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地域・国々の民族や人種を、すべての人が平等と考えられることは地球最後の日になってもこないといわれたのですがなぜでしょうか
人権を考える場で最後にそう謎かけ?問題?を出されたのですが
みなさんはどうおもいますか
またそんなことを言わせるほど深刻な人権問題が発展途上国や戦争にあるのですか

A 回答 (3件)

こんにちは。


海外で国際協力業に従事している者です。

> 地域・国々の民族や人種を、すべての人が平等と考えられることは
> 地球最後の日になってもこないといわれたのですがなぜでしょうか

地球上のすべての人間が平等で、差別や人権問題が存在しない。
そう標榜して考えられたのが、社会主義です。
完全な社会主義を実現した国は、今までに存在せず、社会主義を標榜した国はいくつかありますが、ほとんどが破たんしています。
ご存知の通り社会主義制度を採用している国には、現在、北朝鮮、ベトナム、(中国)などがありますが、北朝鮮は大変な経済状況になっていたり、中国やベトナムは解放政策で資本主義経済を導入して格差を拡大させています。
社会主義が叫ばれた当初、それは実現可能と思われていましたが、実際には、誰もが平等な社会など実現せず、階層制の平等(各階層内の平等)が実現しただけで、後は階層間の格差が生まれました。
今の北朝鮮のように、農民はみな貧しく、食べるのにも困る状態で平等となり、それ以外の国家幹部階層が豊かさを求めるという図式です。

万が一、すべての人間が平等となった場合、その中に競争が生まれなくなります。
すべての富と、すべての資源を平等に分けることになるため、貧富の差がなくなります。
しかし、富が平等になると、購買力や労働意欲が低下し、経済は困窮していきます。
すると、全体的な経済レベルが低下し、人々は等しく貧しくなります。
また、働いても働かなくても等しく富の分配を受けられるようになると、ほとんどの人が働くなくなり、富の生産が停止します。
資源も同様に、平等に使い続けることで、枯渇の危機を迎えた時に、人々の資源使用量が等しく少なくなっていきます。
もし、地球上のすべての人間が、どれだけ貧しくどれだけ不便な生活になっても我慢できるというのであれば、このシステムは維持されますが、いずれそれを打破する勢力が台頭し、収奪や略奪、ひいては殺人や紛争につながり、富と資源の確保のための争いが生まれます。
そして、その一部が得た富と資源を再度奪還するための勢力が生まれ、新たな紛争が発生します。
今の社会は、過去にほぼすべての人間が農耕民族か狩猟民族、遊牧民族で、ほぼ等しく生活をしていた時代から、この収奪と暴力の時代に移ってきた真っ只中ということです。

現在、地球上に住む60億人以上の人々は、既に地球という惑星が等しく人々を抱き受け入れられる許容範囲を超えています。
どこかで必ず富と資源の不足が生まれ、逆に集中も生まれます。日本はいくら低所得時代・格差社会と叫ばれても、富と資源が集中する地球上の数少ない点です。


> またそんなことを言わせるほど深刻な人権問題が発展途上国や戦争にあるのですか

人々が平等に生きることと、人権問題や差別、紛争が生まれることは、上述の通りです。
現在もなお、富と資源の確保のために、深刻な人権問題や差別が続いています。
戦争というのは、その最たるものです。

人権問題にも様々なものがありますが、その日の生活を維持するために、親が「仕事」に出かけ、道行く人を殺して持っている財産を奪い、生計を立てているという事例も依然存在しています。
外国人が流布した事実無根の噂話で、原住民が争いあい、何百万人もの人が殺戮された事件もあります。
地主の富のために、10歳にも満たない幼い子供たちが炭鉱で労働させられたり、戦争に追いやられて隣国に逃げ込んだ避難民が邪魔で隣国の人々に手痛い仕打ちを食らうような事態もあります。

いずれにしても、人権問題や戦争は、未解決の問題であり、この先もきっと続きます。
アメリカや日本などの一部の先進国が『山』であり、途上国は『谷』です。
人々がせっせと山頂に運び上げた資源を、あらゆる技術で加工して、谷底に転がしています。
富と資源は山に集まり、谷底には更に富を生むために作られた製品が転がり落ちていきます。
もし、世界が平等で平坦になってしまえば、富と資源は転がらなくなり、経済はストップします。

今まで様々な努力が世界各地で試みられましたが、いずれも特定の地域内では成功しても、世界的な問題の根本解決には至っていません。

地球上のすべての人が、計画的に出産をし人口抑制に協力し、富や資源を獲得する権利を捨てない限りは、世界の平等の実現は困難です。

かく言う日本国においても、正社員と派遣社員、富める者と飢える者、都市と地方などで格差・差別があるのですから、1国の問題も解決できない状態で世界のレベルの問題を解決することは不可能です。
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いろいろな理由がありますよ。



まず絶対的な平等というものがないというのが大きいです。
良く言いますが機会の平等と結果の平等というのが有ります。

機会の平等の社会にしようとすると、頑張った人が頑張っただけの富を得ることが出来ます。
逆に言えば頑張らない人は富を得ることが出来なくなります。
そうなれば貧富の差が生まれ結果の不平等が生まれます。

結果の平等にしようとすると、みんな同じ富を得ることはできます。
しかし、頑張ってもがんばらなくても結果は同じになります。
そうなれば頑張った人は不平等になります。

このように見る角度で平等にも不平等にもなるので、すべての人が平等にはなりません。


また、人間は能力や考え方などすべて違っています。
生まれた時点で差があるので平等にはなりません。

平等ってのはなんなのか。
定義が難しいですからね。
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現在の技術レベルで、地球という閉鎖系でのみ人類が生きられるという前提でいけば、全ての人が平等ですと、全ての人に同じような資源が割り当てられるべきとなります。

資源は限りがありますので、平等に分けると、当初は人口が増えるだけですが、そのうち、一人当たりの分け前がその人の生命を維持する分量を下回ることになります。こうなると、全人類が生きていけなくなります。

したがって、あらかじめ、不平等にしておくことが重要になります。もちろん、人権問題はどこの国にも存在することになると思います。
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