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芽胞菌についてお尋ねします。病院の中材勤務になりましたが、滅菌に関する知識は全くないので教えて下さい。たまに、職場で聞いたりしますが、説明の中に専門用語があったりすることも有り、時間的にと立場上、さらに重ねて質問しづらいのでこの場をお借りすることにしました。

まず「芽胞菌を滅菌」するのにオートクレープを使用すると説明を受けました。芽胞菌についてもネットで調べましたが、色々な菌(納豆菌、ボツリヌス菌、ウェルシュ菌及びセレウス菌等)が食品中で存在する形態、とのことですが、これらの種々の菌は食品中では「芽胞菌」と言う同じものなのですか?

これらの「芽胞菌」がそれぞれの菌、例えばボツリヌス菌になるには、ボツリヌス菌になる何かきっかけ
があるのでしょうか?芽胞菌は全ての菌の元としたら、芽胞菌でいる状態では、増殖する環境下で何の菌が今後でてくるのか知るのは不可能、と言う事になりますか?

質問自体的を得ていないかもしれませんが、何卒よろしくお願いします。

A 回答 (6件)

>>細菌は、全て含みますか?例えば、風邪やインフルエンザの菌とか、結核菌とか、その他、、、


いろんな病気がありますがそれらの菌が芽胞菌として、その辺に散見されるように
あるのでしょうか?

No.2で紹介したサイトをご覧になれば分かるかと思いますが、芽胞を形成する菌は決まっています。
バシラス属とクロストリジウム属が主に医療などに関わってくる芽胞形成菌ですね。



>>風邪やインフルエンザの菌
風邪やインフルエンザの原因はウイルスです。ウイルスと細菌は全く別種の存在でして、医療的な対応も違ってきます。医療に従事するのであれば、インターネット上のサイトでもいいからウイルスと細菌の基礎知識は目を通したほうがいいかと思います。ちなみに風邪の場合は原因は単一ではなく、細菌が原因の風邪もあります。これくらいは高校生レベルの知識ですよ。

質問者さまはどうにも微生物や医療にかんする基礎知識が少なすぎるように思います。
職場にも専門書などはおいてませんか?
OKウェブのような質問形式では基礎知識を全て纏めることは難しいですので、それで勉強されたほうがよろしいかと思います。




>>芽胞菌は滅菌前の形は同じですか?きっと、種類が異なるので、芽胞菌の形態も異なるので
しょうか?
形が同じ、というのはどういうことでしょうか?滅菌に成功していれば恐らく物理的に崩壊していると思います。
菌の形状自体はあまり重要ではないかと思います。
仮に細菌がいて、それがボツリヌスか、とか納豆菌かとか判別するには専門の機材を使って検査しないといけませんし。



>>医療器具の滅菌前(オートクレープによる)は、どの位芽胞菌がついているんでしょうか?
これについては環境次第ですので何とも言えません。
その職場の周囲の環境(都会?田舎?などなど)や、どの程度の頻度で職員が手指を殺菌しているか、外来から人はよく来るのか、などによって変ってきます。
ただ、こういう場合は、全て汚染されているという前提のもとに滅菌しますので菌がどの程度いるかはあまり問題ではありません。
菌がいようがいまいが肉眼では判別不可能ですし、いちいち器具を細菌検査するのも時間がかかります。どのみち我々の日常には細菌が多数いることは確かですから、器具は纏めて全部使用前にオートクレーブ、あるいは乾熱滅菌を行い、密封した状態で器具を保管して使用前に開けるわけですね。
ちなみに職員がきちんと清潔にしている職場であれば機材にはそうそう菌はついてません。
しかしながら、我々人間の皮膚には常在細菌という細菌の群れが必ず存在しているので無菌ということもありえませんが。



>>確か135度で20分位だったと思います。圧力は何気圧くらいあるのでしょうか?
オートクレーブは121℃、2気圧で20分処理が一般的です。
また、処理する器具が多い場合は時間を伸ばすこともあります。

ただ、実際に使用するオートクレーブによって違いがあるかもしれませんので、この説明を鵜呑みにせずにその機械のマニュアルをよく読んで、耐熱対圧設定などをよく把握してください。
一応、安全機構は付いているかと思いますが高熱高圧ですから事故が起きたら大怪我をします。


ちなみに乾熱滅菌だと180℃で1~2時間程度ですね。ただしこちらは冷却に数時間かかるのでトータルでは5~6時間かかったかと思います。機材次第ではありますが。
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滅菌で重要なことは、被滅菌物の温度が


オートクレーブ内でのコールドスポットでの温度が
その温度になることを確認して滅菌しないと
何の保証にもならないことに注意してください。
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 獣医師です。



 ご質問の場合、「芽胞菌」について質問する、というのはややピントがずれています。
 質問者さんは病院の中材に勤務されておられるのですから、この場合勉強しなければならないのは「滅菌」そのものについてですから。

 感染症の原因となる"病原体"には、細菌やウイルス、真菌等の微生物があります。診療で取り扱う器具がこれらの病原体で汚染されていると感染の原因になるので、使用する器具から事前に病原体を死滅させておくことが「滅菌」です。

 ただ、「病原体を死滅させる」という意味では、いろいろな言葉を使います。消毒や殺菌といった言葉も使いますよね。医療現場では滅多に使いませんが「除菌」という言葉もあります。
 これらの言葉にはそれぞれ、あまり厳密ではありませんが定義があります。
 この中で最も厳しい処置が「滅菌」で、滅菌処置というと通常は「芽胞菌を死滅させることができる処置」を指すわけです。

 なぜここで芽胞菌が出てくるのかというと、いわゆる「病原体」の中で芽胞菌が死滅条件が最も厳しいからです。
 なので芽胞菌を死滅させることができる処置、とはすなわち「全ての病原体を死滅させることができる処置」を意味するわけです。

 「芽胞菌について質問することはピントがずれている」と書いた意味がお判りいただけましたか?
 滅菌処置は別に芽胞菌のみを標的とした処置ではなく、「全ての病原体を滅する」処置だから、ということです。

 オートクレーブでの滅菌処置は、通常は121℃20分です。
 質問者さんの職場のオートクレーブが135℃20分に設定されているとすれば、考えられる理由はいくつかあります。

 1つめは、プリオンを想定している、というものです。

 さきほど、「全ての病原体を死滅させる」と書きましたが、121℃20分の滅菌条件で死滅しない病原体がたった1つあります。それがBSEやクロイツフェルト・ヤコブ病の原因であるプリオンです。
 "プリオン"という表記は正確ではありませんし、プリオンを「病原体」に入れるかどうかも微妙なところなのですが(少なくとも"微生物"ではないし・・)、そのあたりの詳細な説明は省略するとして、「不活化すべき病原体」にプリオンを想定しているのなら、135℃20分という処理条件はあり得ます。(うちでは136℃30分で処理していますが)

 ちなみにプリオンは"微生物"ではないので、"死滅"ではなく"不活化"という言葉を使います。
 微"生物"かどうかが微妙であるウイルスに対しても、"死滅"より"不活化"という言葉の方が使われる傾向にあります。

 もう1つの理由は、オートクレーブの設定によるものです。

 通常、オートクレーブは処理をスタートして昇温時には排気バルブが開いています。釜内の温度が100℃近くなったときにバルブが閉じて密閉状態を作るようになっています。
 ですが機種によっては最初から排気バルブを閉じる設定ができるものもあります。これは感染性が高い危険なものを処理するときに、昇温中に病原体が漏出しないようにするためのもので"バイオハザード対策モード"と呼んでいるメーカーもあります。
 で、さらに機種によるのですが、このモードをオンにしたときに、プログラム上の温度と実際の釜内温度が異なる場合があるのです。
 私の職場にあるうちの1台がまさにそうなのですが、この機種ではバイオハザード対策スイッチをオンにすると、設定を135℃にしたときに釜内温度は121℃になります。

 質問者さんの使用されているのがこのタイプの機種で、バイオハザード対策モードをオンにして運転している、という可能性が考えられます。この場合、設定を135℃20分にしている、ということは滅菌条件は通常の121℃20分、ということになります。

 どのような理由で135℃20分という設定になっているか、というのは重要ですよ。
 金属やガラス器具だと良いのですが、ポリエチレン製の器具などはオートクレーブ対応であってもほとんどの場合、121℃までにしか耐えることはできませんから、本当に釜内温度を135℃にする設定で使用されているのでしたら、このオートクレーブでは処理できないモノ、があるわけですから。

 というわけで、「滅菌」の基本から勉強する必要があります。芽胞菌などという限られた対象に拘っている場合ではないでしょう。
 各種の微生物学の専門書には、たいてい「総論」の章があって滅菌や消毒について書かれていますから、まずはそこから勉強された方が良いと思います。
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芽胞は半結晶状態になりますので顕微鏡でも元の菌とは違って見えるようです


また、芽胞を作る菌は細菌の中でもごく一部であり、ほとんどの菌はそういったものを作りません
細菌というのは人間が動物というカテゴリに入るのと同じで
様々な種の微生物の一群の名前ですから、べつに細菌という生物がいるわけではありません

病原体がどの程度身の回りにいるかですが
これも環境やその病原体によって様々です
インフルエンザのように鳥などが媒介する場合もありますし
破傷風のように土中に存在するものもあります
屋内でも人が持ち込んできますのである程度存在するわけです
しかし、伝染病といわれるものでも無い限り健康な人はまず感染しません
ただし、それは体の外からの感染ですから直接体内に入った場合は別です
そのため医療器具などは入念に滅菌されているわけです
ではその器具にはどれくらい菌がついているかですが、それはわかりません
しかし、絶対に病原菌が付着していてはいけないものだから、滅菌することで安全を確保するのです
存在するかしないかではなく、存在しない環境をつくることが重要だと思ってください
つまり重要なのは安全な環境であり、滅菌したという事実ではないのです
滅菌後、汚染されては意味がありませんので、滅菌されたものは汚染されない環境を維持する必要があります
医療現場での勤務でしたら、大変重要なことですから覚えておいたほうがよいかと
具体的に述べますと、滅菌されたものはさわらないことです
人間の表皮には大量の微生物が存在しますから、接触するだけで汚染されますから

最後に、質問者は微生物に関する基礎知識がほとんど無いように見受けられます
基礎知識なく中途半端な知識でなにかを行うことは非常に危険ですから
微生物や病原体についての基礎的な参考書を読まれてはいかがでしょうか?
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芽胞菌というのは芽胞という形態を取る菌の総称です。




芽胞菌という細菌が、納豆菌とかセレウス菌になるわけではないです。


納豆菌とかボツリヌス菌とかが加熱されたり栄養不足になると芽胞という防御形態になるわけです。
なので、納豆菌の芽胞がボツリヌス菌になったり、その逆はありえません。
芽胞になろうとどうしようと納豆菌は納豆菌ですし、ボツリヌス菌はボツリヌス菌です。




詳しくはこちらをどうぞ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8A%BD%E8%83%9E
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芽胞菌と呼ばれているものは芽胞という環境耐久性の高い状態になることのできる菌の総称です


芽胞菌と呼ばれるものが分化してそれぞれの菌になるわけではありません
一般的な最近は細胞内の構造やタンパク質等の物質が壊れるために100度の煮沸でほぼ滅菌できます
しかし、芽胞を作る菌は環境がわるくなると芽胞とよばれる耐久性の高い細胞を作り出しそれに耐えます
またオスバンやアルコールなどの消毒用の薬品にも強くなるために滅菌しきれません
芽胞は環境がよくなると通常の細胞を生み出して増殖をはじめます
納豆はこれを利用してわらを煮沸消毒することで納豆菌以外を滅菌することで作られていました
しかし、これがボツリヌス菌などの病原菌となると、食品に存在した場合
通常であれば加熱調理すれば大丈夫なところが、加熱しても芽胞が残ることで食中毒を起こしてしまいます
つらつらと回答してきましたがわかりやすく説明するとですね
トカゲもニワトリもカエルも魚も卵生の生物ですよね
タマゴから孵るからといって最初はタマゴって名前の生物ではありませんよね
別種の生物が一生のうちの一時期を「卵」という状態ですごすだけです
芽胞も同じようなものだと思ってください
単細胞生物なので世代は交代してますけどね
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この回答へのお礼

有難う御座いました。細菌がそんな形態で「じっと」しているんですね。
細菌は、全て含みますか?例えば、風邪やインフルエンザの菌とか、結核菌とか、その他、、、
いろんな病気がありますがそれらの菌が芽胞菌として、その辺に散見されるように
あるのでしょうか?
芽胞菌は滅菌前の形は同じですか?きっと、種類が異なるので、芽胞菌の形態も異なるので
しょうか?

医療器具の滅菌前(オートクレープによる)は、どの位芽胞菌がついているんでしょうか?
確か135度で20分位だったと思います。圧力は何気圧くらいあるのでしょうか?

仕事も大変ですが、多少基礎知識があると理解できるのではと思います。
何度もすみません。でも大変感謝しております。

お礼日時:2010/09/05 20:59

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