No.4ベストアンサー
- 回答日時:
普通に考えたら陸軍の三式戦飛燕だと思います。
飛燕は稼働率も低く、不慣れな水冷エンジンのためもてる性能を発揮できず、速度では一式戦より速いですが格闘戦では一式戦の方が優れているため、米軍のパイロットから見ると一式戦の方が三式戦より手強い相手だったそうです。初の三式戦装備の68、78両戦隊はニューギニアでほぼ全滅で解隊するというかなり厳しい戦歴でした。
B29が本土に飛来するようになると、日本機の中では高高度の性能が比較的良く、速度も日本機の中では速い飛燕が活躍するようになります。小林照彦戦隊長率いる244戦隊は部品の補給、整備も行き届いていたため他隊に比べ稼働率も高く、また攻撃精神旺盛なためB29の迎撃に活躍しました。震天制空隊による体当たりをはじめ、通常の攻撃でもB29を撃墜しています。小林戦隊長自らB29に体当たりで撃墜し、生還するなど244戦隊は敗戦までに撃墜84機(うちB29 73機)撃破94機(同92機)と言う戦果を上げました。
水冷エンジンについては工業力が追いついていないのを無理して使ったというのが一般的ですが、ただ単に今までの日本機のほとんどが空冷エンジンであったため整備員が不慣れであったと言う話も聞きます。同じく水冷エンジンの彗星を装備した芙蓉部隊は整備員の努力により高い稼働率を維持していました。
B29の迎撃に必要な性能は高高度での飛行性能、速度、高い上昇力、加速性、火力など格闘戦性能より一撃離脱に適した機体が良かったと思います。
No.5
- 回答日時:
彗星などの液冷機はドイツのメッサーシュミットなどの液冷エンジンへの日本の技術者のあこがれからできたようです
屠龍かどうかは知りませんが、Bf110をモデルにした双発戦闘機に特殊な口径砲または斜め上を撃てる機関砲を積んでB29を攻撃したという話は読みました。
No.3
- 回答日時:
戦後、アメリカの戦略爆撃調査団が日本への戦略爆撃のレポートを提出しました。
私はその日本語版を読みました。結論からいうと、「どれもたいしたことはなかった」です。
B29の損害の最も大きな原因は「故障」でした。B29にはエンジンの信頼性が(アメリカ製品にしては)低くてね。そこに問題を抱えていました。
他の方が回答していますが、高高度を悠々と飛ぶB29にはエンジンパワーで日本軍戦闘機は敵わなかったのですよ。ただし、東京大空襲などの無差別都市爆撃のときは高度3000メートル程度の低高度による強襲爆撃でした。東京大空襲のときは大火事による上昇気流でB29の機体は激しく揺れたそうです。
ところが我が軍には信頼できる夜間戦闘機がありませんでした。無線機と、基本技術が同じであるレーダーの性能が低かったので夜間迎撃ができるシステムもありませんでした。夜間迎撃の場合、レーダーで相手の機影を追いながら無線で迎撃機を誘導し待ち伏せるのがやり方です。日本軍はこれができなかったので、「○○方面に敵爆撃機が接近中」と報告が入ったらあとはカンでそっちの方向へ向かい目視で頑張って見つけようです。満月ならいいですけど、新月ならほとんど何も見えなかったでしょうね。
米軍は、昼間爆撃は高高度から、迎撃の可能性が低い夜間爆撃では低高度からの爆撃を行いました。これに対抗できる戦闘機はありませんでした。
戦略爆撃調査団の報告によると、日本への戦略爆撃の損害率は平均して1%、末期はそれ以下となり(最高でも3%くらいではなかったかと思います)、調査団をして「損害は想定の範囲内であり、無視してもよいレベル」とまで言わしめています。
米軍がどのくらい余裕があったかというと、日本人の士気をくじくため富士山に赤いペンキをB29から落として真っ赤に染め上げてしまおうと本気で考えたくらいです。なぜ実行に移されなかったかというと、本気でやろうと思ったので富士山を真っ赤に染めるにはどのくらいのペンキが必要か計算して「そりゃムリだね」って気づいたからです。
まあ、気持ちはわかるよ。でも我々が信じたいほど我らが荒鷲は精強ではなかったのだよ。だから前の質問もちゃんとお礼を書きや~
No.2
- 回答日時:
世界で始めてターボエンジンの実用化に成功したB17の後継機がB29
でしたよね。
当時高度1万メートルで、時速500以上を出して飛べた戦闘機は日本には無かったと思います。つまりアメリカ軍は爆撃機に護衛の戦闘機を用意しなくてもほとんど損害が無かったわけです。と、いっても硫黄島を落とされたあたりからP51などが飛んできますけど。
そこで日本はどーしたか!
B29の迎撃として三式戦が有名ですが、防弾装備を全てはずし、燃料もギリギリに減らして軽くして、12000メートルまでなんとか上昇します。
そこから背面飛行で急降下し、B29の死角である機体前方のほぼ真上めがけて急降下し、一撃離脱戦法を取ります。なぜ背面飛行かというと、普通に急降下するとパイロットが座席から浮き上がってしまい、照準が当てられないためです。と、いっても背面急降下も下手すると下半身に血液が偏ってしまい、気絶する恐れがあるとても危険な戦法なのですが・・・。
当時時速700以上の急降下に耐えられた戦闘機は三式戦くらいなんですよね。ゼロ戦はそんな速度で急降下すると全く舵が効かなくなり、最悪バラバラになります。
しかも、実際は機銃すらはずして体当たりをするケースも良くあったみたいです。事実、菊水マークの三式戦もありました。ただし、海軍の特攻隊のように必ず死んでしまうのとは違い、片翼だけぶち当てて航行不能にさせ、自分も片翼でなんとか帰還したケース。B29にまんまのっかり、そのまま墜落させたケース。パラシュートで陸に着地したケースもあったみたいです。
三式戦は当時の工業力では水冷エンジンの維持が難しく、実際の稼働率が30%以下だったといいます。(つまり10機あったら飛べるのは3機。軍用としては信じられない稼働率です。といっても優秀だったといわれるゼロ戦でも60%そこそこだったみたいですけど)
工業力が低いためエンジンの生産も間に合わず、機体だけがエンジン待ちの状態で大量に在庫となってしまい、苦肉の策で当時爆撃機などに使われていた三菱の金星エンジンをむりやりくっつけて五式戦とします。
No.1
- 回答日時:
三式戦闘機『飛燕』ではないかと思います。
たぶん…飛燕は水冷エンジンのため高高度での性能低下が低く、機体の丈夫さもあって対B29攻撃に多用されたようです。56や244戦隊の活躍は有名ですね。
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