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日本と海外との文化や法律の違いについて調べています。

私は1ヶ月の間だけですが海外に留学し、短い期間だったとはいえ、様々な文化の相違点(例えば、挨拶などをとっても)を発見することが出来ました。
そこで、もう少し知りたいと考え、自分なりに調べるのと平行してこの場をお借りして皆様にもお尋ねしたいと思います。

例)成人年齢・同性婚など。法律関係も視野に入れています。
日本では認められているが、海外では認められていないこと、
また逆に、海外では認められているが、日本では認められていないこと。
どこの国、というのは問いません。
具体的に教えていただけると有り難いですが…

実際に海外で生活された経験のある方、法律に精通しておられる方、こんなの知ってるぞ!という方…
どんな些細な相違点でも構いませんので、何か情報を頂ければ幸いです。
宜しくお願いします!

A 回答 (1件)

また幅広い質問ですね。



法学部出身でので、法的な世界から回答してみます。
現在の世界で通用している法律と言うものは原則的に、古代ローマ・ギリシャ時代の民主国家体制時代に出来た法律を原型にしています。これを元にして、中世の封建時代を通って近代に至るまで、政府や権力者の暴走を食い止めるように法律が整備されてきました。その中で「憲法」は英国のマグナカルタの時代を源流にする発明といえ、現在の民主国家はこれをお手本にしています。
しかしこのような国家観や法律に則らない国もあります。イスラム国家はイスラム教の教えに則ったイスラム法で国の統治を行なっています。
また共産主義の国は、(原型はアメリカなどの啓蒙思想と同一ですが)マルクス・レーニンの共産主義をお手本にしています。

さてそれ以外の民主国家では、憲法が西欧のものをお手本にしているから、似てきてしまうように感じますが、そうはなりません。
個別の法律(民法・刑法など)は、国によって様々な様相があり、その国の歴史や文化が反映されています。たとえば日本だと
・女性の6ヶ月の再婚禁止(昔は漁師が遭難した際、日本のどこかに流れ着いても連絡が取れにくく、帰宅するも時間がかかる為、行方不明担った後、奥さんがすぐに再婚して、帰宅後、婚姻や子供などの権利関係がややこしくならないようにする為の措置)
・火事は原則、責任を問われない(日本の家屋は木造だったため、失火責任を負わせると、たとえば江戸中の延焼の責任を取る必要が出てくる為、ただし放火などは別)

アメリカだと
・自分の土地に不法侵入者がいた場合、警告を与えた後(それでも侵入をやめないなど)さらに危険が増したと判断したら銃を発砲しても正当防衛
これは広大な農地を銃で守ってきた伝統を基準にしているからです。

イスラム法だと
姦通罪は女性が死刑、など過激です。これは家長(男性)が女性と子供を保護する原則のため、被保護者が勝手な振る舞いをすることが危険だという考えからです。
同じ考え(男性が女性と子供を保護する)から一夫多妻制がとられるのですが、男性なら誰でも多妻を取れるわけではなく、保護力(財力など)が認められる必要があります。つまり、一方には結婚できない男性もでてくるということです。

また以外に思うかもしれませんが、日本は個人の権利をとても強く守る国です。
これは天平時代に発布された「墾田永世私財法」の影響があるからです。この法律によって、開墾した土地は個人の財産になり、その後このような私有地を多数所有する武士階級が台頭するのですが、武士が軍事力を持つ理由が「自分の土地を守る為」だったため、その他の弱小農家の土地も守る約束をする事になりました。
そのため、江戸時代になっても「土地は農民のもの」で租税の徴収権は幕府や藩にありましたが、土地は個人のものだったのです。
それが明治になっても続き、現在でも都市計画をしてもなかなか西欧諸国のように進まないのは、地主1人が反対するとストップしてしまうからです。
西洋は城壁国家で、都市の中は王族(または貴族など)の所有だったため、今でも比較的「土地は公共財産」という考え方があり、日本よりは都市計画が進めやすいのです。

こんな感じで、深く掘り下げればいっぱい出てきますよ。
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