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 陸上自衛隊が採用した攻撃ヘリAH64Dアパッチは、当初60機以上生産される予定だったのに10機しか生産されなくなってしまいました。そのためにこのヘリ1機の値段が300億円するとも言われているようです。どうしてこうなったのか詳しい事がよくわかりません。誰か詳しい方、教えてください。

A 回答 (5件)

必要ないからではないですか?


だって、アパッチが活躍する事は、ないでしょうから。
予算カットされてるから、そんな、余計なものを買う余裕がないのでは。

今どき、日本の本土へ直接の武力侵攻なんて、考えられません。
そんな事を言ってるのは、予算が欲しい陸上自衛隊だけじゃないですか!!
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ついこの間も、AH-64Dについての質問に答えたけど・・・



陸上自衛隊のAH-64Dは、富士重工が日本国内でライセンス生産したものを調達することになっていました。で、富士重工は米ボーイング社から図面や生産に関するノウハウの提供を受けるため多額のライセンス料を支払いました(なお、ライセンス料を支払ったとしても、すべての技術情報が提供される訳ではなく、ロングボウレーダーなどの主要コンポーネンツのように”ブラックボックスとして提供”を受け、日本では”組み込むことだけが許される”ってことが少なくない)。
で、ライセンス料は納入額に転嫁して回収するけど、経済の理屈として、たくさん作ることができれば1つあたりの単価が安くできるが、少数しか作れなければ単価は高止まりのままになってしまう(仮に、ライセンス料100億円として・・・1000機作れたら1機1千万円だけど、10機しか作れなければ1機当たり10憶円が価格に転嫁される)。
また、ライセンス料ってのは、技術提供の対価、一種の”授業料”であって、生産数の変動は提供を受けた側の都合であって、提供者側には関係にない話。

今回のAH-64Dのように当初計画より調達数が減ると1機当たりのライセンス料負担額を高くしないと支払い済みのライセンス料の回収ができなくなるけど、生産数が増えるとライセンス料負担額が減るので調達単価は安くなる(調達が進んだことによるライセンス料の回収が、空自F-15が調達開始当初100億円していたのが最終的に80億円程度になった理由の1つ)。

問題は、米陸軍の調達数が大幅に削減され、予定より早く生産が終わったことからボーイングが米陸軍向けのAH-64Dの生産ラインを閉じたってこと。
「アメリカが調達を終えたことから主要部品の供給を受けることが不可能になったため、ライセンス生産ができなくなった」として「AH-64Dの調達を打ち切らざるを得なかった」・・・というのが、日本側の公式発表らしいんですが・・・ボーイング側は
 ・米陸軍向けとして生産していたAH-64Dは、最新のブロック3仕様である。
 ・日本でライセンス生産しているのは一世代前のブロック2仕様であり、同仕様の部品を継続して生産・供給することには何の問題もない(日本以外の国からの発注にも対応可能である)
 ・日本は(ボーイングに対して)打診もないまま、一方的に調達打ち切りを発表した
と公式に発言しています(ということで、日本国内の識者にも調達打ち切りを疑問視する声は少なくない)。

なお対戦車型のOH-1改は、AH-64D採用時にも、AH-1Z(自衛隊の主力対戦車ヘリでもある”AH-1”系統の最新型:といっても中身は別物といっても過言じゃない)と並んで候補として検討されていたので、特別新しい話じゃありませんね(OH-1の機体規模のままでは武装が貧弱、武装を強化すると事実上の新規開発というような理由で却下されたんじゃなかったっけ?)。
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この回答へのお礼

 ありがとうございます。よく解りました。日本が一方的に調達を打ち切ったのですね。うーむ民主党政権下で次期主力戦闘機をどうするのか心配になってきた。

お礼日時:2010/01/27 23:33

当初62機を調達する予定でしたが、ボーイングが製造を中止したので、理由は良く分かりませんが(新型機の動向や今後の部品調達が困難になると思ったのかも?)防衛省は08年度予算で3機購入し、計13機で調達を止める事にしました。


この時の機体価格は約83億円でしたが、富士重は未回収の設備投資費約400億円を3機に上乗せして1機当たり216億円を要求しました。
余りの高額のため防衛省は3機の調達を断念し、計10機で調達を終了しました。
3機を言値で購入していれば問題にならなかったのですが、富士重は設備投資費と3機用として購入済みの部品代を支払うよう国と係争中です。
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この回答へのお礼

 ありがとうございます。「ボーイングが製造を中止したので」という話は聞いた事があります。ならば米陸軍はどうするんだと思ったらアパッチの改良型がでるようです。何か釈然としません。米国に日本の防衛費がぼったくられているような気がします。次期主力戦闘機候補にもボーイング社から2機種名をあげています。不安です。

お礼日時:2010/01/27 23:14

アパッチに限らず、自衛隊兵器は諸外国の兵器にくらべ、桁違いに高価です。



その理由は政治経済絡みの少々難しい話になりますので、No1の方の意見を参照に。

他に理由として考えられるのは、日本の地理的条件からすればアパッチのような対戦車攻撃ヘリはそれほど数を必要としないのかもしれません。

(日本の国土防衛に限って言えば)日本は四面を海に囲まれた国です。敵戦車が海を越えて日本に攻めてくることはあり得ないとは言えないにしても、確立としては低いでしょう。その場合、当然戦車を強襲揚陸艦にでも搭載するのですが、それだったら対戦車ヘリ以前に海上自衛隊の対艦装備を充実させるほうが先決、という考え方です。

参考になっていただけたでしょうか。
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この回答へのお礼

 ありがとうございます。たしかに日本には対戦車攻撃ヘリは必要ないかもしれませんね。しかしアパッチの量産計画が頓挫して現在OH-1をベースとした新たな攻撃ヘリを研究開発していると聞きました。

お礼日時:2010/01/27 22:28

それは日本の予算の決め方にあります。

この予算の決め方は当時野党(現政権側)の抵抗と米国の裏工作において出来上がったものです。
詳しく語るのには、余りに危険であるので(現政権は非常に怖い独裁化工作中につき)一般人として語るには、私の周辺、会社等に迷惑が掛かるので。次の人の文献を参照ください。
彼(田母神俊夫)にはもう怖い物がありません! 真実があります。一般人は余りに真実から遠い報道にだまされている。
信念を語れといっておきながら、真実を語って世論(左翼系報道機関)が騒ぎ出したらけしからんといって、切り捨てた石破。親分である大臣に裏切られた誠実な官僚 田母神俊夫空幕の『この身、死すとも「これだけは言いたい』の中に書いてあります。彼は自衛隊の中枢のあり、米国にもモノ申す、中国に対しても(武官同士の会談時にも)モノ言う事ができた数少ない官僚である。
彼は反米といわれるくらいに、日本の防衛に対して米国と渡り合い、誠実であり、日本の防衛の問題点(質問者様のご指摘の部分)を細やかに指摘していました。これ以上は田母神の著書で。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。詳しく語られてないのは残念ですが参考になりました。私は次期主力戦闘機の選定にもいろいろ問題が起きるのではないかと心配しています。防衛費は有効に使ってもらいたいものです。


 

お礼日時:2010/01/27 22:09

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