プロが教えるわが家の防犯対策術!

広がりや奥行きを出すためのミックスや便利なプラグインについて

現在logicにて作曲をしています。曲に広がりや奥行きをもっと出したいのですが、ミックスの段階である程度広げられてもなかなかプロの様にクリアに大きく広げることが出来ません。具体的には、ミックスの時にパンで左右に広げたりして、反対側に送った音にリバーブをかけている程度ですが、広がり具合が弱くまだセンターにかたまっているような感じがします。そこで、タイトルの様に広がりや奥行きを出すためのミックス方法を紹介している教本やウェブサイトなどご存知でしたら教えていただけませんか?そして、MAC(logic)で使える広がりや奥行きに関するプラグインなどありましたら教えていただけるとありがたいです。
よろしくお願いします。

A 回答 (2件)

No.1です。

補足拝見しました。
Logicをお使いということは、BFD2とかのマイクモデリング(って言い方で良いのかな?)機能を持ったソフトウェア音源でドラムミキシングされてるんでしょうか?

私は「生音録音→ミキシング」派なので、その手の音源には縁がない者なのためドラム音源でのノウハウはわかりませんから、以下は「生音」での経験則に過ぎませんが・・・

>奥行きや広がりを出す時はもっとパンを振るべきなのでしょうか?

]奥行きと広がりは、個々のミックス作業には、かなり相関関係はありますが、基本的には別物と解釈しておく方が良いです。

まず、「広がり」を考える時は、パンの振り方より前に
「どういう音場表現を作りたいか」
という点を、先に深く考察してイメージを固めておくべきです。

例えばですが、そこそこ大きいホールのステージライブを客席の良いポジションで緩衝しているイメージとか、ステージがもっと近いライブハウス的なところで緩衝しているイメージ。バンドと同じ部屋で全員が自分の目前で演奏しているイメージ等々、生演奏をリスニングしていると考えた時に、どういう場所で聞いている感じにしたいか・・・を、視覚的イメージである程度決めておくことです。
そのイメージがあれば、音場センターの自分から見て、どの楽器音がどの方向のどの距離に「聞こえて欲しいか/聞こえるべきか」という『基本配置計画』ができるはず。で、まずはその『基本』に沿って、各単音の「方向位置」をパンで「置いていく」ところからスタートし、以後「困ったら基本に戻す」という心づもりで望まないと、収拾が効かなくなってグダグダになります。

「奥行き」は、基本的には「個々の音源の作り込み」で対応すべき問題と考えましょう。
もの凄く乱暴な言い方ですが、音の距離感は1つの重要な要素として
・近い音ほど、音の鮮度が高くて音質としては先鋭的(特に高域成分のエッジ感)
・遠い音ほど、音の鮮度が低くて音質的には穏鈍的(広義には劣化した音と言える)
という傾向があります。あくまで傾向で、これだけで決まらない部分もありますが。

ちなみに、リバーブというのは、上の「音の距離感の傾向」と対比して考える限りでは、「音色を劣化させるツール」の一種という側面があります。これちょっと大事。

私のような生音屋の場合は、録音時にそれこそルームやアンビエントに当たるマイクセッティングをすることで、「録音音源自体が遠距離間のある録り方」をすることもありますが、通常は「できる限りクリアでエッジ感のある至近距離録音源」を録って、後からエフェクトで(ある意味、音鮮度を劣化させて)距離感を作っていくのが定番です。

ソフト音源を使われている方なら、同種楽器でも「至近感のある音源」「距離感のある音源」を、先に掲げた「狙った音場イメージ」に沿って使い分けていくのもテクニックのうちでしょう。

また、音の距離感は「音同士の相対距離感」で決まる部分が大きいので、音源の距離感を作っていく時には「その作品でキーになる距離感の音源」を、作業時にはっきり決めておくことも重要です。多くの場合は、一番近距離に来るべきボーカルやリード楽器をキーにすると思いますが、そういうキーになる音源は「リスナーから何メートル先に居てるイメージか」ということを明確に持っておくということ。

というのは、だいたいにおいて、音場内の何かの音源の距離感を大きく変えると、別の何も触ってない音源の距離感も相対的に変化することが多いのです。なので、そういう他の音源への変化の波及にも注意を払って、特にキーの音源の距離感が変わったら、またキー音源の奥行き感を元に戻す…ということを繰り返す形で「奥行き感の調整」を図らないと、闇雲に各音源をいじり倒していたら、これもグダグダになる要因です。

すべてに答えていませんが、まずは一般論という事で…
(字数制限に引っかかりそうなので(^^ゞ)
    • good
    • 0
この回答へのお礼

御回答ありがとうございます。
BFD2に関してはまだ使って日が浅いので詳しいことまでは分かりませんが、実際にレコーディングする時と同じ様なマイキングで再現しています。ですので、一般的なドラム音源に対するミックスの方法より生音録音の様な実際の音作りの方法が適していると思うのでとても参考になります。

音場表現についてですが、今まではただ闇雲に音が広がれば良いという感じでやってきましたのでそれが駄目みたいですね。これからは、全体のイメージを作りそれを目指す様に作っていこうとおもいます。
リバーブは極端にかけすぎると音がぼやける=劣化するというイメージは前からありましたが、それを奥行きに利用するということまでは頭が回りませんでした。コンプレッサーやEQ、リバーブの使い方が少し分かった様な気がします。奥行きに関してはご説明いただいたコツを参考に作業すれば良くなりそうです。
ソフト音源もただ利用するだけじゃなくてどのような特徴があるのかを把握してそれを活かすのがコツのようですね。
今回ボーカルを後乗せする形で作っていまして、初めてだったものですからオケだけ作ってしまったのも問題だったようです。おっしゃられた様にメインのパートも同時に作り、一緒に鳴らしながら全体を確認するべきでした。

お忙しい中何度も質問に答えて下さり、大変感謝しております。大変勉強になりました、ありがとうございます。

お礼日時:2010/05/28 22:22

どのような音源を、数的にどれくらいのトラックで捌いて、パン位置的にどの程度開いて作っておられるんでしょうかねぇ?



ミックス方法の教本やサイト情報といっても、ほとんどは単音源に対する一般的なアプローチ方法しか載っていませんから、複数音源をまとめて広げる様な「ハウツー=こうすればかならずこうなる」的な情報は無いですよ。

基本的には、全く違う音源でさえあれば、パンで左右一杯に振ったら、その振った範囲全体に広がる音場(パン振った分だけの左右距離感はできあがる)にならないとおかしいです。もちろん、振ったは良いが隙間がスカスカで…ということはありますが、それは次の段階として隙間を埋めていけばよい話。

パンを左右一杯に振って、振っただけの音場幅が発現しないなら、何か音源の作り込みに問題があるか(音源位相に問題があるか、同一音源に近い音源を使っているのでステレオ感が出ないとか)、逆にモニター環境が劣悪か何か問題があって、ミックス結果が正しく反映されていないかのどちらかです。

>反対側に送った音にリバーブをかけている程度ですが

ちょっと意味がわかる様なわからない様な…微妙な表現ですが、左に振った音源について、リバーブは右に振る…みたいな意味だったら、あんまりオーソドックスなリバーブ法ではないですね。そういう方法自体はありますが、どっちかと言えば特殊効果の領域で、音場を広げるための定番手法ではないです。リバーブ音の作り方が下手だと、上の例で左に振った原音が、右のリバーブ音に引っ張られて中央に寄る事は非常によくある話です。
(というか、片側に振った原音のリバーブだけを反対側に流すのは、どっちかというと振った原音を中央側に引き戻したい時に使う事が多いくらいですが)

基本的には、音源の奥行き深度が同じもののグループ毎(近い音源群、中間音源群、遠い音源群など)にバスに送って、そのバス毎に違う設定のリバーブ(近くの音源に合うリバーブ、中間の~、遠方の~)というまとめ方をするのが、まぁちょっと懲りすぎですが、リバーブによる左右感と奥行き感の効果を試す実験として有効です。

また、奥行き感については、リバーブを掛ける前に、音源毎にある程度距離感を作り込んでおかないと、クリアな距離感はなかなか出せません。リバーブ前の距離感は、基本的にはコンプとEQの処理がキモです。

このあたりの調整がうまくいけば、理想論ではありますが、「コンプ」「EQ」「ステレオリバーブ」(リバーブ音のパンコントロールとアーリーリフレクションとリバーブ音の周波数フィルターがあれば鬼に金棒。ただしバスにディレイとEQを使えば同じ効果は狙える)だけで、大抵の音源の位置/距離はコントロールできます。

この回答への補足

御回答ありがとうございます。
質問内容に不備があり申し訳ないです。
構成はドラム(シンバル意外全てパラで出し、それにルーム、アンビエント、オーバーヘッドのマイクを足しています)、ベース(エレキ)、アコギ(アルペジオとストロークの2つ)の3つがメインです。その他にエレキでディレイ+コーラスやグラス系の綺麗な音を飾り程度でいれたりしています。総トラック数は15(同音源がいくつかあります)+バス(アコギに対して)が3つです。

何冊かミックスの本を買ってみましたがおっしゃる通り複数の音源に対する広げ方の説明は見かけませんでした。
左右に目一杯パンを振るとさすがに遠くから音が聞こえてくる感じはするのですがおっしゃる通りに間がスカスカになり片耳に音が集中してしまうので、どうしても聴こえの良い場所に振ってしまいます。そして少し(最大65程度中の15~20)のパンで落ち着いてしまいます。これだと一応左右から別の音が聞こえては来るのですが、広がっている感じとはちょっとイメージと違ってしまいどうすれば良いか悩んでいました。ですので、アレンジの段階から見直して、広げて埋める作業が必要だと思いました。
それと、あまりにも漠然とした質問で恐縮なのですが、奥行きや広がりを出す時はもっとパンを振るべきなのでしょうか?

>同一音源に近い音源を使っているのでステレオ感が出ない
これは知りませんでした。左右に振っているアコギが同じ音源でしたので見直してみたいと思います。

>反対側に送った音にリバーブをかけている程度
知識が乏しいためとても曖昧な説明になってしまいすみません。おっしゃっている通りの使い方です。そしてアドバイスしていただいた説明を見てみるとどうもやりたいこととやっていることが正反対でした。御説明いただいた奥行き感、広がりの作り方を参考にしてやってみたいと思います。

私の全然知らない知識ばかりでとても勉強になります。ベースの音作りの質問に対しても御回答下さりありがとうございます。

補足日時:2010/05/26 19:45
    • good
    • 0
この回答へのお礼

御回答ありがとうございました。

お礼日時:2010/05/28 22:23

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!