No.6ベストアンサー
- 回答日時:
はじめまして。
私もサッカーに関しては素人なので、ご期待に添える回答が出来るかどうか分かりませんが、テレビを見た率直な印象を述べさせていただきますね。正直いいます。3つの疑問共々、私にもよく解りません。ただ、本番前の強化試合とは、明らかに変わったと思われる点があったので、以下で述べようと思います。まず、戦術以前の試合の入り方から。カメルーン戦のTV画面を点けて、真っ先におどろいたのが、カメルーンのDFがゆっくりボールを廻しているときに、日本側の前線はまったくボールを取りにいかないことでした。取りにいく時もあったのですが、それはたまたま自分の近くで敵にパスが来た時だけで、パスが遠く離れると、日本の選手はまた定位置に戻っていました。
こんなの当たり前じゃん、と思うかも知れませんが、そこをがんがんプレスを掛けていたのが、本番前の日本代表でした。ただ、そのプレスがかわされて、中盤で敵がフリーになって、精度の高いパスが出る、または、サイドから攻め込まれる、そういう場面が多かった印象があります。それを象徴していたのが、スイスへ旅出つ前の韓国戦で、このときは、前線が追っても敵のDFからまったくボールが取れなくて、手薄になった中盤にボールが廻ると、韓国のMF陣はいいようにパスを廻していました。
そこで、敵のDFにボールが渡った時には、無理に追わない方針にしたんじゃないでしょうか。前線からプレスを掛けて中盤を薄くするよりも、しっかり定位置に付いて、相手にスペースを与えない方針に転換したんだと思います。この方針が功を奏したと思います。本番では、パスは廻されましたが、敵に思うように攻撃しにくくする効果があった様ですね。それと、この大きな効果として、選手の無駄走りを大幅に抑えることが出来た、ということです。これは、ドイツ大会の時からの日本の問題点とされてきた課題でした。どうやら、日韓大会のときから日本は、前線からのプレスに関して、各国からリスペクトされていた様です。今の日本代表の現状を見るからに、問題は解決しているとは言い難いのですが、今回は、無理なプレスを止めたことで、うまくいった様ですね。
戦術面でいうと、まず、フォーメーション以前の話で、最終ラインの押し上げに注意をはらっているかも知れないですね。TVのアナウンスで、そういうことをいっていたので。ただ、TV画面では、自分はよく分からないです。また、細かいことは自分では分からないので、誰か詳しく解説できる人がいれば、私も是非ともお聞きしたいと思います。
フォーメーションの話ですが、大きな特徴として、いままでの中盤がダブルボランチ+トップ下+サイドだったのが、トップ下を廃して、代わりにボランチとDFの間にアンカーを入れて、アンカー+ダブルボランチ+ウィング、という中盤にしたのが今回の代表の布陣の特徴です。このボランチとDFの中間に、オシム監督の申し子である阿部が入ったのが、なんとも感慨深いですが、守備面では、この阿部が大きな役割を担っていると思います。彼の活躍のおかげで、敵は思うように攻撃が出来なくなっています。フォーメーション的にもバランスが取れている様です。ここにアンカーがいる為に、ボランチの二人が思い切ってプレスにいける様ですね。彼らがプレスにいっても、最終ラインの前ががら空きというシーンが激減したのは間違い無いでしょう。これで、DFの負担が激減しましたね。
そのかわり、トップ下がいないので、前線からプレスが掛けにくくなったのは事実の様です。また、ゴール前での崩しが苦しくなっている様です。ここら辺が、今回の岡田ジャパンが守備的だといわれる所以です。本当は、ボランチの遠藤、長谷部がオーバーラップして、一時的にトップ下の役割を担いたいのでしょうが、今回の相手はみんな強いので、なかなかうまくいかなかったってことじゃないでしょうか。また、このシステムは、FWが強力で、身体能力も高い選手でないと務まりません。日本のFWは、みんな早いけど軽量で、こういう布陣には明らかに向いていないと思います。結局、ここに本田が入ったのですが、彼がこのポジションで獅子奮迅の大活躍を見せました。
あと特筆すべきは、両ウイングに、ボールをキープする選手では無く、単独で突破するタイプの選手を配置したのが、大成功しましたね。特に、松井は大当たりでした。この両サイドが非常に調子がいいことが、このシステムで、結果的に日本の得点につながっていると思います。
ここで第二の質問の回答ですが、今回の松井のポジションには、本来は中村が入っていました。ところが、彼は、本来周りに人がいて、初めて生きるタイプです。今回の試合内容を見ると、松井が孤立無援のシーンが多々見受けられました。これでは中村は入れ辛いのではと思います。
No.7
- 回答日時:
僕が感じている事なので間違っている可能性もあります。
・新聞論評に、「攻撃型」から「守備型」に変えることによって良くなった、とありましたが、それで何故得点できるようになったのでしょうか?
今までの攻撃型では世界レベルでは体力が持たなかったり、技術的にも通用しなかったりと日本の現状には全く適していませんでした。
土壇場で守備時にまずは自陣の守備位置に戻り、深い位置で守備をする戦術に変更した上で守備専門ボランチとして阿部を起用したところ、守備陣の神がかり的な活躍もあり守備が安定しました。
攻撃に関しては実は余り改善されていません。
カメルーン戦の本田のゴールには僕も興奮しましたが、トラップしたらそれが偶然左足の前にきたという運もありました。
デンマーク戦でのFKは2つとも素晴らしいし、共に今大会のベストゴール候補なんじゃないかと思うくらいですが崩してのゴールではありませんし、ラストの岡崎のゴールはデンマークが点を取るため前がかりになっていた為に生まれました。
開幕前から選手たちも言っていたように、決勝トーナメントもまずは頑張って守り、1試合に数回しかこないであろう得点チャンスをものにする戦略で行くでしょう。
具体的に前半0-0なら上出来、最悪0-1で負けててもOK。後半20分過ぎ相手が疲れた時間帯に勝負かけるという戦略です。
ただこの戦略で行くのなら、得点の香りがしない矢野&俊輔ではなく、石川&前田を選ぶべきだったのにといまだに思ってしまいますね。
・中村を外し本田を使うなど、選手起用法を変えることで具体的に何が良くなったのでしょうか?
俊輔を外し、松井を起用した事で良くなりましたね。
今まで松井は左サイドで起用されてきましたが利き足が右の為に斜めに切りこむプレーが多かったのですが、今大会は右サイドになった事により縦への突破の方を選択するようになりました。
前述のまず守備からカウンターという戦術にはこのスタイルがはまり、今までの3試合では大活躍でした。それと守備でも俊輔と違い貢献できる点も見逃せませんね。
本田に関しては2ゴール、1アシストと大活躍ですが本来中盤の選手ですし、求められているポスト役としてはあまり機能していません。
もっと松井、大久保とのワンツーや、遠藤、長谷部への落としのボールなどが出てくればいいのですが…
それでも本人の言う通り何か『持っている』と思わせる活躍だと思います。
・W杯出場決定直後から戦績はよくなかったにもかかわらず、本番直前の土壇場で出来たことを何故今まで試してこなかったのでしょうか?
岡田監督は元々強固な守備組織を作る事に長けた監督でした。
それがオシム監督の後を受け継いだ事も影響したのか、頑なに相手に走り勝ち、ボールを自分が保持する事により優位に立つサッカーに拘ってきました。
つまり今まで試さなかったのは監督個人のプライドです。
しかし今年に入って全く機能しない事が発覚し、3月のセルビア戦に敗れたのをきっかけにしかたなく自分の得意な守備的なサッカーに変更したのです。
そして開幕前日のジンバブエ戦で今のスタイルに至りました。
そういった残念な経緯ではありますが、一か月ちょっとの間に守備組織を安定させた手腕については見事という感じです。
No.5
- 回答日時:
ワールドカップは、日本戦以外も含めて全て見てます。
ワールドカップ前の日本戦は、ある程度見てます。その前提で、回答させて頂きます。>・新聞論評に、「攻撃型」から「守備型」に変えることによって良くなった、とありましたが、それで何故得点できるようになったのでしょうか?
得点出来るようにはなってません。得点チャンスの回数は確実に減っています。ニュースだけ見てると得点シーンが取り上げられることが多いので、得点できているように感じているのではないでしょうか。
ワールドカップにおいて、日本は少ないチャンスをものにしていると思います。言い換えると、運が良いと思います。ですが、悪い意味ではありません。短期決戦では、運は重要です。弱いチームが勝ちあがる為には、運を味方に付けることが重要だと思います。
>・中村を外し本田を使うなど、選手起用法を変えることで具体的に何が良くなったのでしょうか?
中村選手が出ていた時は、攻撃にある程度人数をかけていました。ですが、残念ながら、結果が伴いませんでした。その結果を受け、日本は、守備に人数をかけるようになりました。ディフェンスからパスを繋いで攻撃するサッカーを捨て、ディフェンスでボールを取ったらとりあえず前線に大きく蹴り出すサッカーをやっています。
守備に人数をかけているので、攻撃の人数がどうしても足りなくなります。前線の選手がクリアボールを受け取っても、孤立することが多いです。ですので、前線である程度ボールをキープできる選手が必要になります。もしくは、うまくファールをもらう選手が必要になります。本田選手や大久保選手、松井選手などがその役割を果たしていると思います。
中村選手は味方の選手を上手に使う選手なので、その味方選手がいない状況では厳しいと思います。守備に人数をかけている限りは、出番はないと思います。ですが、リードされた場合など、攻撃に人数をかけなければいけない状況になった場合は、交代選手として出てくると思います。
ワールドカップでの3試合中2試合は守備重視でありながら、運良く先制点が取れてます。逆に先制点を取られてしまうと、かなり厳しいと思います。残念ながら、攻撃に人数をかけても得点出来るとは限らないからです。親善試合の結果が、それを証明しています。
つまり、中村選手が出ない方が試合に勝ち、出た時は試合に負けるという、かわいそうな状況になる可能性が高いです。
>・W杯出場決定直後から戦績はよくなかったにもかかわらず、本番直前の土壇場で出来たことを何故今まで試してこなかったのでしょうか?
守備重視のサッカーばかりやっていると、世界との差が縮まらないからだと思います。または、見ている方が面白くないからだと思います。親善試合で守って守って勝ったところで、評価は得られないと思います。強豪国が相手である場合は別ですが。
これはあくまで私見ですが、岡田監督のインタビューなどを聞いていると、ワールドカップ中は結果が全てなので、ある程度しょうがないと思いつつ、守備重視のサッカーをやっているように思えます。
アルゼンチンという強豪国を相手に攻撃サッカーを貫いた韓国のように、本当は守備重視のサッカーはやりたくない気がします。韓国は、アルゼンチンとの試合で結果は惨敗しましたが、世界との差がわかったという意味で価値ある負けだと思います。世界との差を縮める努力をしています。本来であれば、中田選手がいた時のように、攻撃サッカーを行なうべきだと思います。
No.4
- 回答日時:
1.今まで2ボランチにして主に4人で攻撃をしていたところを阿部を2ボランチの下に置く事で3ボランチになりより守備型を意識してるフォーメーションになった。
2.本田は決定力もあり、ボールを前線でキープできる。絶対的なフォワードがいないため本田が1トップになっている。岡崎を1トップで使うと、サイドができない本田はスタメンからはずれ、本田をトップ下に入れると、フォーメーションが崩れ、3ボランチでなくなる。
3.W杯出場決定直後の試合の相手が強かった。ずっと本田と中村の起用でフォーメーションが固まっていなかったためにチームになってなかった。今は形になっているのでベスト16なのです。
No.3
- 回答日時:
新聞の論評はいまいちわかりませんが、岡田監督は当初確率論で考えていました。
つまり日本代表の得点チャンスはセットプレーもしくはサイドから駆け上がり中央にセンタリングして得点というパターンが多いということでその部分に固執してきたように感じます。セットプレーでは実績のあるダブル中村、そしてサイドアタックは長友や駒野が駆け上がることでそうしていたのですが、アジアレベルなら通用したものの格上相手ではスタミナ切れでやられてきました。そこでまずサイド攻撃を封印し長友や駒野は相手エースFWを確実につぶす道を選んだと思われます。
続いて俊輔はDFができない相手と勝負しないケガをしているということから、ここ最近はまったく機能していなかったけど彼のネームバリューでなかなか控えに回すことができなかったのでしょう。さすがに4連敗を喫し背水の陣になったところでその決断が出来たのだと思います。
本来なら玉田・岡崎を先発させ矢野あたりを途中出場させるというのがプランだったと思われます。しかし本田の急成長、外国でプレーしていて素晴らしいパスができるのに受け手がいなかったことで干されていた松井とのコンビネーションをファンは以前から待望していたのがようやく実現しました。
そうなると守備的な心配が出てくるため阿部・長谷部・大久保の運動量と守備的意識が高い3人を固め、そこにロングとFKに定評ある遠藤を加えることで今の日本代表メンバーの理想的な布陣と戦略ができあがったわけですがファンはかなり前から今回のフォーメーションを臨んでいたんです。
土壇場まで来たのは日本的な事情、例えば予選を闘ってきた人優先、それぞれのチーム事情、先ほども書いたネームバリューなどいろんなことがあったんでしょう。負け続けたことで吹っ切れたと思いますね。技術は変わっていませんが私が思うに「噛み合った」と思います。
ただし川島の台頭と本田の思った以上の活躍は予想外でした。
今後も良い意味で裏切ってほしいです。
この回答へのお礼
お礼日時:2010/06/27 06:53
ありがとうございました。
中村選手は自分が得意とするサッカーが環境と合わず、最後のW杯での出場チャンスがなくなり気の毒に思いました。
No.1
- 回答日時:
全て私個人の意見としていわせていただきますが・・・
・新聞論評に、「攻撃型」から「守備型」に変えることによって良くなった、とありましたが、それで何故得点できるようになったのでしょうか?
>守備を安定させて、まず【負けないサッカー】をすることで、先制され、前掛りになり、追加点を奪われることを避けている戦術だと思います。得点できたのは、松井・大久保が調子がよいことが大きいのではないでしょうか?得点が増えたのは少ないチャンスを上手く得点できているだけだとと思います。ゴール前で冷静な本田が大きいのかもしれません。
・中村を外し本田を使うなど、選手起用法を変えることで具体的に何が良くなったのでしょうか?
>中村の場合、ボールが止まってしまうことが多く、一度とめてパスを出すので、あまり攻撃の得意ではない日本は相手の守備が整った状態ではきついのではないでしょうか?私は中村→本田ではなく、中村→松井に代わったことで上手く機能していると思います。正直、本田はポストとして機能していないと思うので、ただ、前線の3人が思ったより個で勝負できている印象です。
・W杯出場決定直後から戦績はよくなかったにもかかわらず、本番直前の土壇場で出来たことを何故今まで試してこなかったのでしょうか?
>この質問に関しては正直答えはわかりませんが、直前の試合はとにかくOGが多かったので守備的なシステムしたのがたまたまハマッタように思います。あと、エースといわれた中村をなかなか外す勇気がなかったメガネの指揮官が勇気をだして決断したのでは、幸か不幸かあの4連敗によるいい意味での開き直りが生んだ影響だと思います。
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