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サッカーにドラフトが無い理由
サッカーは野球のようにドラフト会議で選手を獲得しませんが、どうしてでしょうか?

野球で昔、有望な選手を自分の球団に確実に入れるために、球団職員に採用するなどのことがありましたが、ああいった「囲い」は批判の対象となりますよね。

サッカーでのユースチームというのは、そういった「囲い」行為と扱われ問題にならないのでしょうか?
でも、Jリーガーの経歴を見ていると、必ずしもユースチームにいたクラブとプロ契約には至っていないケースもあるので、ユースチームというのは「有望選手の囲い」という意識とは違うものなんでしょうか?

そもそも、サッカーの新入団選手がどうやって入団している経緯をよく解らないのですが、
ドラフト会議がないということは、自由競争が許されているのでしょうか?
そうなると、契約金を沢山積んで、資金力があるチームに選手が偏ることはないのでしょうか?

A 回答 (4件)

多くの方が丁寧な回答をされていますので、補足だけさせて頂きます。



Jリーグや主な欧州のリーグでは採用されていませんが、韓国で行われているKリーグ、そしてアメリカ合衆国で行われているメジャーリーグサッカーではドラフト制度が運用されています。
選手の年棒の高騰を抑えるため、またチーム毎の戦力差を付けすぎないために採用されています。

なのでサッカーにドラフト制度がないわけではなく、要するにどちらの方法にもメリットとデメリットがあるので、地域によって使い分けていると言うことですね。
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ご質問に答えるため、日本サッカー協会の選手契約規則のPDFを読み返してみました。


http://www.jfa.or.jp/jfa/rules/download/03/04.pdf

Jリーグとプロ野球(日本の)では、高校生以下の年代との関係が根本的に違います。
高校生はプロ野球にとっては「狩り場」、Jリーグにとっては「畑」に例えられるでしょう。

プロ野球の選手やコーチがアマチュアである高校生に指導するのは禁止されています。
高校の野球部に育ててもらった選手を誘うしかないわけです。
対してJリーグクラブはスクールとしての性格が強いユース、ジュニアユース、ジュニアなど育成組織を自前で持ち、日本サッカー協会のコーチングライセンスを持つ指導者が指導します。
育成組織に所属する選手は他のクラブとプロ契約しても構いませんが、他のクラブは選手に接触する段階で育成組織の承諾を得なければいけません(規則1-7)。
この意味では「囲い」といえるかもしれませんが、将来有望かどうかわからない段階から所属している選手も多いので、「有望だから他にとらせない」というより「よく有望になるまで育てた」という見方になると思います。

日本の野球界はプロと学生と社会人がそれぞれ独立して発展し、全体をとりまとめる組織がなかったという経緯があります。
それに対してサッカーは先に日本サッカー協会という全体組織がまずあり、その管理下に社団法人日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)というプロ組織ができたので、プロとアマチュアの間に密接なつながりがあるのです。

あまり知られていないようですが、Jリーグには新人選手の契約金制度はありません。
年俸以外に支払われるのは支度金とトレーニング費用ですが、支度金は最高500万円(規則9)とプロ野球の契約金と比べれば微々たるもので、トレーニング費用は選手個人でなく育成したクラブや高校などに支払われます(規則7)。
つまりユース選手の育成はクラブの利潤追求の一手段ともなるわけです。

他の方も指摘していますが、Jリーグの移籍はプロ野球よりはるかに頻繁です。
J2のクラブだとシーズンオフに10人以上の選手が入れ替わるのはざらですし、シーズン中の移籍もよくあります。
プロ野球にはない期限付き移籍(レンタル移籍)という制度もありますし。
新人として獲得できなかった選手も後から移籍加入で獲得すればいいという意識が働き、これもドラフトがなく自由競争でユース育成はむしろ賞賛される理由だと思われます。
(そういえばJリーグでは「トレード」という言い方をしませんね)

資金力があるクラブへの偏りは既にあります。
浦和レッズやガンバ大阪などには他から有力選手が加入し、資金力のないアルビレックス新潟やJ2に落ちた大分トリニータや運営会社が変わった東京ヴェルディからは主力流出が相次いでいます。
一方で元から経営基盤が弱いFC岐阜は、大学や高校からC契約選手を入れることで何とか戦力を維持しています。
岐阜の場合C契約選手が出場数を増やしてA契約になると、払う年俸が増えて悩みの種ともなっているそうです。
(プロA/B/C契約についてはPDFの別紙表-1を参照)
ちなみに岐阜の昨季所属選手の平均年俸は400万円を割っていたそうです。

実際はA契約選手は25名までしか登録できない(規則1-6)ので、無尽蔵に戦力を蓄えることはできませんが。
資金力のあるクラブは高額年俸&移籍金で実績ある選手を獲得し、そうでないクラブは新卒選手やユース出身選手でチームを作り実績を積んだ選手を移籍させ移籍金で資金を得る、という感じになっています。
クラブそれぞれの事情に合ったチーム強化、これが「身の丈経営」というわけです。

ただ、今年から移籍に関する規則が変わり、8月から新しい規則に基づいた移籍が解禁になります。
これまでは30歳までは移籍元クラブに対し移籍金を支払う必要がありましたが、今年からは選手契約期間が終わった後なら移籍金はゼロになります(規則3-2)。
(このため複数年契約が増えている)
そのかわり23歳以下の選手が移籍する際には、トレーニングコンペンセーションという費用が発生するようになります(規則8-3)。
それに伴い、1月中旬にまだ高校2年で鹿島アントラーズ入団と仮契約した柴崎選手など、内定が早まる傾向にあります。
今後この傾向が強まり行き過ぎた青田刈りが横行するようになると、ドラフトの導入が検討されないとも限らないでしょう。
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プロ野球の場合、リーグの成績が最下位でも降格などがないので


複数年契約するだけの意味があります。FA(フリーエージェント)
のシステムがあることもドラフト制度を有効にしています。

サッカーの場合、降格すれば高額の選手を雇えなくなりますから
移籍が活発になりやすいですし、レンタル移籍の制度などの移籍
制度で、移籍先の戦術とマッチするなどで活躍する場を得やすい
なども、入団選手の囲い込みをしない理由かもしれません。

契約金については、プロ1年目の上限がA契約選手であっても制限
があるので、有望選手であってもどこと契約するかよりも出場の
機会が多いチームに在籍したほうが2年目のA契約のときに有利に
働くことも理由かもしれませんね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/J%E3%83%AA%E3%83%BC …

他の回答者から確実な理由の回答がされると思いますが、私の
個人的解釈として、回答しました。
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日本のJリーグのことであれば、



>サッカーにドラフトが無い理由

Jリーグは欧州のシステムを参考にしてるだけの話で、野球を参考にしてません。理由と言われても欧州などは基本的に自由競争ですから、日本もそれに見習っただけとしかいえません。ドラフト以外でもプロアマの垣根なし、チームに企業名を外す、ピラミッド型の組織、地域密着などかつて日本の野球にはなかったものを取り入れています。逆に野球の方が最近プロアマ交流、地域密着などをJリーグに見習い始めているほどです。

>サッカーでのユースチームというのは、そういった「囲い」行為と扱われ問題にならないのでしょうか?

ユースからプロに上がれる人は各チーム毎年せいぜい1、2人程度です。子供のときからそこまでになる選手がいるかなんてわからないでしょう。そもそも野球の球団職員は働ける年齢でプロにいけそうな人を確保するのが目的でしたから、若い選手を子供のころから育成する目的のユースとは全く違います。
それ以前にプロ野球ではもう随分前に、囲い込み目的で球団職員としての採用は禁止?になったと思います。球団職員にしても他球団からドラフト指名できてしまうので、かつて西武の伊東は他球団から指名されそうになったので、仕方なく西武が1位指名せざるをえず、意味がなくなったと思います。

>そうなると、契約金を沢山積んで、資金力があるチームに選手が偏ることはないのでしょうか?

そういうこともあるでしょう。但しサッカーは野球と違って支配下の選手数が大きく違う(野球は確か60人以上で育成枠もあるが、サッカーは25人ぐらい)ので、野球のように大人数を獲得するわけにはきません。また、今の選手は将来的に海外を目指しているので、自分のポジションに有力な選手のいるチームではなく、出番のありそうなチームを選ぶ傾向があります。移籍も野球よりはるかにしやすいので、長くそのチームにいることは考えずに、出番のあるチームで活躍して海外や国内の人気チームに移籍しようするので、若手の選手ならお金のあるないはあまり関係ないでしょう。
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