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鈴木牧之著作の北越雪譜の中の漁夫の溺死というお話の一部の現代語訳
を教えてほしいです。

原文は

かくてその妻は母も臥し子どもゝ寐かしたれぱ、この雪あれに夫はさこそ凍え玉ふらめ、行むかへてつれ皈らんと、蓑にみの帽子をかふり、松明をてらし、ほかに二本を用意して腰にさし、かしこにいたり松明をあげてさしのぞき、遙下にある夫にこゑかけ、いかにさむからん初夜もいつかすぎつらん、もはややめて皈り玉へ、飯もあたゝかにして酒ももとめ置たり、いざかへり玉へ、たいまつもなかるべし、橇も入るやうになりしぞ、それも持来れりといふも、西おとしの雪荒にてよくもきこえず。猶こゑをあげていへば夫これをきゝつけ、よろこべよ鮏はあまたとりたるぞ、あすはうちよりてうまき酒をのむべし、今すこし捕てかへらん、そちはさきへかへれといふ。しからば松明はこゝにおかんとて、燈したるまゝ架をつりとめて綱をくゝしたる樹のまたにさしはさみて、別の松明に火をうつして立かへりぬ。これぞ夫婦が一世の別れなりける。

さるほどに妻は家にかへり炉に火を焼たて、あたゝかなるものくはせんとさまざまにしつらへ待居たりしに、時うつれども皈りきたらず。まちわびてふたゝびかの所にいたりしに、かのはさみたるたいまつも見えず、持たるたいまつをかざして下を見るに、ひかりもよくはとゞかで夫のすがた見えわかたず、こゑのかぎりよべどもこたへず。

です。
よろしくお願いします。

A 回答 (2件)

私も、大学時代には習っていましたが昔のことすぎて細かくは説明できません。



下の方が不明としている部分で、
「橇も入るやうになりしぞ、それも持来れり」
ですが、橇を「かんじき」と読むか「そり」と読むかですが、

橇も雪に入るようになった(橇が必要なくらいの雪になった)ので、それも持って来た

くらいの意味かな?と思います。
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そしてその妻は母親も寝て、子供も寝かしつけたので、この吹雪のなか夫はたいそう凍えているだろう。

迎えに行って帰ろうと、蓑と帽子をかぶって松明を照らし、松明を二本腰にさして、夫のもとへいって松明を掲げて、はるか下にいる夫に声をかけた。「さぞ寒いでしょう。もう止めてお帰りください。ご飯もぬくめて酒も買い求めています。さあ、お帰りください。松明もお持ちでないでしょう。(この辺、不明)」と言ったが、吹雪の中で夫にはよく聞こえていなかった。なお、声を大きくして言うと、夫は聞きつけて、「喜べ。鮭をたくさんとったぞ。明日からは家でうまい酒を飲める。もう少し捕って返る。おまえは先に帰れ。」と言う。妻は、それでは松明はここにおこうと、灯したまま(この辺不明)木のまたにはさんで、腰にさした別の松明に火をつけて帰った。これが夫婦の一生の別れであった。
そうして、妻は家に帰って、炉に火をつけて、夫が帰ったらあたたかいものでも食べさせようといろいろ用意して待っていたが、いつまで経っても夫は帰ってこない。待ちくたびれて、もう一度夫の行ったところに向かうと、木のまたにはさんだ松明もなくなっていた。もってきた松明をかざして下を見ると、光もよく届かず、夫の姿も見えなかった。声を限りに叫んだが答えはなかった。
 僕は大学で「平家物語」を専攻していたのですが、随分前の話でかなり古文は忘れてしまっています。ちょっと分からないところもありました。
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