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バッハの無伴奏チェロ組曲のCDを購入したいと考えています。
2枚組みで少し高価に感じるので、気軽には買えませんでした。
演奏者やこの盤がおすすめというのがありましたら、
ご意見ぜひお聞かせいただきたいです。
よろしくお願いします。

A 回答 (6件)

誰が聞いても「この演奏は素晴らしい」と思えるのはやっぱりヨーヨーマでしょうね。

ヤーノシュ・シュタルケルもそんな感じです。バッハ研究の結果と現代の奏法との折衷という感じですが、純粋に音楽として素晴らしく、上手さも抜群です。

作曲された当時のスタイルでの演奏(ピリオド演奏)が好きというなら、アネル・ビルスマ、その弟子の鈴木秀美も良いです。ピリオド演奏でも、アーノンクールはイマイチかな。

カサルスは、有名で歴史的価値の高いものですが、まだバッハの研究が進んでいない頃の録音ですので、ところどころ解釈が奇妙で、バッハ好きの人にとっては気持ち悪いです。

マイスキーは、バッハのことが全然分かっていないので、バッハ好きの人にとっては最悪です。例えると、霊を信じていない科学者が、霊能者の講義を聞いているような心境になる演奏ですね。「バロックは全く聞かないけど無伴奏チェロだけは好き」というなら選択肢に入れても良いかもしれませんが、これから色々バッハを集めてみようと思っているなら、おそらく買うと後で後悔します。
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この回答へのお礼

詳しいご回答ありがとうございます。
チェリストの名はヨーヨーマしか知りませんでしたが、ヤーノシュ・シュタルケルも気になりました。
どちらかにしようと思います。
ところでピリオド演奏というのは、曲の区切りで演奏中止部が入るのでしょうか?
それが本来の形なら、そちらにしようかなんてまた迷ってしまいますね。

お礼日時:2009/11/03 20:58

皆様が専門的な説明をなさっているので、素人の個人的な好みをひとつ。


ジャクリーヌ・デュプレも大好きですが、フルニエもぜひ聞いていただきたいチェリストのひとりです。
ヨーヨーマと聞き比べてみると違いがはっきりしています。
弦をガリガリ鳴らして決してきれいとは言えませんが、
すばらしく味のある演奏です。
図書館などで見かけたらぜひ試聴してみて下さい。
バッハの無伴奏チェロ組曲は演奏家によって違いがはっきりしていて大変面白い曲です。
いろいろな演奏を聞いて、好きな一枚が出来ると良いですね。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
そうですね。図書館やレンタル店を利用していろいろ聴けたらいいのですが、住んでいる市の人口規模にしてはクラシックは置かれている数が少なく、バッハの無伴奏チェロ組曲に出会えません。
ご紹介ありがとうございます。

<<回答を頂いた全ての皆様へ>>
皆様ご親切にありがとうございました。
価値ある情報の宝庫ですので、全体を紙に印刷・保管してこれからの音楽鑑賞のテキストとしたいと思います。
貴重なご時間おつき合いいただき感謝致します。

お礼日時:2009/11/04 21:50

 全てのチェリストはこの曲の為に存在する!とは言い過ぎでしょうか??私にとっては、そんな想いにさせられる曲です。


 私の聴き方は、基本的に、
「で、あるべき!」とか「で、なければならない!」とか「何々が満たされていない!」など、減点法的聴き方は、しません!(勿論、一定レベルを確保しての事で、全てに対してでは有りませんが・・・)
 聴きたい日の私の有り様で、求める演奏が違うからです。以下には、三種だけ挙げますが、他にも個人的には良く聴く演奏が有ります。例えば、ダニエル・バレンボイムの奥さんで、天才女流チェリストと言われながら早くして難病の為に無くなったジャクリーヌ・デュプレの演奏は、未消化を感じますが、彼女の激しい個性や感性(情念?)、そして無念であっただろう筋肉が動かなくなる難病の事などを思うと、ここでご紹介するに相応しい言葉には成りませんので・・・
 他にも未だ有りますが切が有りません!
 ですので、一位二位三位を決める事は致しません。

 私の「独断と偏見」に因る臍曲がり的「愛聴番」の事は「無伴奏チェロ」の話題の最後に触れさせて頂くとして、その前に、若し「独断と偏見」を排除したならどれを挙げるだろうかと考えました。

●1936年録音のカザルス盤
(所持盤 試聴可)http://www.amazon.co.jp/%E3%83%90%E3%83%83%E3%83 …
 この曲の演奏で、良く見掛ける?(聴かれる?)のは、他者との違い(個性)を出そうとするあまり、正確な演奏を等閑にしているものが多く存在しているように感じます。勿論、数多のアーティストがこの曲を演奏している訳で、そのどれにも散在意義が有るとすれば、皆其々に違いが有るからなのですが、それを逸脱した感のある演奏が多くあると感じるのです。
 そんな観点から見た時、正確な演奏と言う事だけではなく、様々なアーティストが如何なオリジナルな解釈による沿層をしようとも、どの様な多種の演奏を鑑賞しようとも、この演奏を聴けば、この曲の懐深い原点に回帰できる!聴き手に於いて、多種の鑑賞経験をを重ねても、この演奏を聴けば、余分なものを削ぎ落としてくれる。迷いが生じてもこの曲の本来の場所を指し示してくれる。そんな思いをこの演奏には感じます。

 次に、カザルスで述べた視点から見れば、有る意味「間逆」と言える演奏だと思います。
●ミーシャ・マイスキー盤
(所持盤 試聴可)http://www.amazon.co.jp/%E3%83%90%E3%83%83%E3%83 …
 私は、カザルスを聴くスタンスでは聴きません。
 明るく、大らかで、伸びやか、「理屈で聴くな生命力で聴け!」と言う感じでしょうか!?表情豊かで柔和な語り口!自由で開放感に満ちたバッハの命の声が、若しこちらだったら!なんて言う楽しみ方をしちゃいます。

では、後回しにした、私の臍曲がり的愛聴盤です。
●鈴木秀美盤 (2004年録音)二度目の録音です。
(所持盤 試聴可)http://www.amazon.co.jp/%E3%83%90%E3%83%83%E3%83 …
 ピリオド双方と言う事を忘れてしまう芳醇で柔らかく温かい響!
 軽やかでありながら深みがある。聴き応えは充分。でも過度にお腹一杯にはならない素晴らしい演奏です。
 この演奏を聴くと、新緑の頃か紅葉の頃、そよ風が心地良い、木々の枝葉の隙間からの木漏れ陽が優しく差す公園で、自分が演奏している様な気分になるのです(苦笑)!枝葉が柔らかくそよぎ、小鳥のさえずりが合の手を入れてくれる様な幸せなひと時!


 さて、話は変って、
 ピリオド奏法についてまとめて見ました。

 ピリオドとは、ある時代(作曲当時の演奏法に立ち返るという意)

 現代のオーケストラの演奏が、重厚路線の歩みを拡大させ、今やハイドンやモーツアルトの時代とは大きく違ってきてしまいました。戦時中から戦後に掛けての演奏習慣。例えばオーケストラが大きくなり、又、商業主義にもなりました。当然、作曲家も大きなオーケストラを求めるようになってきました。従って、何時しか18世紀19世紀の音からは、かなり掛離れたところに来てしまいました。
 そんな中、作曲された当時の奏法・解釈に立ち返り原点を見直す意識が生まれました。

 ピリオド奏法の要素の中の特徴を三つ挙げてみます。

● ビブラート
現代・・・・一音毎に掛け音を豊かにさせます。
当時・・・・一切、しなかったと言う考え方も有りますが、それより、先ずしないところから始め、あくまで装飾の様な限定的な存在では使用したのだろうと考えられています。

● アーティキュレーション(発音の意、音の発音、処理の方法。)
例えば、音符に・が、打ってあった場合、スタッカートですが・・・
現代・・・・音を跳ねる様に弾く、飛ばして弾く。
当時・・・・音を分けるという意味で考えられていた。
つまり楽譜の読み方までもが違ってしまっていると言う事です。

● テンポ(速さ)※アレグロ・アダージョ・アンダンテなど
 例えば、アンダンテを例に挙げると・・・
現代・・・・歩く様に、緩やかに。
 オーケストラの編成が大きくなって来た為、全体をまとめ易い様に、時代と伴に遅くなってきた。
当時・・・・結構速い曲が多い。
 当時のサロンの様なそう大きくない部屋での小編成楽団では、もっと早かったのではないかと思われています。

 以上、蛇足ばかりが大きくなってしまい、読み辛いでしょうがご容赦下さい。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
全体に音楽を愛されている心が感じられる文章でした。
バッハの無伴奏チェロについては、一部の曲しか知らないのですが、全曲聴きたくなりました。ひとつの曲を数枚のCDで聴き比べたり普段はしないので、まず買う一枚のアドバイスを求めていたのですが、思わずたくさんのCDを皆様に教えて頂き、驚いています。
オーケストラも出来た当時と今では違うこと、大学の教養音楽で習ったことを思い出しました。私も少々音楽をやったので、書かれたことはだいたい解りました。

お礼日時:2009/11/04 21:38

>ところでピリオド演奏というのは、曲の区切りで演奏中止部が入るのでしょうか?



すみませんが意味がよく分かりません。ちなみに「ピリオド」とは「その時代の」という意味です。いわゆる古楽器を使う演奏ですね。

現代の演奏とピリオド演奏の違いはたくさんありますが、分かりやすいところで言えば、楽譜の読み方が違います。例えば現代奏法では楽譜に書いてあるとおりのリズムで弾きますが、ピリオド奏法では「だいたいそんなリズム」で弾きます。トリルは現代奏法では下からかけますが、ピリオド奏法では上からかけます。また、ピリオド奏法では楽譜に書かれていない音を即興で弾いたりします(いわゆるアドリブが入るわけですね)。イネガル(ジャズで言うところのスウィングと同じ)もあります。ですから、現代奏法での演奏とピリオド奏法での演奏では、同じ曲でも全然違う曲のように聞こえることもあります。

ピリオド演奏は現代奏法にくらべて過激な演奏が多いので、とりあえずヨーヨーマかシュタルケルで耳を肥やして、しばらくしてからピリオドを聞くのが面白そうですけどね。ピリオド演奏の面白さが分かって来たら、現代奏法演奏ではおとなしすぎて戻れなくなるかもしれませんよ。
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この回答へのお礼

無知な者に再びご説明ありがとうございます。
>「ピリオド」とは「その時代の」という意味です。
理解できました。

「ビリオド」を「ピ(ヒにまる)リオド」と読んでしまいましたので、そこから想像してしまいました。

お礼日時:2009/11/03 21:55

んー、そーですねー。

こういうのって、2タイプに分かれると思うんですよー。淡々と正確に弾くのと、その人ならではの表情たっぷりに弾くのと。

バッハは、譜面には強弱記号から速度記号すらついてないので、どの表現がバッハのあるべきものか、ってゆーのが難しーですねー。今まで、割と淡々派が多い気がしますねー。そーいうのが好きならヨーヨーマはいーですねー。

でも、私はどっちかってゆーと表情豊かなほうが、いいですねー。なので、ミッシャ・マイスキーとかがいーですねー。ひげのおじさん、いい味出してますねー。この人、2回ぐらい吹き込んでますけど、古いほうがいーですねー。

http://www.amazon.co.jp/dp/B00005FILV/
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
私は古典派のピアノ曲をよく聴くのですが、表情たっぷりよりは淡々と弾かれている方を好みます。
バロックは古典派以上に淡々と弾いてほしいかなと思いますので、ヨーヨーマは私に合うということですね!
情報ありがとうございました。

お礼日時:2009/11/03 20:49

ヨーヨーマの国内盤が2枚組で2520円なのでわりと安いと思いますが。

演奏も比較的新しい(といっても10年前だけど)ですし。
歴史的に有名なのとなるとカザルスなんでしょうけど。
http://www.towerrecords.co.jp/sitemap/CSfCardMai …
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
チェリストといえばヨーヨーマしか知らなくて、その評判はどうなんだろうと思っていました。
2枚組で2520円はいいですね!
リンクありがとうございました。

お礼日時:2009/11/03 20:43

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