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出来れば、ヴァイオリニストや上位音大、芸大を卒業された方にお伺いしたいです。

将来ヴァイオリン弾きを目指していて、学校がない日は1日12時間は弾いているのですが、自分が思ったように、ヴァイオリンのあの独特な深みのある音色を出せないのですが、何が悪いと思いますか?

A 回答 (3件)

楽器の音色というものは、楽器の良し悪しに関わることはもちろんですが、


弾き手の演奏技法や表現力によって大きく変わってくるものです。
いくら良い楽器を用いても演奏技法や表現力が拙ければ良い音は出ませんし、
ひどい言い方をすれば『宝の持ち腐れ』ということになるでしょう。
逆に、演奏技法や表現力が優れていても楽器が良くなければ、
弾き手の能力を十分に実現できないことになってしまいます。

ヴァイオリンやヴィオラ・チェロといった西洋の弦楽器は、
弦の振動と木部の共鳴によって深い音色を奏でることができ、
管楽器や打楽器と比較すると
オーケストラの楽器の中でも表現の幅が広いとされています。
それだけに、特に弾き手の表現力が要求されるものであるとも言えるでしょう。
表現力というものは一朝一夕に身につくものではありません。
日々の練習の積み重ねによって培われていく部分が大だと思います。

ただ、表現力は練習によってのみ培われるものかといえば、
決してそうではないと私は思います。
『表現力』(=表現する力)とはどういうことか少し考えてみると良いでしょう。
表現するとは、自分の中にあるもの、感じているものを他の人に伝えようとすることです。
また、「感じているもの」とは、自分が何かを見たり聴いたりして得たものですね。
そういうものを得るには自らの感性というものが重要になってきます。
つまり、感性を豊かにする、感性を鋭くするということが、
表現力の向上には必要不可欠だと言えるでしょう。

では、感性はどのようにして磨かれていくものなのでしょうか。
これは人によってさまざまな方法があると思いますが、
私はやはりその人の経験や体験などの影響が大きいと思います。
様々なことに関心を持ち、自分の興味を限定しないことが大事でしょう。
またそれらを時には深く、時には浅く掘り下げることもしてみましょう。
森の中に身を置いて自然の中で一日を過ごしてみるのもよいでしょうし、
ひねもす波の音に聴き入るのもすばらしいと思います。
人と議論したり説得したりすることも感性の肥やしになると思います。
大自然の営みをしげしげと観察したりするのも面白いでしょう。
いろんな意味において新しい発見というものは、私たちの感性を刺激してくれます。

自分はヴァイオリニストを目指しているからとヴァイオリンだけに拘らず、
他の楽器演奏にも関心を持って聴いてみましょう。
クラシックのみならず、ジャズ・エスニック・邦楽など
幅広いジャンルの音楽を聴いてみるのも感性を刺激する一助になると思います。
美術鑑賞・寺社仏閣訪問・ハイキング・・・
美しいものと拘わる、悠久の歴史の流れと拘わる、自然と拘わる。
そういった経験はどんどん重ねるほうが良いように思われます。
もちろん多くの人々との拘わりもです。

手前味噌になりますが、私はヴァイオリン演奏歴40年を超え、
最近はヴァイオリン工房で製作に携わるようになりました。
もちろんプロではなくアマチュアの演奏家で、
かつては質問者さんと同じような悩みを抱かえていた時期もありました。
そのころの自分を振り返ると、日々練習練習に明け暮れ、
練習による演奏技術の向上ばかりに目がいっていたように思います。

質問者さんはまだ若い方のようですから、感性を磨く時間もチャンスも十分にあります。
あまり焦らずに経験を積み、じっくり実力を蓄えていけばよいのではないでしょうか。
感性は焦ったところですぐには身につきません。

以上、多少なりともご参考になれば幸いです。
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1楽器が悪い(安い)、2演奏する場所が悪い、3普段聞いているCDの音を目指しているのであれば、演奏者も多少加工して音を厚くしています。



のどちらかでしょうか
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私は芸大を卒業しておりませんが、天才といわれる少年、少女、芸大、桐朋、芸高生を中心に


多数のプロデュースやメンタルケアを行ってまいりました経験から申し上げます。
音色はどのようにできると思いますか?
演奏家と一緒に仕事をさせていただいていつも感じるのですが、音色は「生き方」によって創られると思っています。ほとんどの皆さんが指や手の技術を高めることに多くの時間を割きますが、技術だけでは正確な音は出ても、それだけでは音楽の音色にはなりません。特にあなたの求める深さというものは、このことに大きく影響していると思います。

まず、あなたがどんな音楽家になりたいかということ、そしてなぜ自分がヴァイオリンを始めたのかをもう一度、考えてみては如何ですか?そのうえで、ヴァイオリン以外の楽しいことをしてみてください。
演奏家と接してきて時々思うことですが、なぜ大好きで始めたヴァイオリンが、いつのまにか演奏をしていることが苦しそうに見える人がいるのです。その方たちの共通していることは、譜面つらをかなり正確に演奏することができる。ソロは得意だが、アンサンブルなど人と一緒に創ることが比較的苦手。演奏に個性が感じにくい。どの曲を弾いても同じに聴こえる。ということが挙げられます。

その原因の一つとして、皆さんが陥りやすいのが、練習時間です。ヴァイオリンをされている方は、とても集中力が高い方が多く素晴らしいのですが、上を目指すほとんどの方が4時間-8時間くらい練習しております。中にはあなたのように12時間以上も練習して腱鞘炎になったり、精神面の歪みが出てくる方もいらっしゃいます。自問自答が多く、他人とかかわる時間が少ないことによって、逆にヴァイオリンとのコミュニケーションがうまくいかない人が多いのです。
人の集中には時間と深さがありますね。それを考えると1日4時間-6時間が限度で、その他の時間を使うことによってより深く練習に集中することが望ましいと思います。特に散歩は大事です。自然を感じる時間を毎日大切に創り上げることができれば、あなたの希望する音が見えてくると思います。また友達とのさりげないおしゃべりや音楽以外の方たちとの交流に大きなヒントがあります。

芸大入学は目標ではあっても最終的な目的ではありませんよね。今から目指すのであれば、最終的な自分の演奏家イメージを構築しながら進んでください。
音ということの技術的な答えが希望かもしれませんが、あなたに伝えたくてメッセージしました。
ヴァイオリンは特に人の声に一番近いといわれていますね。慌ただしい社会の中で、心をいやすことができる素晴らしい演奏家になってください。応援しています。
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