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外国人ビジネスマンンにボランティアで日本語を教えている者です。

今回も、「連語」で困っております。「機能語」であれが、いくつもの
テキストがあります。「連語」の場合、良質な辞書をいくつも紐解く
必要があります。残念ながら、僕にはその力がありません。

申し訳ありませんが、以下三つの「連語」と思われる表現を、
うまく、その外国人に教える方法をご教授願えないでしょうか。

1)~の上からも

・今日我々が、いかに原子力に頼っているかは、
[数字の上からも]明らかである。

2)~であろう

この表現はよく出てきます。

・技術開発が進むにつれて、原子炉の安全性は
確かに増す[であろう」。

3)~が問われている

・未来のために地球を守ることは、現代に生きる我々
「が問われている]大きな責任なのである。

以上、三つにつきまして、例文を交えて、ご説明いただけ
ないでしょうか。その外国人ビジネスマンは、あくまで
上級文法として、以上の連語(?)を理解したがっています。

それにしても、何故、外国人日本語学習者のために「連語」に
ついての辞書がないのか、本当に不思議です、

機能語につきましては、「日本語能力試験」との絡みで
いくらでも参考書があるのですが。

なにとぞ、よろしくご教授願います。

A 回答 (3件)

#3



> 3)~が問われている
>
> ・未来のために地球を守ることは、現代に生きる我々
> 「が問われている]大きな責任なのである。

●と・う【問う】〈他五〉
|(2)〔広い視野で〕人々に判断を求める。
|・「力量が―・われる」
|・「民意を―・う」
|(3)責任の所在・有無などを明らかにするためにただす。追及する。
|・「事故の責任を―・う」
|『学研現代新国語辞典』

|(2)真偽や価値を問題にする。
|・「罪に問われる」
|・「真価が問われる」
|・「責任を問われる」
|(3)多くの人々に判定を求める。
|・「世論に問う」
|『集英社国語辞典』

「問われている」=「判断を求められている」もしくは「真偽や価値を問題にされている」となりそうに思います。
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#2



------------------
●【だろう】
《断定の助動詞「だ」の未然形+推量の助動詞「う」》
断定の「だ」とは意味も接続も異なり、一語化が進んでいる。独立した助動詞ともする。
『明鏡国語辞典』
******
【接続】体言(に準じる語)、および動詞・形容詞・助動詞(「(よ)う」「まい」「だ」を除く)の終止形に付く。形容動詞・助動詞「そうだ」「ようだ」の語幹に付く。
『学研現代新国語辞典』
------------------
●【だろう】〔助動〕〈特殊型〉
|《体言および体言に準ずるもの(準体助詞「の」、格助詞・副詞など)、動詞・形容詞の終止形、動詞型・形容詞型助動詞の終止形に接続する。丁寧の助動詞には下接しない。》

|(1)一つの事柄を推量・想像する意を表す。
|・「大黒さまはだれ―」
|・「言えない―な、泣く―な」
|・「花嫁御寮はなぜ泣くの―」

|※ご質問には関係のない語釈ですが、後述文に関係があるので記載しておきます。
|(2)疑問の昇調イントネーションを伴って表現されるとき、
|相手に確認を求める意を構成する。
|・「そんなこといや―?」
|・「まるで夏みたい―?」

※指定の助動詞「だ」の未然形に推量の助動詞「う」の下接したものであるが、「だ」が体言系の語にしか接続しないのに対し、「だろう」は用言系にも下接し得るので、その広さをもって独立的に一つの助動詞と認めることができる。

形動型助動詞「そうだ」「ようだ」「みたいだ」の語幹、形容詞型助動詞「らしい」の終止形には、意味上、(1)の意においては「だろう」は下接しないが、(2)の関係構成にあっては下接する。

助動詞「う」「よう」による推量表現「風も吹こう」「昼から晴れよう」などは、現代語としてはむしろ、「吹くだろう」「晴れるだろう」というほうが一般的である。
「う」「よう」が意志や勧誘の意を表すことに限られていく一方で、「だろう」が推量・想像の意を表すように、分担が成立してきている。

「だろう」の遡源形としての「であろう」は、「だろう」より改まった形で、文章体に用いられる。丁寧体は「でしょう」。

連体形による「つばめの帰ってくるだろう日」のような言い方は日常的、一般的でなく、ヨーロッパ文脈の翻訳文体の感じをもつ。

「だろう」の実際の発音はダロの長音であるが、短呼されることもある。「泣いたらつばめが笑うだろ」
『集英社国語辞典』
*******************
であろう ―あらう
http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn/131331/m0u/% …
|〔「である」に推量の助動詞「う」が付いたもの。中世後期以降の語〕

|【である】〈連語〉
|《断定の助動詞「だ」の連用形「で」+補助動詞「ある」》
|『学研現代新国語辞典』
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この回答へのお礼

lyrics様

いつも、ご丁重に、しかも正確に教えていただき、
ありがとうございます。本当に助かります。

三件とも、すべて分かりました。相手が納得できる
説明ができると思います。

現在、使っております辞書は「例解新国語辞典」ですが、
やはり、複数の国語辞典の所有とそれらの使い込みが
必要だということがよく分かりました。

一方、「初級文法」を正式に勉強しておりませんので、
助詞、助動詞についての知識が不足していると痛感して
いる次第です。

「初級文法」の勉強を始めたいとは思いますが、また
難解な連語が出てきましたら、ぜひお教えいただきたいと
思います。

本当にお世話になります。ありがとうございます。

お礼日時:2009/12/05 09:56

こんにちは。


例によって引用ばかりで失礼いたします^^;
三分割になります。

外国人の方への適切な解説になっているかどうかわかりませんが、取りあえず関連項目を抜き出してみました。

> 1)~の上からも
>
> ・今日我々が、いかに原子力に頼っているかは、
> [数字の上からも]明らかである。

●【から】〈格助〉
|(11)《「から見て」「から言って」「からして」の形で》
|後に続く判断の根拠を表す。
|・「状況から見て、殺人事件だ」
|・「あの様子からして結婚は間近だ」
|『明鏡国語辞典』

|【から】
|(イ)原因・理由、判断の根拠、母胎となるものの状態。
|・「そういうこと―親しくなった」
|・「足音―わかる」
|・「暑さの折―お体大切に」
|・「信念―言うのだ」
|・「僕の涙で曇らせてみせるぞ男の意地―」
|(ウ)判断の立脚点・観点。
|・「私の立場―は何とも言えぬ」
|『集英社国語辞典』

●【も】〈副助〉
|同類の事物を付け加える。
|・「この店は安いし味―よい」
|・「君が行くなら僕―行く」

|※【表現】同類の事物の暗示を含むことが多い。
|・「今日―暑いね(「昨日」などを暗示)」
|・「家族のこと―考えろ(「仕事」などを暗示)」
|・「君―短気だな(他の話題の人などを暗示)」
|『明鏡国語辞典』

●【うえ】
|○N(名詞)のうえで(は)
|データや地図など書き表せるものを表す名詞を受けて、
|「その情報によると」という意味を表す。

|・「暦の上ではもう春だというのに、~」
|・「データの上では視聴率は急上昇しているが、~」
|・「その公園は地図の上では近くてすぐ行けそうに見えるが、~」
|・「間取りは図面の上でしか確認できなかったが、~」
|『日本語文型辞典』

これから考えると、

「今日我々が、いかに原子力に頼っているかは、[数字の情報によっても(他の情報も暗示)]明らかである」

のような言い換えになるでしょうか。


> 2)~であろう
>
> ・技術開発が進むにつれて、原子炉の安全性は
> 確かに増す[であろう」。

●【であろう】〈連語〉
|「だろう」の改まった言い方。
|・「後悔することになる―」
|・「迷惑―となかろうと知ったことではない」

●【だろう】〈連語〉
|(1)推量を表す。
|・「今ごろは紅葉がきれい―な」
|・「もうすぐ来る―」
|・「さぞ怖かった―」
|※【語法】婉曲な断定の意にも使う。
|・「これがいい―」
|・「このように言える―」

|※「であろう」例文二つ目
|(5)《「…―が」「…―と」などの形で》
|仮定を表す。仮に…でも。…だとしても。
|・「子供―が容赦はしない」
|・「雨天―と決行する」
|『明鏡国語辞典』

ご質問文の場合は「婉曲な断定の意」ともいえそうです。

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