No.3ベストアンサー
- 回答日時:
こんばんは、
この質問は奥が深過ぎて文字で説明しようとすると何千文字も何万文字も必要となってしまうような難しいお話だと思いますし、化石などの資料も少なく断片的で完全には分かっていない部分も多く、学者さんによっても全ての学者さんが肯定派という訳でもないので何とも言えないところも多々有ります。
なので、凄くざっくり説明します。
先ず爬虫類型恐竜(一般的によく知られているティラノサウルスなど)だけが大型の恐竜だと思われがちですが、実は爬虫類型恐竜が全盛を迎える以前には哺乳類型大型恐竜(大型動物?)全盛の時代が有りました。
その後の地球環境の激変により、地球に低酸素時代が訪れます。
その時に大型化していた私たち哺乳類の先祖は、この低酸素の中で生き抜く為に2つの方法を使いました。
沢山の酸素を必要とする効率の悪い大きな体を捨てて小型化をする事。
もう1つは、単に肺を膨らませて呼吸していただけの構造に進化を加えて、肺の下に横隔膜(おうかくまく)という呼吸を補助する為の器官を発達させました。(横隔膜を働かせて肺を大きく膨らます事で沢山の空気を取り入れる仕組み)
この低酸素の中で恐竜達は哺乳類とは違う独自の呼吸システムを進化させて行きました。
気嚢(きのう)という副器官を発達させる事で、哺乳類よりもはるかに優れた酸素の取り入れ方法を身に付ける事に成功します。
参考図です。
http://ameblo.jp/oldworld/entry-10153482359.html
(哺乳類を4サイクルエンジンに例えると、爬虫類は2サイクルエンジンのように優れた効率を持っていた。エンジンの理論が分からない人には分からないかも知れませんが2サイクルの方が給排気の効率は圧倒的に優れています)
結果として、恐竜は低酸素の地球環境に対し優れた順応性を発揮して、地球の酸素濃度の回復とともに体を大型化させ哺乳類を押し退けて空前の繁栄を遂げる事になります。
上記の参考図でも紹介されていますが、この気嚢(きのう)という器官が恐竜にも有った証しとして鳥が持っている「穴の開いた骨」が恐竜の骨にも見られる事と、色々な調査で判明した地球環境の変化による低酸素時代の哺乳類と恐竜の世代交代劇など、一連の流れから総合して恐竜達が現在の鳥と同じ呼吸システムの気嚢(きのう)を使っていた事は間違いないであろうと推測できる。
そして、この気嚢(きのう)という器官をもった鳥の祖先が恐竜以外には見当たらない事から、恐竜大絶滅の前から少しずつ小型化をして体毛(羽毛)を身に付け始めていた一分の恐竜が生き残って現代の鳥の先祖になったと考えられている。
(鳥の祖先が恐竜ではないとした場合は、鳥の祖先に当たる生き物が他に見当たらないので、鳥類は祖先を持たずに突然地球上に発生した事になってしまい、それはでは進化論の理論から考えても無理が有る、結果として恐竜が鳥の祖先だと考える事が全ての証拠を矛盾無く1本のまとまった線で結ぶことが出来るという事です)
渡り鳥たちが8000メートル以上の高さの山を越えるのに、酸素ボンベ無しでも無着陸で長距離飛行が出来るのは、低酸素時代に祖先の恐竜達が手に入れた優れた呼吸器官の気嚢(きのう)を受け継いでいるからである、と考えられています。
この回答へのお礼
お礼日時:2010/07/19 22:56
わかり易い概要説明ありがとうございます。
それはでは進化論の理論から考えても無理が有る、とありますが
本来進化は、機能を獲得することとも言え、そこには線でむすぶこ
とが無理という考え方はありませんでしょうか?
No.5
- 回答日時:
昔昔魚類の一部が地上に這い上がる様になり、両性類が誕生します。
ほんのしばらくすると、両性類の一部が爬虫類に進化します。それとほぼ時を同じくして、我らが哺乳類の原型も誕生しますが、その時の地球環境などは爬虫類に大変有利だったようで(No.3さん参照)、爬虫類は空に、海に、地上にいろいろなニッチを占めました。話はそれますが、我らが哺乳類は雑食のねずみのような体の小さな物しか生き残れませんでした。体の大きな肉食獣や草食獣は駆逐されました。地上で繁殖した爬虫類は多様で大きさも様々でした。その中のほんの一部がいわゆる始祖鳥に進化していきます。しかし、空にはすでに翼竜という大先輩がいましたので、それほど派手に活躍はできなかったでしょう。
ご存知の通り、ある日突然地球の歴史上ではあっという間に恐竜がいなくなってしまいます。脊椎動物の中では、生き残った小さなねずみのような哺乳類と飛ぶことがそれほどうまくなかったという説のあるような鳥類とごく一部の両性類・爬虫類・魚類で大繁栄していた恐竜の後を引き継ぎました。そして最後まで森を出ず、進化することもないねずみみたいな哺乳類の一部がやがて猿になり、ホモサピエンスになります。
>鳥類は、恐竜の生き残りですか?
恐竜のごく一部が進化して鳥類になりましたので、正しいのではなかろうか、と思います。まあ、間違いだ、とは言いがたいです。
No.4
- 回答日時:
恐竜は大きく分けて竜盤類と鳥盤類に分けられますが、その前者、竜盤類が現在の鳥類へと続いております。
恐竜学者の中には「ある意味では恐竜は絶滅したとはいえない」という言い方をされる方も居るほどです。No.2
- 回答日時:
恐竜時代に既に始祖鳥が存在してました。
それ以前に翼竜の存在もありましたが、翼竜は爬虫類ですが、始祖鳥は小型恐竜が進化したものです。
鳥類が爬虫類から進化したと考えられるものに産卵の形態が爬虫類と同じである事と鱗状の足です。
鳥類の羽根は鱗が変化したものと考えれば納得出来ます。
現代の蛇や蜥蜴等の爬虫類は冷血動物ですが、恐竜時代の爬虫類は2心房2心室の心臓を持った温血動物に進化した種が存在してた可能性があります。
それらの種から進化した種が始祖鳥と考えられます。
恐竜絶滅説は諸説ありますが、約6,500万年前の隕石衝突説が有力だと思います。
隕石衝突により大量の水蒸気や隕石の塵が地球全体を暫く包み込んで太陽光が射し込まなくなった地球は急激な寒冷化になり大半の恐竜は絶滅したと考えられてますが、小型化して温血動物に進化した鳥類は、寒さと飢えに耐えて生き延びたと考えられてます。
私は、子供の頃に鳩を飼育してましたが、鳩の生まれたばかりの雛は産毛が殆んどないので、姿形は正に小型恐竜のようです。
二足歩行をしてた小型恐竜の前足が鳥類の翼に進化したと考えられる姿なのです。翼には指の名残りがあります。
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