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「戦争に関する人権」について教えてください
またそれに意見や考え方 感想または怒りなどの感情などのある方は
それもよろしくお願いします

A 回答 (2件)

命が自分のものでないことを思い知る瞬間。

つまり本来、人権や自由はないのです。
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 ただ単に戦争と言ってもものすごく間口が広い。

日清・日露戦争の頃の話と、ブッシュが言う戦争とはとんでもない差がある。
 だいたい戦争といった場合には、人権などと言ったものはなくなると言うことが普通だ。人権を考えていたら、戦争などできるはずもないから。
 その中でも最も人権を無視したものは、言うまでもなく太平洋戦争の時の日本軍だろう。日本軍の人権無視は、明治以降最初に行った戦争と言っても、殆どの人は見当も付かないとは思うが、この日清戦争の時に日本軍は大規模な殺戮を行い、世界中から非難を浴びることになった。外相陸奥が懸命に火消しを行ったが、殆ど効果はなかった。ただ、国内では政府による検閲などの努力が実って日本国民の殆どは知らないままだが、外国では広く知られた事実でもあるのだ。
 結局、最初の戦争で都合の悪いことは皆隠すというとんでもない伝統が生まれ、それが太平洋戦争になるとさらにエスカレートしていき、日本軍の首脳部にいたものは、敵は勿論、身方に対しても信じられないほど冷徹で非情なことを次々と要求していった。このために死ななくても良いものの多くが悲惨な死を強いられてしまったのだ。
 多くの頭の温かいものは、勉強ができていかにも賢そうな人は悪いことをしないと思いこんでいる節があるが、事実は全く違う。司馬遼太郎氏が生前繰り返し言っていたことだが、勉強のできるエリートというのは賢いと言うことで、幼い頃からちやほやされて甘やかされて育つことから、人の痛みというものがわからないのだ。ひとの痛みがわからないので、どのような残酷なことでも平然と行うことができると言っていた。
 インパールのような悲惨としか言いようのない、作戦とも言えないようなとんでもないことを思いついては実行する。その結果殆どの兵士が戦いよりも病気や飢餓が原因で死んでしまう。それで作戦を考えた連中は一切責任を取ることもなく、また同じようなとんでもない作戦を思いついては実行をする。これを繰り返していたのだから、一般の兵士はたまったものではなかったわけだ。ここには人権などと言う考えは微塵もなかったことが伺える。
 昔から、この国では偉い人ほど責任を取らないというとんでもない気風のようなものができていて、それは今でも連綿と続いているのだが、太平洋戦争時にはそれが異常なまでに昂揚した形で突き進んでしまった結果、途方もない人が無駄に死ぬという悲劇が起こってしまったのだ。
 司馬遼太郎氏のような一部の人が、当時の軍部の中枢にいたものがいかにでたらめで酷かったかと言うことを言っているけれど、それが一般の人のところにまで理解されているかと言えば、大いに疑問だと言わざるを得ない。特に、最近の若者のように殆ど本を読まないために、知識というものを持ち合わせていない者、そうした者が自分の無知さを覆い隠したいということと虚勢を張りたいということからなのだろう。極めて幼稚な反論とも言えないような戯言を、こうした場に書いて喜んでいるということがあるが、このような者には、戦争にかり出された者の心境を想像することさえ困難なことだと思う。
 要するに、一見した所いかにも知的な雰囲気を持ち、乱暴なことなどしそうもないと言う人に、権力を与えると、やくざやごろつきよりたちが悪くなると言うことなのだ。
 現在で最もこうした概念に当てはまるのが官僚であり、法曹界と呼ばれる所にいる人々だ。彼らはいかにも知的で一見した所悪いことなどしそうもないように見えるが、最近では多重債務者から多額の報酬を受け取っている弁護士が問題になっているし、被告にとって有利な証拠を隠して有罪にしようとする検事がたくさんいると言うことも報道されている。テレビに出ていかにも立派そうなことを言っていた元検事だった女が、実は検事時代に被告に有利な証拠を隠して有罪に仕立て上げていたと言うことも報道されている。
 足利事件でDNAの再検査の要請を無視し続けた裁判官。彼に有罪の判決を下した裁判官は、全くそしらぬ顔を決め込んでいる。
 一見立派そうに見える人というのが、最も弱い人々を徹底的に抑圧し、人権を無視する張本人であることが少なくないのだと言うことを、過去の戦争などを振り返って、そこで権力を行使していた者が何をしていたかと言うことを知ればよくわかることなのである。 
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