プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

 私は今転職を考えています。職歴1年7ヶ月です。元々1つの事を考えることが好きな性分なので、研究者になれたらよいと思っていました。しかし、今の職業は研究職ではありません。
 最終学歴は都内の工学系私立大学で、機械システム専攻です。学部卒です。研究職となると、最低でも修士卒である必要があります。現在24歳の私が研究職につくためには何が必要でしょうか? 大学院で旧帝大クラスを出て、社会から信頼を得る必要があるのでしょうか?
 また、大企業研究職、中小企業研究職、公務員研究職と研究職には色々ありますが、どの研究職に付くために具体的にどんな学歴、大学院生時代の研究成果が必要とされるのか教えてください。

A 回答 (5件)

 皆様見通しが暗い回答ばかりされているので、ちょっと明るい話題を。



 ワタシ、機械工学系の研究職でアチコチの企業の研究機関を渡り歩きつつ、地方大学の非常勤講師などもやりながら25年ほど食ってます。

 ワタシは地方の三流以下の工科系私大卒で、院には行ってません。(つまり学部卒に過ぎません。)
 大学卒業後、最初は設計・組立から実験(開発)までを設計担当者がこなさなければならない極小企業に就職しましたが、超絶タイトな日程に追われる毎日に『こんなこっちゃホントに良い機械は作れない』と大手企業系の研究所の人員募集に応募したら、『一人で全部出来る』という点を非常に高く評価して頂き、研究員採用となりました。
 それ以来、研究を持って移籍したり経歴を買われてヘッドハンティングされたりで、現在では某巨大企業の研究部門で研究を続けています。

 御質問者様がどの様なジャンルの研究を狙われているのか判りませんが・・・確かに化学や物理分野などではかなり高度な基礎学力が必要ですし、基礎研究を主たる目的とする公立の研究所では学歴抜きに採用されるのは困難でしょう。
 しかし企業での研究は、学歴より本人の知識と経験次第の面があります。ワタシの分野では、ワタシの様なプロセスで研究者となった者が結構います(そういうヒトは同僚にも何人かいますし、また学会などでもワタシより年配で『やっと博士号が取れたよ』などとおっしゃる方にもお会いします)。
 日本は発明や研究大国ではなく、あくまでも製造大国です。工学系の研究というと内情を知らないヒトはとにかくひたすら論文を文字式で埋める様な仕事と思いがちですが、どれほど画期的な原理を構築したとしても、それを具体的な装置として設計・試作して狙い通り動かす事が出来る柔軟な発想と職人技的技術を持っていなければ、企業の研究者は務まりません。(図面を書き旋盤を回し溶接する技術が、運動方程式を立て複雑な機構学を解くのと同じくらい重要ということです。以前いた研究所では、研究論文1通と特許1件が同じ重みで評価されていたぐらいです。勿論、論文だけでは特許は取得出来ません。)

 っというワケで、

>最低でも修士卒である必要があります

 企業の研究機関では、そんな事はありません。勿論、修士か博士を持っていれば研究員採用に関しては有利ですが、それは新卒の話であって、既に職歴を持つ御質問者様には必ずしも当てはまりません。

>現在24歳の私が研究職につくためには何が必要でしょうか? 

 まずはアナタが狙う技術ジャンルの研究に必要な周辺技術です。色々な技術の取得は発想を実現する事につながり、それは発想を検証する手段となります。『検証手段』を多く身につければ、研究は後からついてくる、と言っても過言ではありません。また、大規模なシミュレーションソフト(ワタシの専門分野で言うと、運動解析ソフトのADAMSとか流体解析ソフトのPowerFLOWやStreamなど)に精通していると、それだけで研究員採用での強力な武器になります。(ウチにも一人、ソフト屋からの転職という毛色の違う研究者がいますが、彼は悪魔的とも言えるほどADAMSを使いこなす『アダムス・モンスター』です。)
 現在の御職業はアナタの狙う研究分野につながっていますか?もし繋がっているなら、ソレをアピールする事によって研究分野への転職の可能性も出て来るでしょう。

>どの研究職に付くために具体的にどんな学歴・・・

 ダラダラと上述した様に、既に新卒者で無い御質問者様にとっては、学歴はあまり意味を成しません。職歴は学歴に匹敵する評価基準となります。
 勿論、今から東大や東工大に行き直す、という手段も一つの方法ではありますが、もし今のお仕事が狙う研究ジャンルとは全く無関係で、しかしどうしても最終的には研究職を目指したいということであれば、一旦その研究ジャンルに関する製品を製造している会社の製品開発部門に入り(大手企業では開発部門の人数はハンパでなく、その分研究職よりはモグリ込める可能性も高くなりますし、慢性的人手不足の中小では、景気さえ回復すれば開発職は必ずあります)、そこで経験を積んでどこかの研究職に更に転職する、というルートも考えられます。

 さて、長くなりましたが最後に3点ほど。

※公立の研究機関は、基本的に基礎研究が多く(税金を使っている以上、ピンポイントでなくなるべく広い分野で利用可能な基礎研究が選択されるのももっともです)、学歴が大きくモノを言います。大学毎の派閥がある、と言っても過言ではないほどです。この様な研究機関を目指すなら、学歴からなんとかしなければなりません。国公立大の大学院に入りましょう。
 が、一つだけ手段が。公立の研究所では、定期的に『研究の募集』が行われます。現在自分がやっている研究やこれからやるツモリの研究の説明書類を提出し、採用されれば研究期間限定で公立の研究所で研究出来ます。
 ただフツーは数年の期間限定の契約となるので、生涯そこで研究するワケにはいきませんが。

※ワタシが若い頃いた研究所の一つは、やたら東大と東工大出が多いところでした。
 この時の研究室長はすごいサッカーファンだったのですが、ある日この上司と新入研究員どもの卒業大学の話をしていた時、ワタシに言いました。『オマエは【助っ人ブラジル選手】だ。オマエの学歴じゃホントはクチも利きたくないが、よその世界でちょっとした実績があるから話を聞いてみようって気にもなる』と・・・ワタシをバカにしたワケではなく、要するに『オマエが学歴なんか気にしてどうする?オマエは学歴なんかで雇ったワケじゃない』ってことを言いたかった様でした。
 例え研究をやっていなくても、その研究につながる仕事であれば、やがて研究の現場でも評価される技術となります。問題は、どこに転職するにしても、常に『目標に対してブレない』という事です。

※この不況では、確かに研究職は募集が少ないです。その点では、今は研究職を狙うにはあまり良い時期ではないかもしれません。
 ただ・・・自分が最後に転職したのは3年ほど前ですかね?当時も既に就職難でしたし、そもそも年齢的に結構苦しい状況でしたが(当時既に40歳を超えていました)、ヘッドハンティングでした。
 企業に於ける研究は、新製品のネタそのものです。不況と言っても新製品の開発を停止する事は、『売るモノが無くなる』事を意味し、これは製造業では有り得ません。同じ企業内でも事務職や製造技術者に比べ、求人は多い様(というか、慢性的に人手不足)な気がします。
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研究職なんてこの不景気ほとんど枠はありません。

大学院は学歴としては考慮されず、企業は出身学部で学歴を判断します。
しかし一応大学院で述べると、関東圏では
東大、東工大、早稲田、慶応くらいしか研究職は原則採用しないようです。旧帝大も昔は取っていたのですが、不況による削減で真っ先に減らされてしまったようです。
まあ大学の研究力が私大は低いですから、意外に思うかもしれませんが、これが現実です。大学の研究力や補助金など、その大学の研究機関としても資質を買って与えるわけですから、教育機関としての卒業生の質という点では関係ありません。
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この回答へのお礼

お返事が遅れて申し訳ありませんでした。
厳しいご意見でも、感謝いたします。
大学院進学を考えなら、最低でも東大、東工大、早稲田、慶応でなければ意味がないという事ですか。具体的な回答、有難う御座います。

お礼日時:2009/11/16 23:49

学士卒では、専門分野での研究経験が2年間もない(へたすると最終年度の1年間だけ)で、とても自力で新製品の開発などできる技量もノウハウもない、ということから研究職にはまず配属されません。



大学名ではなく、単純に修士課程の2年間くらいは自力でテーマについて考え、自分で研究・実験計画を立て、実験し、それをまとめては考察する、という流れを「自力で」できる訓練をしてもらっていないと、とても使い物にならないのです。

中小企業や地方自治体については、人材不足の場合にしかたなく学士で研究をお願いすることもありますが、即ビジネスにつながるものを望まれますから、夢のような研究ができるとは限りません。多くの場合は夢破れるでしょう。

大学院時代の成果なんてものは、大手企業も期待していません。あまりに学術的なものはビジネスにすぐつながるわけでもなく、全く別の会社方針に沿ったテーマで研究開発してもらわねばならないからです。成果ではなく、自力で研究する訓練がされたこと(修士号を取得できるだけの実務経験があること)が評価されるのです。

ですから、選択肢は「学士卒でも研究職として採用してもらえるところで実務経験年数を積み上げる」か「大学院へ入学して修士2年間を過ごして就職する」ことです。

第二新卒の年齢層ですから、転職の形で研究職への募集もあるかもしれませんから、こまめにチェックしておくのも大事です。
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この回答へのお礼

返事が遅くなって申し訳ありません。

>>大学名ではなく、単純に修士課程の2年間くらいは自力でテーマについて考え、自分で研究・実験計画を立て、実験し、それをまとめては考察する、という流れを「自力で」できる訓練をしてもらっていないと、とても使い物にならないのです。

これは厳しいですね。企業は大学での研究にほぼ無関心なのですか。それは想像も出来ませんでした。

>>選択肢は「学士卒でも研究職として採用してもらえるところで実務経験年数を積み上げる」か「大学院へ入学して修士2年間を過ごして就職する」ことです。第二新卒の年齢層ですから、転職の形で研究職への募集もあるかもしれませんから、こまめにチェックしておくのも大事です。

具体的な回答、有難う御座いました。

お礼日時:2009/11/16 23:32

No.1の方がおっしゃっていることがおおむね正しいと思いますが、私からはちょっとだけ夢が見える方向でお答えしたいと思います。



私自身は1浪2留のうえ、大学院は自分の大学(東工大)に進まずに北陸先端大に、しかも学部の頃とはまったく異なる分野(有機化学⇒情報科学)に進学しました。当然研究職は諦めていたのですが、就職活動終了後に参加した修士2年の時の学会発表で、座長が就職先(通信事業の企業)の研究所の人ということで事前に連絡し挨拶したところ、そのことを覚えていていただき、研究所に引っ張って貰って現在もその座長だった方の下で仕事をしています。

また、私の1年先輩の人は地方の国立大学を出て一度就職してからもう一度北陸先端大に入学し博士を取得、現在は筑波で大学の准教授をしています。

自戒も込めて言うと、大学の先生や企業で活躍されている研究者から見たら、ほとんどの学生の研究成果は正直たいしたことがないと思います。もちろんちゃんと研究することは大事ですが、大学を卒業してからも研究を仕事とし、学会にも参加してくるような人は、学会に参加したなら、積極的に質問したり懇親会で議論したりするような人でした。

仕事してから思うのは、正直研究発表をした学生よりも、質問してきたりオフタイムで議論してきたりする学生の方が強く印象に残ります。

この世界は狭いので、どの研究職に就くにせよとにかく積極的に名前と顔を売ることが重要になってきます。学歴でマイナスだとお感じになられるのであれば、なおのこと積極的に学会に参加し、ちょっとの時間でもいろんな人とお話しすることが大事だと思います。
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この回答へのお礼

お返事が遅くなって申し訳ありません。

ちょっと夢が見える回答有難うございました。

私も学生時代は良く先生に質問をしに行ったものです。そのせいか、先生達は私の事を認めててくれました。やっぱり、他人とは違う努力をしていると道が開けてくるものなのですね。

参考になりました。

お礼日時:2009/11/16 22:54

こんばんは。

理系のおっさんです。

研究職は、競争率が高いです。
それは、直接に事業に関わる仕事ではなく、あなたのように研究職を希望する学生が多いからです。
ある意味当然です。
大学時代には研究をやっていたのですから、その「延長線上」にあるものとして、企業でも研究職を望むからです。

バブルの頃の話ですが、
某大手企業の理系新入社員のうち、研究職に就いた人の割合は1割未満です。
また、金額の面で言えば、「研究開発費」「研究開発予算」という金額が、企業から発表されますけれども、
それは実は、研究部門だけの予算は1割程度で、残りの9割は事業部門の新製品開発予算です。

そして、研究職に就けたとしても、大部分の人達は10年ぐらいすると、他の部門に飛ばされます。
つまり、高い競争率の中で勝ち抜いても、10年だけ夢を見させてもらうということになるわけです。

現在はバブルのときとは情勢は全く違います。
上記の状況より、さらに厳しくなっています。
企業は一層、目先の利益を得るための製品開発に重点投資します。
上記の時代よりも、研究職は「狭き門」なのです。


>>>大企業研究職
仮に旧帝大の大学院で修士号を取っても、新卒でなければ、かなり不利です。
ほぼ無理と言ってもよいでしょう。
また、博士号を取っても、就職浪人になってしまう可能性さえ大きいです。

>>>中小企業研究職
可能性としては、ベンチャー企業があります。
ベンチャー企業の一員となることを目指してみては?
特定の製品群だけを一所懸命開発している会社は、結構ありますよ。
私が知っている人達の例では、学歴は地方国立や中堅私大ぐらいでも、技術力とバイタリティーで勝負しています。
ただし、これらの例は、企業勤めの後にスピンアウトして創業にかかわった人達ですが。


>>>公務員研究職
大学の先生という意味ではないですよね?
私が知っている公的研究機関の例を挙げますと、大学の研究室で学者として一定の成果を挙げた人達の集団のようです。
試験とか面接がどう、こう、ということではなく、コネに似たようなパイプがないと成立しないようです。
(開発テーマによっては、企業とのパイプもあるようですが)


>>>具体的にどんな学歴、
学歴といっても、今からですと、「三浪」して大学院に進むことになるわけですよね?
3年遅れの修士を研究職として雇ってもらえる可能性は極めて低いと思います。
東大や京大なら別かもしれませんが、私の元同僚の例ですと、他大学から浪人無しのストレートで東大の院に進んで修士になった人がいますけど、研究職になれませんでしたよ。


>>>大学院生時代の研究成果が必要
研究成果を生かしたいのであれば、大学の先生を目指すか、その分野に直接関わるベンチャー企業の一員を目指すか、です。
既成のベンチャーに参加したいのであれば、今からでもちょくちょく連絡とか訪問とかするなどの活動はしておいたほうがよいです。

ご参考になりましたら幸いです。
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この回答へのお礼

お返事が遅れてしまい申し訳ありませんでした。

>>3年遅れの修士を研究職として雇ってもらえる可能性は極めて低いと思います。

なるほど。やっぱりそうですか。そうなると職歴を身に着ける方が重要そうですね。

お礼日時:2009/11/16 22:49

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