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『限りなく透明に近いブルー』 村上龍の小説で、薄い本だし、難解な作品ではないのでしょうが、結局理解できませんでした。 「限りなく透明に近いブルーとは何なのか教えてください。

A 回答 (4件)

有名な話ですが文芸賞に応募する際のタイトルは『クリトリスにバターを』であったことからして、『限りなく透明に近いブルー』という語句そのものに重要なテーマが込められているわけではないと思われます。


そもそも氏はエッセイの中で自身の作品が何を主張するかという問いに対し、「伝えたいことなどなくただ表現したいことがあってそれは小説でなければ表現できなかっただけだ」と述べています。つまりその作品が何を言わんとしているのかを探すのはナンセンスです。
『5分後の世界』にはその傾向が色濃く表れています。意味や主張ではなく、ただひたすらに「読む」という行為によって己に侵入してくる何かです。

氏はデビュー作以来一貫して、この国を外部から眺めることによる視点と、この国の「制度」なるものとの差異について描いています。終盤で幻覚の渦中にいるリュウが見た鳥は作者自身をそれまで貶め、また対峙すべき対象であり続けるこの「制度」であり、以来物語という装置によって鳥を殺すことをモチベートとして書き続けるのです。
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小説における抽象画の臨界点、とでも理解しておけばいかがでしょう。

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考えるだけ時間の損です。


あの本は糞です。
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「限りなく透明に近いブルー」とは、私の解釈では登場人物たちの世界(異次元)のことだと思っていました。

内容は難解というより、薬物とセックスに溺れた若者たちのある時代・瞬間を描いた物語です。そこに作者はある社会的に認知された輪から外れながらも、どうしようもなく生きている若者の悲哀を描いたのだと思います。
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