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『チーム・バチスタの栄光』はなぜ直木賞にならなかったのでしょうか。

作者、海堂尊は無名の新人でしたが、同作品の作風、技量は直木賞に十分値すると思いました。しかし、選考に当たっては話題にすらならなかったようです。
これは出版社の関係ですか?納得がいかないので、こちらで質問します。

A 回答 (4件)

受賞者が発表になった際各媒体で賞についての概要も解説していましたが


直木賞、正式には直木三十五賞について文藝春秋の紹介にはこうあります。

"各新聞・雑誌(同人雑誌を含む)あるいは単行本として発表された短編および長編の
大衆文芸作品中最も優秀なるものに呈する賞(応募方式ではない)"
http://www.bunshun.co.jp/award/index.htm

とあります。つまり、作品が世に出ている人が対象であって推薦によるノミネート
なので(作家としての)新人のデビュー作はそもそも選考対象から外れる傾向があるようです。
本来設立された当時は無名新人などが対象になっていたはずなのですが。
ミステリー系の作品も直木賞の選考対象にはなりづらいようです。
芥川賞との差別化を図るためかもしれませんね。

直木賞はどちらかというと功労賞みたいなものでしょうか。
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この回答へのお礼

早速の回答ありがとうございます。
功労賞。確かに最近はある程度名が売れている人が候補に挙がりますが、パッと出た人がいきなり受賞する例がありますよね。直木賞なら、95年後期の藤原伊織『テロリストのパラソル』。一連の受賞作と比べて、『チーム・バチスタの栄光』が候補にすらならない、その差が何なのか。

お礼日時:2010/07/19 17:25

ウィキペディアに「かつては芥川賞と同じく無名・新人作家に対する賞であったが、現在では中堅作家が主な対象とされている。

ベテランに授賞されることも多々ある。」とありますので、このへんの関係もあるのかもしれません。
確かに、新人がもらう賞というイメージはないですね。

また、売れようが評価が高かろうが、絶対に賞をもらえるというわけではありません。
その時の選考委員達の趣味嗜好や考え方、他に優れた作品があったかどうかなど運などもあるでしょう。
有名作家で直木賞を取ってない人は結構いるはずですよ。
村上春樹しかり、よしもとばななしかり。

審査委員は最終選考に残った作品の中で選ぶんだと思いますが、そのレベルでは出版社の意向は反映されないじゃないでしょうか? 最終選考以前は知りませんけど。

決定後に選考委員達が講評を出します。直木賞とか芥川賞だと雑誌の『文芸春秋』に出るんだったかな。
審査委員の講評を読む限りは、真剣に選んでそうですよ。
最終選考のレベルで出版者の意向が出てきたら、怒って審査委員を辞める作家が出るんじゃないかな。

この回答への補足

説明不足でした。私はこの『チーム・バチスタの栄光』が候補にすらならなかったこと納得できないんです(まあ、一次選考みたいのので取り上げられたのかもしれませんが)。その理由が、出版元が宝島社であることが関係していることを考えました。文学賞においては、そういうん輪張りのようなものがあるのかと。

補足日時:2010/07/19 17:31
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この回答へのお礼

早速の回答ありがとうございました。

お礼日時:2010/07/19 17:31

 普通に考えて『チーム・バチスタ』で直木賞は無理です。

直木賞を取れるタイプの作品では全然ありませんので、候補にすら挙がらなくても何の不思議もないというか、当然かと思います。出版社がどうこう言う以前の問題でしょう。
 直木賞はいかに人間がきちんと描かれているかという部分が重視されますが、その点、『チーム・バチスタ』はキャラクターを作りすぎです。あまりにも登場人物たちが強烈な個性を持ちすぎで現実の人間とは乖離しすぎていますが、それが登場人物の個性を描く事を目的にしたものではなく、あくまでも物語を面白くするための作為となっています。
 エンターテイメントとしては別にそれでも構わないですし、それがこの作品の面白さとなっているのも確かですが、ではそれで直木賞を取れるのかというと話は全然別です。面白ければそれだけで直木賞を取れるというわけではありませんし、逆に直木賞を取った作品が取らなかった作品よりも面白いというわけでもありません。
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この回答へのお礼

「登場人物たち」といっても、強烈なのは一人でしたが、『チーム・バチスタ』の場合は文学として必要な要素が欠けているということでしょうか。そのへん、私は勉強が足りないようです。
回答ありがとうございました。

お礼日時:2010/07/20 18:45

名前が出たので一応書きます。



>パッと出た人がいきなり受賞する例がありますよね。
>直木賞なら、95年後期の藤原伊織『テロリストのパラソル』。
その方はそれが作家デビューではないですよ。
直木賞受賞の十年ほど前から作家活動をしている方ですから
「パッと出た」という表現は正しいのでしょうか。

海堂尊氏と比較するなら、同じような作風や作家歴の方を例にしないと
なんとも言えないかと。
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この回答へのお礼

なるほど、デビューから『テロリストのパラソル』まで藤原氏はなにしてたんでしょうね。
空白があるだけに、私にはパッと出たという印象が残ります。
ありがとうございました。

お礼日時:2010/07/20 19:01

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