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生命活動はどのようにして発生したと考えられているのでしょうか? 自然の偶然の成り行きで発生したのでしょうか?

A 回答 (2件)

生物の特徴は、増殖することで環境のエントロピー増大に抵抗することです。


それ以前は、原始海水中の化合物の相互作用の中で、より安定な物質が蓄積されました。
これを「生物進化」になぞらえて、「物質進化」といいます。

安定な物質の濃度が高まると、その化合物同士の間で、今度は安定な化合反応が選択されていきます。
それが生物になるには、2つの機能が必要です。
1つは増殖のための「合成能力」、もう1つは複製するための「情報能力」です。
今の我々の体内では、合成能力はタンパク質の酵素が担い、情報能力はDNAの遺伝子が担っていて、分業化しています。
1つの説によると、原始海水中で“化合物同士の連鎖反応の社会”ができ、それが安定化のためにタンパク質のしずくの中に濃縮されて、細胞になった、というものがあります(コアセルベート説)。
しかし、流動する海の中で、安定した反応の連鎖を維持する(=さらに進化する)のは困難に思えます。

実は体内には、この2つの機能(酵素作用&情報複製)を併せ持つ、唯一の物質があります。
今は、遺伝子DNAから情報を受け取り、アミノ酸をポリメラーゼ(合成工場)に運んでタンパク質を合成する、いわば「伝令係」をしているそれは、RNAといいます。
このRNAが、元は自己複製とそれに必要な酵素合成を行い、高分子生命体とでもいうべきものだった、というのが「RNAワールド説」です。
そうしたRNA生物が、一方で、情報をより確実に保存する金庫として、安定なDNAを用い、もう一方でもっと酵素活性の強いタンパク質を子分として使っているうちに、「軒を貸して母屋を取られる」の諺の通り、いつの間にか自分は、まとめ役だったのが伝令役に格下げになってしまった、ていう話で(^^;)
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この回答へのお礼

丁寧な御回答ありがとうございます。
なかなか難しいのですね。

お礼日時:2010/05/30 07:29

>自然の偶然の成り行きで発生した


ネオダーウィニズムの科学者の多くはそう考えているようです。
ただし、その偶然は必然だったとも考えられています。
つまり長い年月の間に、熱力学的な「サイクル」が生じて「自己複製」が起きた時点を生命の誕生と考える。その自己複製がどんなサイクルでも構わない。と言うわけ。
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この回答へのお礼

御回答頂きありがとうございました。

お礼日時:2010/05/30 07:27

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