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持株会社とコングロマリットの違いについて教えてください。

よろしくお願いします。

A 回答 (1件)

互いに関連のない複数の事業を行うような大企業をコングロマリットと呼びます。


たとえば、造船所を持ってタンカーを造りながら、絹織物も作り、レストランも全国展開するなどです。


ところで、大企業は、どんな企業でも事業拡大に伴い複数の事業を行うようになります。

たとえば、自動車メーカーが、部品を製造するための会社を創ったり、販売会社を創ったりします。このように、一つの事業の製造から販売へと事業を拡大してゆくような事業の組み合わせを、「垂直多角化」と呼びます。

一方、多くの電機メーカーは、冷蔵庫や洗濯機などの白物家電を作ったり。テレビやラジオ、オーディオ機器を作ったり、パソコンを作ったり、というように、他の製品へと拡大します。このような事業の組み合わせを「水平多角化」と呼びます。

コングロマリットは水平多角化という事業の組み合わせの極端なものと考えることができます。




さて、先の例のようなコングロマリットの経営管理をする方法はいくつかありますが、たとえば、造船事業部と絹織物事業部、レストラン事業部を創って、それぞれに事業部長をおき管理させる方法があります。

この場合、それぞれの事業部の運営は各事業部長に任せるわけですが、特に重要な意思決定については、やはり社長が決済する必要があります。すると、社長は造船(海運と石油コンビナート)にも詳しく、絹織物(ファッション業界)にも詳しく、飲食業にも詳しくなければなりません。そんな人っているんでしょうかねぇ?
いないこともないでしょうけれど、次期社長は誰にしようか、ということになると困ってしまいます。それならば、各事業部を独立した株式会社にしてしまって、本社はその株式を持つだけにして、各会社はそれぞれの会社の社長に全部任せて運営しよう、という方法も考えられます。

このような会社経営のための組織の仕組みを持株会社と呼びます。


コングロマリット型の事業の組み合わせを事業部制という仕組みで運営することもできますし、自動車メーカーの垂直多角化型の事業の組み合わせを持株会社という仕組みで運営することもできます。
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