2009/10/12 19:56

No.1です。


回答能力はないですが、お礼いただきましたので少々…

>「ギターアンプも基本は同じだから・・・」という言葉を

いや、そのこと自体は正論なんですよ。
オーディオアンプもギターアンプも、増幅回路の作り方にかかる基本は何にも変わりません。
それは、トランジスタやICで回路組む場合でも言える事なんです。
(トランジスタやICでは、増幅回路の組み方自体が真空管よりバリエーションが多いので、逆に悩ましい面もある。その意味では真空管の方が「基本は同じ度」は高いです。)

ただ、ギターアンプは入力段からパワー段までに、普通は何段か増幅(というかコントロールというか)の回路をある種「積み上げて」いくわけですが、その機能回路の置き方と設計の「思想」が、オーディオアンプとは全然違います(回路の基本は同じでも)から、そこんとこの構想が先でしょうと。
機能回路の置き方、具体的な機能の持たせ方(機能設計)にあたっては、バイアスだ電圧だの前にきちんと構想設計しておかなければならない部分があります(これも、ソリッドで設計する場合も同じです)。

その意味では、これもソリッドでも同じだけど、「単にオーディオ設計をドンシャリにすりゃいい」という単純なモンではないです。
機能回路間のインピーダンスとか位相とかも考えなきゃならんしね。

そういう点も踏まえて、既存製品の回路図と、先人の製作事例の「実装=実体配線」のことを、もっと十分に研究される事をお勧めします。
回路図だけでは解決出来ない問題は、真空管の場合ソリッドより多いです。そこで、部品配置や配線実装で問題をクリアするノウハウがいっぱいあります(私もソリッド派なので詳しくないけど、ソリッドでも実装で問題解決する事は多い)。

なので、なるべく頭でっかちにならず、広く「実践に即した」情報を集められる事をお勧めしますね。
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