文章力を上げるには
文章力向上のため、現在新聞のコラムの書き写しをしています。書き写すだけで文章力が絶対上がるとは考えていないのですが、少なくとも文章作成する上で構成力は鍛えられるとの意見を聞き、3週間ほぼ毎日続けています。
けれど、ただ書き写すだけの行為に疑問を感じ、いろいろと調べると結局は自分で書かないといけないということを知りました。
毎日自分で書くという時間が今なかなかとれないので、「書く」程でないにしろ多くの良書を¢読む£のも文章力向上にはよいことを知り、まずこちらからやろうかと考えてます。
そこで質問なのですが、そもそも良書とは何でしょうか?またある本が良書か否かの判断はどうすればよいのでしょうか?
余談ですが、始めのコラムの書き写しについて、文章の構成力を上げることにすら効果がないことはあるのでしょうか?そうであれば、書き写す意味が私には全くないと思っています。
No.4ベストアンサー
- 回答日時:
良書という言葉に誰もが納得するような定義づけをすることは難しいと思いますが、読むことで文章技術の向上が見込める本は多々あります。
新聞のコラムを書き写されているということは、文学的な表現手法を学ぶのではなく、純粋に文章を書く技術を高めたいと考えられているのでしょうか。
そうでしたら、差し当たり以下のような本を読んでから、改めて新聞のコラムを書き写してみてください。
漫然とただ書き写すよりも有益だと思います。
『文章の書き方』 辰濃和男 岩波新書 (筆者は朝日新聞のコラム「天声人語」を書いていました。質問者様の参考になるのでは)
『日本語練習帳』 大野晋 岩波新書 (主に使う言葉の選び方が上達します。これを読むと、今までどれだけ適当に言葉を選んでしまっていたかを痛感します)
『日本語の作文技術』本田勝一 朝日文庫 (内容は文法書です。著者の私見も入っていますが、体系的に日本語の作文技術を学べます)
将来的に小説家を目指すということであれば、また違った本をおすすめしたいと思いますのでご回答ください。
ライターや記者を志向するのであれば、上述の本を読んで勉強されるのが良いかと存じます(と偉そうに書きましたが、私自身は一介の編集者で、職業的売文家のような文章力はありませんので悪しからず)。
ご回答ありがとうございます。
まだ読み始めてもいませんが、早速『文章の書き方』と『日本語の作文技術』、
加えて『文章のみがき方』と『実戦・日本語の作文技術』を購入しました。
上記の本を読んでコラムを書き写すとこれまで自分がただ書き写していたこと
と何が違うのかを是非実感したいです。
ところで、このお礼を書いていて、この質問のきっかけを思い出しました。
仕事で社内向けのちょっとしたコラムを書く機会があり、それ以前に書かれた
「できる」上司のコラムを参考にと思い見返したのですが、すごく上手でした。
その上司は大変な読書家なので、やはり文章力を向上させるに多くの読書は
必要なことだと感じました。
脱線しましたが、これからは読むことも書くことも多くしていきたいと考えます。
No.9
- 回答日時:
No.1の者です
書評に関してですが、自分なりの目標を掲げて書けばよいと思います
原稿用紙○枚分、といった感じですね
また、他人が読みやすい程度の長さにしてみる、自分の感じたこと全てを書ききるまで書いてみる、などその文章をどのような目的で書いているのか、誰に向けて書いているのかを仮定することで、様々な文章を書ける力にも繋がると思います
決められた目標よりも長く書く、というのも力にはなりますが、決められた長さに文章をきっちりと収める事も構成力の一つです
文章を書くにあたって、その長さやスペースが決まっていることが多いので、どれくらいの長さに収めるかを決める方がより実践的でしょう
なにより大事なのは推敲です
一度書き終えたあとじっくりと読み直し、何度も推敲してみてください
同じ表現を多用していないか、何を伝えたいかを見失っていないか、誤字脱字誤用はないか、言い回しにおかしなところはないか、他にもっと適切な表現、面白い表現があるのではないか等自分が納得いくまで繰り返してください
全体を見る、一文を重点的に見るということを繰り返すことによって、文章を書くコツを掴めると思います
遅くなりましたが、ご回答ありがとうございました。
原稿用紙何枚も書くのは今の私の生活から難しいですが、何か書いた折りには何度も何度も推敲するようにしようと思います。
No.8
- 回答日時:
「史記は名文、漢書は能文」という言い方がありますが、貴方がここでおっしゃる良書(良い文章)とは、文学的名文ではなく、達意や論理を旨とする能文のことだろうと思いますので、そのつもりで話を進めます。
◇◇◇
漠然と「良書とは?」という質問であるならば、同じ比重をもつポイントがいくつか挙げられると思います。ただ質問のタイトルは「文章力を上げるには」です。そこを踏まえてその問いに答えるのであるならば、明らかに他よりも大きな比重をもつポイントあるので、それを挙げなければなりません。それは、自分が書きたい文章、自分が目指す方向・文体に合致した文章、ということです。
論文調の文章が書けるようになりたい人が、小説を読んでも仕方ありません。軽妙なエッセイ風の文章が書きたければ、そのような文章を手本にすればいい訳です。
自分が目指す方向性や目標を明確にすれば、手本とする文章は見えてくる、少なくも範囲は限定される筈です。
とはいえ、自身の読書量の不足などから文章の判定に自信が持てないということはあります。そういうときは「せんだち」の判断を参考にするのも手です。「文集」の利用です。
「文集」で手ごろなのは高校の現国の参考書や問題集(文学的文章は除く)です。利点はこうです。
□読書を職業の一部としている人が選択しており、文章・内容ともに一定のレベルは期待できる。
□書き手は第一級の学者・評論家であることが多い。
□大人が読んでもなるほどと思える文章が多い。
□文の長短に極端なバラつきがない。基本的に短文であり、取り掛かりやすい。
□設問や解説によって理解を深められる。
もちろん「文集」の文章全部を手本にするわけではありません。その中から自分の目的・趣味に合った文章を選択するのです。最終的に手本とするかどうかは自分で判断するしかありません。
それでも、迷いの幅を狭めてくれる「文集」の利用は甚だ便宜と思います。
また、興味・好感がもてる評論家がでてきたら、その人の著作集などに読書範囲を拡げていくとよいと思います。
文学全集に評論や硬質のエッセイを集めた巻があります。人文系に偏りますが、そういった「文集」を利用するのもいいかもしれません。
以下の巻が評論や硬質のエッセイを集めています。
現代日本文学大系(筑摩書房)97, 66, 74, 78巻
昭和文学全集(小学館)27, 28, 33, 34巻
鑑賞 日本現代文学(角川書店)34巻
◇ 書き写しについて
構成を学ぶのが目的であればなにも書き写す必要はありませんよ。黙読の反復読みや精読で十分だと思います。
手元にある『超高速勉強法』(椋木修三 著)という本にも、新聞のコラム書写が薦められています。そこで10の利点が箇条書きされているのですが、「文章を書きなれる」「漢字をおぼえる」の2点以外は黙読でも吸収できるものばかりです。
もっとも、私は書き写しに否定的なわけではありません。昔から実践されていることには案外バカにならないことがありますし、私自身の英文書写の経験ですが、冠詞や名詞の数など、黙読はもちろん音読であっても軽く通り過ぎてしまいがちな細かな部分に意識が行届くなど益するところもありましたから。
書き写しも利用の仕方次第でしょう。
ちなみに梶井基次郎はこんなことを言ったそうです。
『若い詩人の肖像』(伊藤整の自伝的文章)からの引用です。
―――伊藤君、文章というものはね、我々はいつも活字で読んでるだろう?活字というものは魔物でね。あれで読んでいると、書いている時の息づかい、力の入りかたが分らないんだね。僕は志賀直哉のものを原稿用紙に書き写して見たんだ。するとね、書いている人の息づかいが、よく分るんだ。ここで力が尽きて文章を切ったとか、ここで余力があって次へ伸びて行っている、というようなことが分るんだ。
遅くなりましたが、ご回答ありがとうございます。
内容はあまり覚えいませんが、超高速勉強法は私も読みました。
そうですか、構成を学ぶに書き写しは必要ないのですか。
また梶井基次郎のお話、大変興味深かったです。
ありがとうございました。
No.6
- 回答日時:
あなたの質問文じたいは,構文も読みやすく,かつ意図もとりやすく書けていると思います。
だから,いくばくかの効果はあったのではありませんか。>始めのコラムの書き写しについて、文章の構成力を上げることにすら効果がないことはあるのでしょうか?
もし,ひたすら「写経」するような作業なら,徒労だろうと思います。
いっぽう,いわゆる起承転結の進めかたや,1文の切り方や,語句の使用法などをみながら書くなら,意味はあるでしょう。しかし,読めば(あるいは赤ペンでマークすれば)同じことができると判断されるなら,筆を動かす時間と筋肉労働がもったいないといえますね。
>そもそも良書とは何でしょうか?またある本が良書か否かの判断はどうすればよいのでしょうか?
常識的には,高校の国語で「毎日読みなさい」と勧められるのは,新聞コラムでしょう。その新聞社で筆がたつ古株記者が書くそうですから。もっとも,高い要求水準からいえば,まあまあ読めるのが朝日新聞の『天声人語』であり,大衆的な全国紙は見劣りしますし,地方紙などになると高校生の綴り方よりもあさましい駄文があります。後者は,「自分ならこう書き直す」という教材になるかもしれません。
普遍的な「良書」というものもあるにはあるでしょうが,けっきょくは「自分にとって読みやすいもの」,「自分がまねしたいと思うもの」になるんだろうと思います。あなたがエッセイスト指向なら,好みのものを立ち読みで探せばいいです(ちなみにぼくの好みは先日亡くなった 井上ひさし や畑正憲です)。科学ライター指向なら,岩波新書や中公新書などから,好みのものを探せばいいのではと思います。ただし,こういう本でも,じつに読みにくい日本語や,ちゃらんぽらんな倫理構成はあります。そういう判断をするベイスは,多読で得るしかないと思います。
遅くなりましたが、ご回答ありがとうございました。
参考にさせていただきます。
岩波新書や中公新書はたまに読みますし、小説よりも上記のような論説の方が小さい頃から好きだったりします。
No.3
- 回答日時:
書き写す行為自体には意味がないと思います。
書き写しながら、その文章から何をどれだけ吸収できるか、が鍵です。
読む行為も同じです。
表現やまとめ方を吸収しながらするのであれば、読むだけでも書き写すのでも効果は同じだと思っています。
いずれにしても、ぜひ声に出して読んで(書き写して)ください。
黙っていると、文章を目で追うことや文字を書いていくことに集中力がいってしまい、頭に何も残らないことが(私は)あります。
声に出せば口を動かして耳からも入ってくるので、ただ読むだけよりも文章を自分のものにしやすい・・・と私は思います。
また、自分で文章を書いたときに声を出して読み返すと、変な表現や前後矛盾する部分を見つけやすくなります。
目で文字を追っているだけだと、細かい違和感には気づきにくいものです。
他の方の回答にもあるように、良書かどうかは読んだ人が判断することです。
何かの書評で良書だと書かれていたとしても、それは評者の価値観や、ある一定の観点からの評価でしかありません。
良書だと言われているものだけを読んで、それでいいものを読んだ気になっても、あまり意味はないと思います。
No.2
- 回答日時:
文章力を工場せる一つに、確かに「書き写す」と言う行為はありますが、
単に書き写すのでは無く、書き写す時に自分なりの文章に書き換えるコトも
必要なのです。
良書を読むと言う行為も良いとは思います、ですが 本来の文章力を
向上させると言う事には繋がりはありません、書く事で文章力が向上する
のですから、文を読んで向上するのであれば、読書家の全ての人は文章力が
あると言う事に成りますが、実際には読むと言う好意が好きと言う人が
文章の上手い人とは限りません。
文章を書く事で自分の下手さが解り、書く文章の違いを読書で学び、
そしてまた書くと言う事で文章は上手くなります。
読むと言う良書は何でも良いとも言えませんが、文学小説や推理小説などは
お勧めの本とは言えますよ、
個人的には、官能小説は漢字等の勉強にもなり、
感情を入れる文章の書くための教科書になると思っています、あくまで個人的な
意見ですが・・・。
ご回答ありがとうございます。
まず質問しておきながら申し訳ないのですが、当初の質問の目的が
私自身不明になってきたことを感じています。
構成力は向上させたいのですが、それ以上は今は必要としていない
のではないかと。
これからは読書量を増やし、読書後には短くとも書評を書いていく
ようにしたいと思います。
No.1
- 回答日時:
良書とはその内容が自分自身にとって有益であったか、もしくは感心することが出来たかで判断するものと私は考えます
良書かどうかを判断するのは読んだ本人です
ただ書くだけでは自分の表現が間違いであったり稚拙であったりの判断することが難しいはずです
まずは沢山の本を読むことが大切だと思います
更に向上したいのならば、書評を一冊読むごとに自分で書いてみてはどうでしょうか
文章の構成力は思考することでしか身につきませんから、書き写すだけではやはり不十分でしょう
書き写しは文章の仕組みを理解することには繋がりますが、実際に発想し構成することに繋げたいのならば書くだけでなく読むことも必要であるのだと思います
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