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『獄本野ばら』という人の『ミシン』という本に、「パンクはロックを終わらせたから好き」という台詞がありました。
これは本当なのでしょうか?ロックは終わってしまったのでしょうか?
そもそも、ロック・パンク・メロコアなど違いがあまり区別できません。
ロックは反抗精神みたいな音楽とか聞いたことがあります。
と、いうことは歌詞やライブのパフォーマンスなどにその反抗は影響されていて、音楽そのものは他の音楽と変わりないのでしょうか?
詳しい方、教えて下さい。

A 回答 (4件)

>『獄本野ばら』という人の『ミシン』という本に、「パンクはロックを終わらせたから好き」という台詞がありました。


私の全く知らない作家(?)・本で、この台詞の状況も私は知りませんが(すいません)、私的には一応3つの意味が想像出来ます。

1.「既存」のロック音楽にパンクが旋風を巻き起こした。
2.ロック音楽をパンクと言う音楽が駆逐した。
3.ロックと言う音楽をパンクが台無しにしてしまった。

「3」だと話が続かないので(^^;)これはおいといて、「2」は「1」を大げさに、又はよりカッコつけて表現したものと言えます。
只、もしも「2」を大真面目に言っているのなら、残念ながらその人は幼すぎる、もしくはロックやパンクを実は「良く知らない」人と言わざるを得ません。

よって「1」としましょう(^_^)。
これが一般的な考え方ですし、また私の考えもそうです。

>ロックは反抗精神みたいな音楽とか聞いたことがあります。
概ねその通りです。
そしてパンクはまさにこれの象徴だと言えます。って言うか「精神」のみ(^_^)。

無論、パンクは結局「ロック」の一種ですが、当時は既成概念を打ち破ったまさに「ムーブメント」でした。
実際、英国では社会現象・・・というか、社会的背景がパンクを生んだとも言えます。

パンクの「切っ掛け」はニューヨークだと言われています。
当時「なんか今のロックは退屈だなぁ、なんか新しい連中いないかなー」程度の感覚(^^;)で、ルー・リード、パティ・スミスなどが注目されていました。その一つにニューヨーク・ドールズもありました。
それをロンドンにいるマルコム・マクラレンと言う人が、「あっニューヨーク・ドールズみたいなバンドを作ったらウケないかな?」と、スカウトやオーディションで結成したバンドがセックス・ピストルズでした。

でも、その時ロンドンと言うか英国の状況はひどいもので、若者の大半は職業が持てないと言う状況でした。
失業率が何十パーセントと言う状況でした。実際、当時私が見たNHKのドキュメントでは職の無い若者が役所で何か仕事を世話してもらっても、河原で石拾いの仕事しか無いと言うのをやってました。
その様に、かなり若者のうっぷんが溜まっているところでセックス・ピストルズが出てきて「女王なんていらない」「英国政府なんてクソ食らえ!」、クラッシュが「ロンドンは燃えている!」なんて歌ったため、みんながそれに飛びつきました。

殆どの連中がほんの三日前に楽器を初めて手にした様な連中です(^_^)。ギターコードは3つほどしか知りません。この辺りが特に「画期的」でした(^_^)。
単なる商業的発想が社会的状況と合致し爆発してしまいましたと言う事です。

で、既存の大物と言われているアーティスト達の殆どは「一緒に扱われたくないね」的態度でしたが、実はその斬新さは無視できなくて認めざるを得ませんでした。
無論、その後のアーティストはパンクをするか取り入れる様になりました。

>ロックは終わってしまったのでしょうか?
無論、終わってはいません。現在に至ります。

>そもそも、ロック・パンク・メロコアなど違いがあまり区別できません。
これは聴き込まないと解らないので全く気にすることはありません。
サブジャンルの殆どは後から誰か(ファンや評論家など)が、話の都合上勝手に付けた物に過ぎません。
ある程度の(サブ)ジャンル分けも確かに時には必要ですが、厳密に拘ってしまえば同じアーティストでもアルバムが変わればジャンルも変え無ければいけない事が多いですから(^^;)。

只、余談を言うと私個人的には現在のパンクのリバイバルはまぁうれしいのですが、当時の「音」よりも軽くて迫力無いのが多いのが不満です。
私が「メロコア」と言う言葉を初めて聞いたのはオフスプリングと言うバンドですが、確かに彼らは迫力が有り、また「メロコア」と言う言葉に確かに合致していますが、他のバンドは殆どが力不足で私は寂しいです。
そして、そのオフスプリングもアルバムが変わると(^^;)・・・

>音楽そのものは他の音楽と変わりないのでしょうか?
私達一般人にとっては一緒です。
ロックは他の音楽と同様音楽の一種ですし、他の音楽の「雑種」であるのが最大の音楽的特徴です。
そしてその「精神」(^_^)。
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こんにちは。



獄本野ばら氏の事は全く存じ上げなく、勿論『ミシン』という本も読んでいないので、ちょっと調べてみました。『ミシン』は小説なんですね。

まず、「パンクはロックを終わらせたから好き」という台詞は、パンクの代名詞的バンド、セックス・ピストルズのジョニー・ロットン(ジョン・ライドン)が吐いた「ロックは死んだ」という所謂「伝説的」(というか「言ったモン勝ち」)な言葉から来たものだと思います。

ビートルズ(60年代)以降、様々な要素を文字通り「飲み込んで」肥大化(これは進化の過程での当然の成り行きではありますが)していった「ロック」から、可能な限り余計なものを削ぎ落とした、ある意味「プリミティブ」な「ロック」が「パンク」です。これは言わばロック自身による自己批判のようなものでした。そういう、ロックの音楽的歴史的背景があり、また先の「ロックは死んだ」発言もあり、当時は「ロックは終わった」と言われていました。また、その後ロックが低迷した困難な時代(80年代)を迎えた為、その当時は「ロックは死んだ」「ロックは終わった」という言葉がそれなりの意味(カタルシス的な意味合いを多分に含んではいますが)を持っていましたし、実際、ある意味「パンクがロックを終わらせた」と言っても過言ではなかったとは思います。あくまでも当時は。しかし、それから30年近く経った現在でもその言葉が当時と同じ意味を持っているか言えば、それは違うでしょう。言うまでもないことですが、当時も現在もロックは終わってはいません。

で、件の「パンクはロックを終わらせたから好き」という台詞ですが、小説の登場人物達の年齢設定・時代設定は知りませんが、少年少女期というのはこういった「伝説的」な言葉や存在に惹かれる時期でもあります。ネットで拾い読みした限りでは獄本野ばら氏はそういう少年少女的世界を描くことを売りにしているようなので、その世界観の中の登場人物を描く上で格好の台詞ではあると思います。獄本野ばら氏はそういったことを考えた上で「パンクはロックを終わらせたから好き」という台詞を登場人物に言わせたのではないでしょうか(多分に氏の主観も含まれていそうな感じも受けますが)。

それから、改めて言うのも何ですが、小説というのはあくまでもフィクションです。虚構の世界であって現実ではないのです。フィクションの中ではどんなことでも起こり得るのです。その中では「パンク」が「ロックを終わらせ」ることもあるでしょう。フィクションと現実をごっちゃにして考えないようにしましょう。

最後に
> ロック・パンク・メロコアなど違いがあまり区別できません。
> ロックは(中略)音楽そのものは他の音楽と変わりないのでしょうか?

こういうことは本質からかけ離れた瑣末な事です。どうでもいいことです。区別ができないならできないでいいと思います。区別できなくても、音楽を聴く上で何の障害にもなりません。
好きな音楽を好きなように聴いて気持ちよくなれればそれでいいじゃないですか。
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獄本野ばらの文体も文章も嫌いなので彼の文章は読まないのですが、この文章に関しては【文字通り】解釈してはいけないのではないかと思います。



音楽を大まじめにジャンル分けしたり(クラシック、ジャズ、ロックなど)、ジャンルをさらに細分化したり(ハードロック、ヘヴィメタルなど)するのは仕方ないとしても、それらに優劣をつけたり【終わった】などと表現するのはばかげてますね。
彼もそんなにバカじゃないでしょう。

> ロックは反抗精神みたいな音楽とか聞いたことがあります
人それぞれに自分が感じるロックがあります。
ロック(っていうか音楽)ってそれくらい懐の広いモノだと思います。
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 それは野ばら氏の印象であって、抽象的な表現です。

野ばら氏的な独自の受け取り方に過ぎません。

 ロックとは、ポピュラー・ミュージックの中でも比較的リズムにビート感を持たせた楽曲を総称して言いますが、パンクはジャンル名ではなくその誕生の過程の特異性を差しています。
 政治や社会に対するメッセージ色の強い歌詞を歌うことから、パンクロックというカテゴライズがなされました。ですから曲調のことではありません。
 一方、ロックの中でも重低音や疾走感を重視したものがハードロック、ヘヴィメタルなどと呼ばれ始めましたが、ここから細分化(といっても定義がないのがほとんど)されて現状に至りますが、その中でハードコアはかなり支持され、さらに細分化されました。メロコアはメロディアスでメジャーなコード進行を特徴とし、スカの概念を取り入れたスカコアなども支持されました。ホーンセクションを取り入れたものもありかなり特徴的です。
 音楽のジャンル分けにこれといった定義があるものは少なく、多くはジャーナリスト(雑誌やメディアの編集者)が便宜上使用した場合が多いのです。
 使用楽器、音階、リズム等でカテゴライズされたものと、発祥国、時代背景、民族等でカテゴライズする場合、さらに最近ではルックス、メイク、酷いのは所属事務所、レコード会社等で分ける場合もあります。
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