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標準物質と検量線について

また前回続いて検量線ネタですが、ご容赦ください。


タンパク質定量(たとえばLowry法)の際に、「まず濃度既知のBSAを使って検量線を引いて、それから未知試料の測定を行なう」と手元の資料に書いてありますが、この検量線はBSA以外にも使えますか?

ちょっと日本語が下手なのでもう少し。たとえば、この未知試料がウサギIgGだとします。ウサギIgGの発色強度は、BSAの約0.37倍しかないため、BSAから得られた検量線から濃度を求めると、見かけの濃度は実際の濃度の3分の1程度になってしまうと思うんです。今の例では、「ウサギIgGの発色強度はBSAの0.37倍」ということがわかっているため、計算後に係数を乗ずることで補正が利きますが、本当に未知のタンパクを測る場合はそうも行かないでしょう。

話は長くなりましたが、BSAから得られた検量線で、未知試料の測定を行なう場合、どのように考えればいいのでしょうか?日本語が下手で申し訳ありませんが、こちらの意図を汲んで答えてくれれば幸いです。よろしくお願いします。

A 回答 (3件)

 化学よりも、生物のカテゴリーの気がするのですが、


というのも、生化学出身で、教授から「タンバクの定量ができれは、生化学者として一人前」と言われ、馬鹿な学生だったので、その意味が分かりませんでした。
 タンバクの定量法は、定番はありません。だから、タンパクに応じて、適切な定量法を選ぶことができれば一人前、と現在は考えるようになりました。

 BSAは、入手しやすいこことから、標準品として用いられています。IgEの0.37倍しか発色しないのであれば、精製の最終段階で、標品が均一でなければ、信用できませんので、私は避けます。均一な標品で、量が多ければ、ビューレット法やキエルダール法にしますし、少なければ、分解してアミノ酸として定量します。これは、BSAを標準品とすることに異存はないでしょう。
 これは純度に応じて考えるべきで、精製段階で不純物が多ければ、全タンパクとして測定するしかないでしょう。

 私が研究しているタンパクは、280nmに吸収が無いので、ローリー法は使えません。そんなタンパクもあります。
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Lowry 法で求めたBSA換算で,という,意味があるんだかないんだかの数値にしかなりません.


同系統のサンプルで,相対的な増減や大小を比べることはできるでしょう.しかし,それ以上でもそれ以下でもなく,数値を鵜呑みにしてはいけないわけです.だからデータを示すときには実験方法を明記することが必要で,見る側としてはLowry法と書いてあった時点で,そのデータをどう見るべきか判断できなくてはいけないのです.
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検量線は本来「目的物」の純物を用いて作るものであって、他の物質を用いた検量線は「可能な限り」避けるべきものです。


タンパク質定量(たとえばLowry法)は行なったことがないので、その分野で述べられている方法が一般的に用いられているとしても、他分野の研究者、技術者と議論するとき話が食い違って不毛になります。
従って、出来るだけ多数の異なった純タンパク質を用いて方法自身の信頼性を確認する必要があると思います。
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