プロが教えるわが家の防犯対策術!

経済学における経済の外部性並びに共有地の悲劇及び共有資源について、
きれいに理解することができません。

 経済の外部性は、
財やサービスが市場を通さずに、ある経済主体から他の経済主体に移転されることのようで、
正の外部性(外部経済)の例と(1)教育(学力アップは、当人だけでなく広く国民全体に便器をもたらす)や(2)景観(同じ財やサービスを提供していても、景観が良いために客が多く集まる)、
負の外部性(外部不経済)として、(3)自動車が引き起こす大気汚染(メーカーや自動車の保有者が、その被害に対する対価を払うことになしに被害を伝搬)が用いられます。

 これらの場合、どんな財やサービスが、市場を通さずに移転されているのでしょうか?
((2)は飲食店の商品?(3)は自動車?しかし、これ自体、市場を歪んだ形で通っていると思うのですが。)

 また、負の外部性の概念と、共有資源(おカネを支払わない人の利用を排除することが不可能で、かつ人が利用すると利用可能量が減少するような性質を持つ財)の違いがわかりません。
共有資源は、「共有地の悲劇」(共有資源が過剰利用されやすい)の文脈で登場します。

 ご存じの方、よろしくお願いします。

A 回答 (1件)

(2)


地主が園芸店から木の苗を買い自分の山に植えました。このとき地主と園芸店との間で苗木の売買が行われます。
地主は植木職人を雇って、山の木の世話をさせました。このときには地主と植木職人との間で造園と木の世話というサービスが売買されています。
山にたくさんの木が生え、景色がきれいになり、観光客がたくさん来るようになり、飲食店の売り上げが増えました。このとき地主は観光客と経済的な取引をしていません。また飲食店ともなんら経済的な取引をしていません。地主は飲食店から何ももらっていませんし、飲食店も地主になにも支払っていません。しかし、飲食店は、地主の所有する山の景観を見に来た観光客により売り上げが増加する、という利益を得ています。広告等の手段を取るための費用を節減できるため、利益(=売上ー費用)が増加しています。
これが外部経済性です。

>市場を歪んだ形で通っていると思うのですが。

飲食店は誰かに何かを支払っているのでしょうか?地主は誰かから何かの代金を支払ってもらっているのでしょうか?




(3)Aさんは、自動車のディーラーから自動車を買って代金を支払いました。ガソリンスタンドでガソリンを入れ代金を支払いました。排気ガスが出ました。
Bさんは排気ガスを吸って病気になりました。病院へ行き治療をしてもらい治療代を支払いました。AさんとBさんとの間で経済的な取引があるでしょうか?ありませんよね。直接的に経済的な取引がないのに、Aさんの自動車によってBさんの支出が増えました。これが外部不経済性です。



共有地の悲劇に関しては
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%A2% …

を参照ください。

この回答への補足

 ご回答ありがとうございます。
(1)については、もっと理解がしづらいのですが、
よろしくお願いします。

補足日時:2010/05/24 16:22
    • good
    • 0
この回答へのお礼

 ご回答ありがとうございます。

 「市場を通さずに移転」されているものは、
市場を通さないだけでなく、「ただ(無料)」で移転している、
ということなのですね。
理解しました。

> 飲食店は誰かに何かを支払っているのでしょうか?地主は誰かから何かの代金を支払ってもらっているのでしょうか?

 市場を通さずに、一定の価格で移転されていると思っていました。
そのため、飲食店が景観を利用して観光客と取引をしていることに注目していました。
歪んだ市場というのは、景色が見える飲食店と、景色が見えない飲食店、
同じ財やサービス(景色は「おまけ」と考える)を提供していても、景観が良いために客が多く集まるというのを、
「市場を歪んだ形で通っている」と表現しました。

お礼日時:2010/05/24 16:26

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!