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海洋地殻について

マントル物質が部分溶融してできるマグマが玄武岩質マグマというのはわかったのですが、マグマが上昇してくる間に、まわりに熱を奪われて、結晶分化作用をしたりはしないのでしょうか。

海洋地殻が玄武岩質マグマで主にできているなら、結晶分化作用はしないということですか?

解説お願いします

A 回答 (1件)

島弧やホットスポットの玄武岩だけでなく、海嶺玄武岩も多かれ少なかれ結晶分化しています。

海洋地殻の断面であるオフィオライトにはマグマ溜りで結晶化が進んだ証拠である沈積はんれい岩も見つかっています。ただし海嶺の場合、結晶分化作用が進行する場所である地殻が薄いため、結晶分化がそれほど進まないうちに噴出してしまうわけです。
マントルが部分融解してできる初生玄武岩マグマは、カンラン石や斜方輝石、単斜輝石と共存できる組成を持ちますが、地表や海底に噴出している多くの玄武岩は、時にはカンラン石と共存できない組成に結晶分化しています。計算上は初生玄武岩マグマから海嶺玄武岩で体積で20~30%、島弧玄武岩では50%以上結晶分化していると考えられています。
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