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2日前の朝に水銀体温計をフローリング床に落として割ってしまいました。

床に漏れた水銀を慌てて掃除機で吸い込み、そのまま外出しましたが、
処理方法が合っていたのか気になり、帰宅後ネットで調べたところ、
掃除機で吸い込むと気化した水銀が排気口から出るので危険だと書いてありました。

掃除機は紙パックのないタイプなので、とりあえず捨てられるゴミは掃除機から出したのですが、
フィルターや掃除機内のゴミ受けに、取りきれないホコリと一緒に水銀が残っている気がして心配しています。
キレイに取りたいのですが、あまり触れるといけないのかと思い、今は掃除機とゴミ受けをベランダに出しています。

・紙パックのない掃除機で水銀を吸い込んだ場合、
 この後どのように処理をすればよいでしょうか?

・このまま掃除機を外に出しておけば、残った水銀は気化してなくなってくれるのでしょうか?
 今のような気温の低い気候でも気化するのでしょうか?
 気化する場合は何日ぐらいでなくなりますか?

・フローリングの溝に入ったごく小さな水銀を、掃除機とガムテープで取ろうとしたのですが、どうしても少し残ってしまいます。
 こちらも喚起をしておけば大丈夫でしょうか?

とても不安なので教えて頂けると嬉しいです。よろしくお願いいたします。

A 回答 (3件)

お早うございます。



先ず、ネットの書き込みには過剰な物や過敏な物、そして誇大な物や誤認識の物が多くあります。

それらの誤った情報や過度の表現を見たり読んだりした人達が、その情報を100%正しい情報であるかのようにネット上に書き込みをする事で、ネット上では誤った情報が、あたかも正しい情報であるかのような顔をして一人歩きを始める事が有ります。

特に水銀のように一般人の生活の中では馴染みが薄く、急性水銀中毒や水俣病のような慢性水銀中毒などのニュースで怖い情報についてだけしか水銀に付いて耳にする事が無い私たち一般人は、水銀の毒性を過度に恐れてしまい、水銀と聞いただけで青酸カリやニトログリセリンなどと同じような危険意識を抱いてしまうのだと思います。

しかし、水銀は中学校レベルでの科学の授業でも普通に用いられていますし、体温計などはなんと言っても人が直接肌に触れたり口に入れて使用したりする物で、幼児や赤ちゃんに対しても使用される物です。

ガラスの管に入っていて、もし割れれば簡単に中身の水銀が飛散する道具です。

本当にネットに書きこまれているような危険な物で有れば、使用上の注意として幼児や児童には絶対に扱わせないで大人がやさしく子供の肌に当てて計測する事とか、保管時は子供の手の届かない場所か施錠できる場所に現状に保管する事とか、万が一割れた場合の処置方法などの注意事項が大きく目立つ文字で詳細に記されているはずです。

チョッと重複しますが、だいたいそんな危険な物質を割れやすいガラス管に入れて人が直接肌に触れる道具として使う事など有りえません。

前置きが長くなりましたが、要するに何も心配する必要はありません、きれいに掃除しておけば大丈夫です。
掃除機もそのまま使い続けても人体にはなんら危険な事は有りません、心配なら中のゴミを普通に捨ててからティシュやポロ布などでカートリッジの中を簡単に掃除すれば良いでしょう。

補足、水銀には毒性の強い有機水銀と、毒性の弱い無機水銀があります、当然ですが体温計の中に入っているのは毒性の弱い無機水銀です。(水俣病などの原因となった危険な物とは違います)

体温計の中に入っている水銀の量は1g位です、仮に全部飲み込んだとしても特に健康には何の支障もきたしません。(水銀は胃腸では非常に吸収されにくく、殆んどは体外に排出されてまいます。(70~80以上排出))

こぼれた水銀を全部掃除機で吸い込んだと仮定して、その水銀が気化した物を吸い込んだ場合は水銀を直接飲むよりも人体には吸収されやすくなります。(逆に70~80が体内に吸収されます)

しかし、水銀が気化した時に掃除機から排出された空気の総量を考えて下さい。

1gの水銀が100%気化したとしても、あなたやあなたの家族が吸い込む水銀の量は1gの1000分の1か、或いは10000分の1にも満たない量にしかならないと思います。

従って、体温計が割れて水銀がこぼれても一切何の心配も無く、当然掃除機もそのまま普通に使い続けて大丈夫だという事です。

どうしても心配で掃除機を買い換えるという場合は、その掃除機を私に下さい。(ちょうど我家の掃除機は調子が悪くて新しいのが欲しかった所なんですよ(笑)。)
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この回答へのお礼

ご丁寧な回答、本当にありがとうございました!

全くおっしゃる通りです。ネットは便利でよく参考にするのですが、様々な情報を読んでいくうちに、結局自分を混乱させてしまうことが多々あります(泣)きっとどの情報も正しいのかもれませんが、どうしても情報が部分的であったり、誤解が生じたり…受け手が自分でしっかり判断する力が必要ですね。

水銀という物質には毒性があり危険であることは確かで、でも体温計のような身近なものに使用する水銀は、それほど心配する必要もないのかなとご回答を読んで思いました。

掃除機の処分については少し考えて判断したいと思います。(おそらくそのまま使い続けてしまうと思いますのでお譲りできないかもしれません(笑))ありがとうございました。

お礼日時:2010/02/20 12:36

初めまして、carebears7さん。



確かに2の方が言うように、ネット上の書き込みを見てみると過度の思い込みによる危険物扱いのページが目立ちますね。

でも体温計に使用されている水銀は無機水銀ではなくて、金属水銀ではなかったかと思いますがどちらにしても毒性か低い物である事に変わりは有りません。

2の方がおっしゃるように掃除機を捨てる必要は全く無いと思いますし、当然ですがフローリングの張替えなんて必要有りません。

1の方がおっしゃっているように気化すると毒性が強くなりますが、同時に1の方が言うとおりでほんの少しずつ何ヶ月か何年間かの時間を掛けて気化すると思いますので心配はいりません。

それは2の方が言っている、掃除機の排気に含まれる気化した水銀の量の問題です。

もし毎日掃除をして一年間かけて気化するとしたら、1回に排出される分量は1グラムの365分の1でしかなくて、その時の排気の量を考えると人体に吸収される気化水銀の量は2の方の説よりも更に少なく数百万分の1から数千万分の1にも満たない限りなくゼロに近い数値にしかならないでしょう。

これはもう自然界に存在する普通の空気を吸っているのと同じレベルであって、その掃除機を使い続けることが危険で有るか無いかは考えるまでも無い事です。

床に残った水銀はもしかしたら紙粘土などでも取れるかも知れません。
掃除機の中の水銀は掃除機内部の金属部品と化学反応を起こして化合する可能性がありますので、ゴミはキレイに捨ててカートリッジが丸洗い可能な物であれば洗っておけば良いと思います。

2の方も言っていますが、本当に飲んでしまっても大丈夫なくらいのわずかな量の水銀ですから心配のし過ぎはしないほうが良いと思いますよ。
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この回答へのお礼

お礼が遅くなり申し訳ございませんでした。
わかりやすいご説明で安心することができました。ありがとうございます!
あれから、アドバイスいただいたように掃除機のごみ受けやフィルターをきれいに洗いました。掃除機は今後も使おうと思っています。
ありがとうございました。

お礼日時:2010/02/22 14:43

こんにちは。



化学の仕事に携わる者です。とても残念ですが、その掃除機は廃棄したほうが良いでしょう。健康にはかえられません。水銀は中途半端に気化する物質であり、紙パックの有無にかかわらず掃除機内にしぶとく残り続ける恐れが高いです。掃除機を使う際に水銀の蒸気を家中にばらまき続けることになりかねません。

>・このまま掃除機を外に出しておけば、残った水銀は気化してなくなってくれるのでしょうか?

無理です。水銀はゆっくりと気化しますが、すぐになくなる物ではありません。数年間以上のタームで残り続ける恐れがあり、危険です。かといって全く気化しないわけではなく、多少の熱を与えると徐々にじわじわと気化します。これが水銀の嫌なところであり恐ろしいところです。

>・フローリングの溝に入ったごく小さな水銀を、掃除機とガムテープで取ろうとしたのですが、どうしても少し残ってしまいます。

このような場合、物理的にかきだすことが出来る大きな水銀の玉はかき出してください。かき出せないような細かい玉を処理するには、細い銅線を溝に差し込んで水銀に触れさせます。すると水銀と銅が合金を作り銅線の先に付着しますので、それを除去します。なお、目で見えない程度の水銀が残ったとしてもフローリングに積極的に熱を与えない限りは水銀が激しく揮発することはありません。しかし床暖房などが設置してある場合には水銀がたまっている奥の部分が局所的に加熱されて水銀が気化してしまい、人体に危険を及ぼすケースもありますので、出来る限りフローリングの張り替えをお勧めします。

この回答への補足

迅速なご回答本当にありがとうございました!
わかりやすいご説明で、水銀の性質がよく理解できました。
床に残った分はそのように除去してみます!
水銀はじわじわと数年にわたって気化するんですね…。なんとやっかいなのでしょう。
ただ、今回は体温計の中に入っていた水銀ということで少量なのですが
量はあまり関係ないと思われますか?
高い掃除機でしたので、廃棄するかどうかは迷ってしまいます…。

補足日時:2010/02/20 11:33
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