カントの言う認識と判断について
以前カントの認識と判断における純粋とアプリオリの違いについて説明したのですが2つ回答をした時点で分からなくなったことが一つありそれは認識と判断の違いです。この部分のなんとなくの違いは説明できるのですが回答として成り立つような説明が出来ませんでしたそこで妙に引っかかってしまい試行錯誤した結果次のような回答になりました。
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認識と判断は不可分であり以下のような経緯により成り立つ
認識⇒判断⇒認識(不可分)、この経緯により認識と判断を不可分に行っている。
詳しく言うと判断し認識した、認識して判断した、などは判断した瞬間に認識しており認識した瞬間に判断しているというものである。この不可分な次元で認識はカテゴリーそのものを基準とした考えなので純粋である場合と非純粋である場合がありこれもまた不可分である。判断はその組み立てや妥当性における形成なのでその部分のみで言えば純粋である。しかし組み立ての材料そのものなどは認識により引き出されるのでそれを組み合わせればアプリオリな判断と言える、しかしここで逆を考えてみると奇妙なことに気がつくそれは認識するという行為は判断しているが故に派生させられる現象だからである。つまり色を認識するにも色を判断して同時に認識しているからである。つまり認識するにも判断が必要であるということで自明である。
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と認識したのですがどうでしょうか?
A 回答 (6件)
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No.6
- 回答日時:
>判断は知覚できないんだけど直接判断的な要素が含まれているんではないだろうか?という意味です。
>つまり「A」この文字を認識するには「A」であるという判断がなされているという意味です。
う~む、益々、微妙な事に成って来ましたね。
残念ながら、私如きの能力では、オーバーヒートしそうで、
ここらでクール・ダウンが必要なようです。
下の文章に関しては、「A」が見えるとか、脳の中で「エイ」と黙読している、つまり、言語活動として捕らえてしまった方が、分かりやすいですね。きっとカントは草葉の陰で怒り出すかもしれませんが。前回の認識2でしたら、認識の中に判断や推論があっても、不思議ではないですし、そうしたものは、概ね、言語活動の場合が多いようですね。
ただ、上記の場合は、認識にせよ判断にせよ、経験の分野の事柄であり、カントの強調する、先験的認識と先験的判断の可能性の違いを忘れないようにしたい、ということでしょうか。なぜ見えるのか、なぜ聞こえるのか、と、なぜ分かるのか、の原理が違うことを承知して、両者の境界が厳密には決められないと言うことでしたら、それはそれで1つの見解でしょうね。
最後までお付き合いしたいところですが、これ以上は、ご専門の方に、お願いするしかありませんね。失礼しました。
回答ありがとうございます。いろいろお付き合い頂ありがとうございます。
>下の文章に関しては~なぜ見えるのか、なぜ聞こえるのか、と、なぜ分かるのか、の原理が違うことを承知して、両者の境界が厳密には決められないと言うことでしたら、それはそれで1つの見解でしょうね。
いや~まったくそのことを言いたかったんですよ、おそらく前回の質問者さんもそこで引っかかっていたのではないかと思って考えてみたんですが境界線というのは流動的であったり可分し難かったりする場合があったりするのではないかと思い質問してみました。
No.5
- 回答日時:
お邪魔します。
私の様な素人が、カントの説を、あれこれ申し上げるのは、出来る限り控えたい所ですが、自分の勘違いが、逆に発見出来る事も有るのかと、眠たい頭で、考えてみます。
カントの説からは、少々逸脱するかもしれませんが、我慢してお付き合い頂ければ幸いです。まず最初に、改められた文章ですが、最初の、>認識と判断は不可分であり以下のような経緯により成り立つ、と、最後の、>認識や識別をするにも判断が必要であるということで自明である。との両者にある「認識」について、少し詳しく見てみましょう。
カント自身の文章にも、一つに、「感性(感官)による、対象からの多様な印象としての認識」もう一つ、「悟性のカテゴリーや理性の推理力を使用した認識」と言った表現がみられますが、この二つの「認識」が実は、微妙に違いますよね。前者は、認識と判断を区別するためにミクロ的に使っていますが、後者は、人間の世界認識の構成の全体像として「認識」と言う言葉をマクロ的に使っています。
この点を、ご質問者様の文章で確認してみますと、最初の「認識」が前者の認識、最後の「認識」が、後者の認識になっている、のではないだろうか、と考えられる点です。
ここまでは、ご理解いただけますでしょうか。
そうすると、その後の部分に見られる、
>認識⇒判断⇒認識・・・質問文
>識別して認識した、判断し認識した、認識して判断した・・・補足の文章
で見られる、判断のあとに来る認識が、曲者だと思うのです。
ここで前に戻って、認識を順番に、認識1認識2認識3と言い換えます、認識1は、ご質問者様の文章では、最初の認識、カントの文脈では前者の認識に当たります。
では、この場合、認識3は、認識の1では有り得ない、つまり、認識の1には、感官による知覚に近いものが含まれていますから、判断を知覚するという表現は、原理的に不可能なことになります、そう思いませんか。
結論的には、最初、認識と判断を区別するミクロ的な指向から、いつの間にか、マクロ的な指向に変わってしまった点が、全体として文章が論理的に整合しにくくなっている理由ではないだろうかと、考える次第です。
他にも、純粋とか非純粋とか、判断し難い点も有りますが、その辺りは、私も身の程をわきまえて、行き過ぎた批判は控えさせていただきます。
あれ、なんか慇懃無礼な文章のように成ってしまいましたが、頭が半分眠っているようで、この辺りで、お暇させていただきます。
最後に、一つ付け加えるなら、カントさんの説は、全体として「先験的観念論」と言われますが、私は、史的唯物論とか、また単に唯物論の立場に近いですから、こうした理解の仕方になってしまうわけでしょうね。
失礼致しました。不明な点がありましたら、ご指摘下さい。
この回答への補足
回答ありがとうございます。
判断は知覚できないんだけど直接判断的な要素が含まれているんではないだろうか?という意味です。
つまり「A」この文字を認識するには「A」であるという判断がなされているという意味です。
No.4
- 回答日時:
>と認識したのですがどうでしょうか?
なんか、間違っているような気がしますが、
私の気のせいなら、良いのですが。
カントの認識の中には、現在で言うところの「知覚」と言われる部分も入っていると理解しているのですが、その辺りに、見解の相違の元がありそうですね。
短文、通りすがり、失礼しました。
この回答への補足
回答ありがとうございます。
回答を見て志向しなおしたのですが質問文の---内を以下に考え直してみました。
---
認識と判断は不可分であり以下のような経緯により成り立つ
時間的差異を考慮に入れても認識、識別、判断に置いては流動的であり区別し難い。
識別に言うと直感カテゴリーによるもので直感的もしくは自動的に識別している次元から認識に移行しやすく直感判断に近い次元である。
認識、識別、判断を詳しく言うと識別して認識した、判断し認識した、認識して判断した、などと言えるのは時間的差異はあれど識別した瞬間に認識しており判断した瞬間に認識しており認識した瞬間に判断しているというものである。この流動的で可分し難い次元で識別して認識は知覚とカテゴリーの混合と組み合わせそのものを基準とした考えなので純粋である場合と非純粋である場合がありこれもまた流動的で可分し難い。判断はその組み立てや妥当性における形成なのでその部分のみで言えば純粋である。しかし知覚カテゴリー組み立ての材料そのものなどは識別認識なのでそれを含めて判断と言うならば判断はアプリオリである、しかしここで逆を考えてみると奇妙なことに気がつくそれは認識、識別するという行為は自動判断と伴うからである。つまり色を識別認識するにも色を自動判断して識別認識しているからである。つまり認識や識別をするにも判断が必要であるということで自明である。
---
No.2
- 回答日時:
上記サイトの記載に照らせば、あなたの理解が完全でないまでも、ほぼ正しいように思われます。
そもそも認識(客観)と判断(主観)は、分離できるようで、分離できないのです。このことは物理学でも同様の議論があります。古典力学ではものの状態は客観的に定まっていることが想定されていて、例えば、在るか、無いかの二値論理に従うのに大して、量子力学の枠組みにおいてはものの状態は客観的に定まっているものではなく、観測して初めて定まります。従って、ものの状態は、在る、無い、どちらとも決まっていない(まだ観測していない)という三つの状態に区分できるのです。
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