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尊敬語と謙譲語の説明

受験生などの敬語初学者や、日本語を学習している外国人に対して、
大雑把に尊敬語と謙譲語の説明をする場合、

尊敬語:相手方を持ち上げる(ヨイショする)言葉
謙譲語:自分を相手より下げる(へりくだる)言葉
そして以上の2つを同時に使えば、相手方と自分の高低差は大きくなり、敬語の働きが際立つ

のように説明しても問題ないでしょうか?
あくまで敬語入門の大雑把な説明としてです。
よろしくお願いします。

A 回答 (3件)

尊敬語…目上の人に対して、敬って相手の立場を上にする言い方


謙譲語…自分や身内の立場を低めることで、相手を敬う言葉

謙譲語は質問の通りだと思いますが尊敬は文字の通り相手を敬うものなので「よいしょ」ではないでしょう。
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この回答へのお礼

「ヨイショ」・・・語弊のある表現でした。
「敬ってヨイショする」くらいならどうでしょうか。
あまり肩肘張った説明にしたくなかったもので。

>「敬って相手の立場を上にする言い方」

大変参考になりました。
ありがとうございます。

お礼日時:2010/07/15 19:06

尊敬語は相手を敬って相手の動作を表わす動詞に尊敬語を使います。


謙譲語は自分を低めて自分の動作を表わす動詞に謙譲語を使います。

しかしながら
<<そして以上の2つを同時に使えば、相手方と自分の高低差は大きくなり、敬語の働きが際立つ事になる>>はずですが、残念ながら相手の動作と自分の動作を普通、同時に表現する情景はあまり浮かびません。

たとえば、「くれる」の尊敬語の「くださる」と「もらう」の謙譲語「いただく」を一つの文章で同時に使うことは不自然です。
「あの方がお菓子をくださったので私はいただきました。」という嫌味な表現になります。
「あの方がお菓子をくださいました。」あるいは「あの方にお菓子をいただきました。」だけのほうがすっきりします。
時間差や前後関係があれば使えます。
「あなたがボールをお投げになれば、私がお受けいたします。」2つの動作にそれぞれ尊敬語と謙譲語を使っているので問題はありません。

むしろ尊敬語と謙譲語の混用が日本語を乱しています。
×この電車にはご乗車できません。(謙譲語の誤用)相手の動作に謙譲語は使えない。
→○この電車にはご乗車にはなれません(尊敬語)
×展覧会を拝見されましたか。(謙譲語と尊敬語の混用)「拝見」は謙譲語、「される」は尊敬語
→○展覧会をご覧になりましたか。(尊敬語)

以下は少し複雑になりますから外国人に教えることは避けたほうがいいですが、最近尊敬語と謙譲語を同時に使う例が「会社敬語」という形で蔓延し始めています。
「させる」という許可を求める言葉の尊敬語を使って尊敬語と謙譲語を同時に使う傾向があります。たとえば「ご一緒します」の使役許可形の尊敬表現と「いただきます」の謙譲語を使って「ご一緒させていただきます。」と言う表現があります。相手に許可を求めかつ一緒にいることで恩恵が得られる場合なら使ってもいいそうです。この場合は二語になっているので二重敬語には該当しません。(平成19年国語審議会答申)
同じように、「説明させていただきます」もよく使われてきていますが、説明する許可を求めても、説明することで恩恵を受けることは普通ありませんから冗長すぎる表現になります。「ご説明いたします。」が正しい謙譲語です。
説明によって身の潔白が証明できるような恩恵が「いただける」のなら使ってもいいことになりますが。
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この回答へのお礼

詳しい回答をありがとうございます。
大変勉強になりました。

お礼日時:2010/07/18 19:49

相手を持ち上げると云うより 自分の立場相手の立場という視点で


説明する方が、分かり易いように思います。留学生などは目上の人といえば
よく通じました。後、相手が主語か自分が主語かということで、説明すれば、
わかりやすいのではないのでしょうか。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
大変参考になりました。

お礼日時:2010/07/18 19:47

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