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材料の特性に関して質問をさせていただきます。

まず、題名にもありますように鋳造材と圧延材ではどのような機械的性質の違いがあるのでしょうか.特に材質・形状をまったく同様のもの(純アルミ・厚板材)と考えた場合についてです.

一般的に圧延材は加工硬化が起こっていて,その後の成形(絞りなど)を考えたときには鋳造材のほうが成形性が高いような気がしますが,いかがなものでしょうか。ご教授願います。

また,純アルミの鋳造品の機械的性質(F値・n値等)が掲載されているサイトなどございましたら,教えてください.

A 回答 (2件)

先ほどの補足です。



圧延材料
A1000からA7000系7種類に区分されます。
鋳造材料
AC**(AC4C etc)
高圧鋳造
ADC**(ADC12 etc)
上記のようにJISなどの規格類でも別物としてとり扱われます。素材のメーカも圧延材料と鋳造材料を扱うメーカ自体が違うほどです。

 鋳造で深絞りの形状も(極薄肉でなければ)成形できてしまい、あまり鋳造後に深絞りは行われる例が知られていなく、お望みの機械的物性データは入手しにくいものと思われます。
 唯一小生の知っている鋳造後に塑性加工ができるものは下記URLの半凝固鋳造法です。材料も特殊材です。(残念ながら材料の物性値はありませんが)
以上です

参考URL:http://www.tokyorika.co.jp/4.html
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この回答へのお礼

大変参考になるご意見,アドバイスに感謝いたします.
またいつか,ご縁がありましたらよろしくお願いいたします.

お礼日時:2003/05/11 22:07

圧延材には種類が1000系から7000系まであります。

純アルミはこのうちの1000系です。やわらかい材料なので、曲げや絞りに加工は非常に容易です(通常3000系の材料が絞り加工に使われます)。しかし、鋳造材は、型の中での流動性が要求され、銅やシリコンを添加し、流動性を改善しています。固化した時には、材料の強度は高くなり、堅い材料となります。切削性は向上しますが、曲げや絞りに対しては割れが発生し向きません。純アルミは融点も高く流動性も悪いので通常は鋳造には使用しません。

この回答への補足

補足させていただきます.

現在私は,深絞りのFEM解析を行っています.
そしてその材質のひとつに鋳造材を想定した解析を行いたいと考え,上記のような質問をさせて頂きました.

では,仮に鋳造材で深絞りを行うときに、相応しい材料はどのようなもの(アルミの何千系)があるのでしょうか.

また、その材料のF値・n値のような機械的性質は,どのような文献・サイトを調べればよいのでしょうか.
(やはり自ら引張試験を行うべきでしょうか…)

補足説明していただけるとありがたいです.

補足日時:2003/05/10 21:19
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この回答へのお礼

pirochoo様,早速のご回答,大変参考になりました.
ありがとうございました.

お礼日時:2003/05/10 21:18

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