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ポケット六法を買おうと思うのですが、三省堂や岩波やユウヒカクや信山社などがあります。

各々の特長や短所を教えていただき、結論としてあなたはなにを選びますか提示ください。


いかなる価値観を有するのでそれをセレクトしたのかしりたいです

A 回答 (4件)

六法選びは、用途によると思います。


現行の法令は、総務省の法令データ検索システムで最新情報を無料閲覧できるため、持ち運び用として購入されるのであれば、必要とされる法令が掲載されている六法が一番です。

その観点からすれば、選択の基準は、
(1)必要とされる法令が掲載されているか
 →目次で必要分野がカバーされているかを確認します。
(2)判例の掲載が必要か
 →判例付きの六法は、その旨の表記があります
(3)正確な条文を必要としているか(読みやすいものが良いか)
 →六法によって読みやすいように原文を加工している場合があります(カタカナ→ひらがな等)
(4)持ち運びをするか、卓上備え付けとするか
 →掲載法令数が多い六法は重く、持ち運びには適しません
(5)改正情報などの付録が充実しているか
 →付録の資料は六法により様々です
(6)紙質や本のサイズ、多色刷り、レイアウトなど、使いやすいかどうか

だいたいこの基準で、絞っていき残ったものの中から好きなものを選べばよいと思います。
なお、論文試験等で六法の持込み可とされている試験では、持ち込み禁止になっている六法(解説や判例付きなど)がありますので注意が必要です。
※概ね、ポケット六法もそうですが、有斐閣の判例なしの六法は大丈夫とされているようです。

なお、各出版社ごとに各種の目的に沿った六法が発刊されていますので、○○出版だからこう、という絶対的なものはありませんが、総体的な編集の傾向はあると思います。
これは私の感じた私見ですので、鵜呑みにはしないでいただきたいのですが、
有斐閣は、法令の忠実な掲載にこだわってシンプルな編集傾向にあるように思います。
原文引用などには適しますが、初学者には読みにくく感じる点があるかもしれません。
また、有斐閣が発行する判例百選などと参照情報がリンクしている点も特徴です。
三省堂は、読みやすさや学習用に工夫を凝らした編集傾向にあるように思います。
掲載分野も、若干ですがビジネス分野に傾倒しているような感じを受けます。
岩波書店は、有斐閣に似た編集傾向にありますが、編集者の考え方から有斐閣とは法令の分野整理が異なるものが若干あります。
(有斐閣では、国家賠償法が憲法の後ろにあるのに対し、岩波では民法の後ろにあるなど)

ちなみに、私は上記の基準からポケット六法を選び使用しています。
以下は、平成22年度版の六法で、ハンディなものですが参考になれば幸いです。

<判例なし>
○ ポケット六法(有斐閣)収録法令 185件
  特徴:法令が原本に忠実な表記になっている
     トップセラーで、平均的かつバランスの良い必要最低限の掲載量

○ 岩波 基本六法(岩波書店)収録法令 235件、参照条文付法令22件、
  特徴:憲法に外国諸国の憲法が参照資料として掲載されている。

○ 岩波 セレクト六法(岩波書店)収録法令 121件、参照条文付法令12件
  特徴:一般的な六法の中では定価ベースで最安値

○ デイリー六法(三省堂)収録法令225件
  特徴:改正のあった条文は、改正前後の条文が注記や枠囲み等で掲載されている。
     重要条文に、関連法規がある場合はそれも参照法令として抜粋されている。
     基本法のキーワードを中心とした索引ページがある。

○ 新六法(三省堂)収録法令数285
  特徴:法令概要や立法動向を詳説
     学習上の必須法令、生活に密着した法令をヨコ組・算用数字表記で収録

<判例あり>
○ 有斐閣判例六法(有斐閣)収録法令98件(参照条文付き11件)参照法令20件、特別刑法22件
  判例付き法令34件、行政法総論収録判例約11,900件
  特徴:判例掲載数が多い
     主要法令には参照法令が抜粋引用されている
     別売の判例百選シリーズとリンクしている

○ 岩波 判例基本六法(岩波書店)
  収録法令140件、判例付法令30件、参照条例文付法令20件
  特徴:保険法や知的財産権法分野に判例がついている

○ 模範小六法(三省堂)収録法令160件、判例つき法令23件。
  特徴:法学部や資格試験受験に必要な法令を優先的に掲載
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この回答へのお礼

ありがとうございました

お礼日時:2010/01/21 01:40

学部生でしょうかね。



私が学部生のときはありませんでしたが、セレクト六法でいいと思います。

薄いですが、学部生の勉強には十分で、何と言っても持ち運びが楽。

判例六法は情報量が多く、持っていて損はないですが、厚くて重いので嫌になります。
そもそも、判例を勉強したいなら原典に当たるべきでしょうし、それが辛くても、最低限事案について百選レベルの情報量は必要でしょう。
したがって、判例六法は帯びに短し襷に長し、と考えます。
短答試験対策にはもってこいなのですが、学部生には必要ないでしょうね。
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普通の小型六法なら


岩波の
基本六法

判例付なら
三省堂 判例小六法
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単純に見やすいものを選べばいいと思います。



条文なんか決まったもので、どこの出版社だろうと、文言に違いがあるわけではありません。
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