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あるエステルがR-COO-R’としてNaOHで加水分解すると
R-COONaとR'-OHができるそうですがNaOHは電離するとNa+とOH-
なのにどうしてR-COOHとR'-ONaにならないのでしょうか?

A 回答 (2件)

塩基触媒によるエステルの加水分解反応は、出発物質であるエステル化合物の種類や反応条件により、反応機構が変化してしまいますが、ここでは最も一般的な反応機構で反応が進むという仮定しましょう。


R-CO-OR’+NaOH→R-CO(OH)OR’+Na・・・(1)
(1)式の矢印の右側では、Naにプラス電荷がCOのOにマイナス電荷があります。電荷を記入しにくいので、ご勘弁下さい。
R-CO(OH)OR’+Na→R-COOH+R’O+Na・・・(2)
ここでもマイナス電荷の記載を省略しています。
ここまでの反応式をまとめると
siosio7713さんがお考えの通り
R-CO-OR’+NaOH→R-COOH+R’ONa
となります。
しかしながら、反応はここで停止しません。
次のステップとして
R-COOH+R’ONa→R-COONa+R’OH・・・・(3)
になります。
途中の段階を省略して書けば
R-COOR’+NaOH→RCOONa+R’OH・・・(4)
となるのです。
もし酸素(O)に印をつけて区別が出来るようにしておけば、
反応機構の途中を省略した(4)式だけ見ておると水酸化ナトリウムを形成していた酸素原子は、アルコールに取り込まれるように見えますが、実際にはカルボン酸の方に入ります。
No.1さんは、(3)式のことを説明しているのだと思いますよ。

この回答への補足

反応は止まらないということなんですね。やっと納得できました。
どうもありがとうございました。

補足日時:2010/01/08 14:56
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>NaOHは電離するとNa+とOH-なのに


>どうしてR-COOHとR'-ONaにならないのでしょうか?

1行目から2行目がどうして出てくるかが分かりません。

水溶液中にR-COOHとR'-ONaがあるとしてみてください。
R-COOHはカルボン酸ですから酢酸の仲間です。
R'-OHはアルコールですからエタノールの仲間です。
水はH-OHです。酸としての強さの順(=H+の離れやすさの順番)
はR-COOH>H-OH>R'-OHです。
(アルコールは中性であるとされているのは水の中でアルコールは電離しないということです。電離したとしても水の電離よりも弱いのです。)
この3つが共存するところでR'-ONaが出来るということはありません。もし出来たとしてもすぐにもっと強い酸の塩に変わります。

RCOOH+NaOH→RCOONa+HOH
HOH+R’OH→NaOH+R'OH
RCOOH+R'ONa→RCOONa+R'OH

R'OHの中に金属ナトリウムを入れるとR'Oが出来ます。
水を加えると2番目の反応が起こってR'OHに戻ります。

この回答への補足

回答ありがとうございます
うーん;
確かに3つが共存する中にNaOHを入れるとカルボン酸から先に反応するというのはなんとなくわかりますがエステル結合というのはカルボン酸から-OHが、アルコールから-Hがとれてできているんですよね?
こう考えるとNaOHを加えたときにR-COONaとR'-OHが出来るにはONaーと
H+に電離しなければならなくないですか?でも実際はNa+とOH-
ですよね?こう考えるとわからないです;;

補足日時:2010/01/08 08:05
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