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ドイツ・ワインの分類/等級の説明で、しばしば「トロッケン・ベーレン・アウスレーゼ(貴腐ワイン)」の如く、両者が同義語であると受け取れる解説を見かけますが、両者は厳密な定義上も100%同義語なのでしょうか?
若しも何らかの差異があるならば、違いを解説戴ければ幸いです。

A 回答 (3件)

「称号付き上級ワイン」と訳される最上級クラスは、次の6つです。


肩書きはブドウの糖度で決まります。

「トロッケンベーレンアウスレーゼ」は、「貴腐菌がついて干しブドウ状になったブドウ粒から造る最高級の極甘口ワイン」と一般的に解されますが、意味は、「乾いた果粒を選り摘んだ」ということで、必ずしも貴腐ワインということではありません。
たいていのブドウ品種は、貴腐化なくして高糖度にはできないと言われていますが、ごく限られた品種では、貴腐によらずして比較的容易に高糖度に達することができます。
トロッケンというのは、干からびている、という意味です。
但し、単に“トロッケン”と表示されているものは、「辛口」という意味なので注意が必要です。


「アイスヴァイン」は、樹の上で完熟し、凍りついたブドウから造る甘口ワイン。

「ベーレンアウスレーゼ」は、過熟したブドウ粒から造る極甘口ワインですが、貴腐ブドウもブレンドされます。

「アウスレーゼ」は、よく熟したブドウ房から造るワイン。

「シュペトレーゼ」は、通常よりも7日以上遅摘みのブドウから造るワイン。

「カビネット」は、普通のブドウから造るワインで、最も辛口&低アルコール。
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この回答へのお礼

有難度う御座居ます。お陰様で疑問が解消しました。

お礼日時:2009/11/23 06:50

トロッケンベーレンアウスレーゼと貴腐ワインは、同義語ということではありません。


「トロッケンベーレンアウスレーゼ」は、日本語でいうと、乾燥摘果特醸、となりましょうか。つまり、干しブドウ状態になった、粒選りのブドウで造ったワイン、ということですね。
ですからもともと、貴腐ブドウに限っていない、ということです。
他の方のご回答にもあるように、貴腐菌がつかなくても特殊な天候のもとで木についたまま干しブドウ状態になったブドウから造った場合でも、トロッケンベーレンアウスレーゼの規定糖度(殆どの地域で150エクスレ度)に達していれば、トロッケンベーレンアウスレーゼとなります。
ただ、トロッケンベーレンアウスレーゼはほとんどは貴腐菌によるものなので、貴腐ワインと呼ばれるようになったのでしょう。

一方、「貴腐ワイン」は、定義は難しいのですが、多くの国では、貴腐菌がついて干しブドウ状態になったブドウや、あるいはつかなくても特殊な天候により干しブドウ状態になったブドウから造ったワインで、さらに、それぞれの国の基準をクリアしているワイン、となりましょう。
その基準とは、ドイツのトロッケンベーレンアウスレーゼのような、150エクスレ度以上という数値基準の場合もありますし、ソーテルヌのような、官能試験のような場合もあります。
ですから、貴腐ブドウを使っているからといっても、必ずしも貴腐ワインと呼ばれるとは限りません。

貴腐菌がつかないのに貴腐ワインと呼ばれているような、非常に高い糖度のワインは、ドイツのトロッケンベーレンアウスレーゼ以外にも、フランスのジュランソンなどでもみかけます。
貴腐菌がついたワインに匹敵する糖度の高さだから、貴腐ワインと呼んでもいいじゃないか、という発想かと思われます。
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この回答へのお礼

丁寧な解説、有難度う御座居ます。

お礼日時:2009/11/24 08:07

ドイツワイン格付けについで記載されています。



参考URL:http://www.winespiral.com/entrance/glabel.html
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