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【ネタバレ注意】ABC殺人事件についての疑問点

1、わざわざAとBを殺す必要がどこにあるのか?(AB殺害で捕まったら、最大目的のC殺害が不可能になるのに)
2、兄のカーマイケル・クラークはもうすぐ60歳だったのに、弟のフランクリン・クラーク(年齢不詳)が、風采のよい青年好きのベティ・バーナードをナンパできるのか?

この2点ですが、他にも
「犯行日時を○日まで指定する必要があるのか?」
「カストへの洗脳・暗示は可能か?」
「映画館で眠る人がいるのか、尚且つその人に声を出させないよう殺害できるのか?」
「映画館で殺害された人の隣に座っていたDのダウンズ氏は危険なのになぜ外出したのか?」
「カストにぶつかってナイフをポケットにバレずに入れることは可能か?」
「クラークがポアロの謎解きをあっさり認めるのは不自然ではないか?」
「クラークは拳銃をポケットに入れておいて、知らない人(ポアロが雇ったこそドロ)が近づいてきたとき注意をしなかったのか?」

小説なので細かく追及すべきではありませんが、特に上記2点は小説だとしても合点がいかないので、どなたかお答えくださればと思います。

A 回答 (2件)

>1、わざわざAとBを殺す必要がどこにあるのか?(AB殺害で捕まったら、最大目的のC殺害が不可能になるのに)


 →私はアイデア小説と割りきって読んだので気にはならなかったですが、おっしゃる通り、この点は昔から批判されている所です。近年では有栖川有栖氏が、火村助教授の口を借りて以下のようなことを述べています。

「ABC殺人と言う狂気に見せかけた正気の殺人だとしたら、もっとうまい筋書きがあるんじゃないのか。・・(中略)・・仮に真のターゲットがBだったとしよう。犯人は現時点ですでに目的を達成しているわけだ。それでも狂気のABC殺人を装ったからにはもうしばらく犯行を続けないことには格好がつかないよな。せめてCは殺さなくっちゃ。Dあたりも必要だろう。・・(中略)・・ええい、ここが正念場だ、とばかりにFも始末したとしても先は果てしなく遠い。まだ真のターゲットを殺害していないとしても、事情は大して変わらない。本当の殺意の矛先が向いているのがDあたりだとしよう。だとすると、それまでにABCと三人の無関係な人間を殺さなくてはならない。キツすぎる。・・(中略)・・合理的な判断ができるのなら、警察に尻尾を摑まれるリスクが過大であることがわかりそうなもんだ。」
(有栖川有栖 「ABCキラー」 短編集「モロッコ水晶の謎」より)

ところで、この火村助教授が活躍する「ABCキラー」は、ABC殺人事件をなぞりながらも、当然ながら上記の弱点を補強した内容になっています。オリジナルと読み比べてみるのも一興です。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

昔から批判されていたのでしたか。
本格小説だったとしたら、根幹は確りしていてほしいという希望がありました。
読み手によっては、割り切れたり、疑問をうまく処理できたのでしょう。

引用文おもしろいですね。読み比べさせていただこうと思います。

お礼日時:2010/10/23 01:00

>わざわざAとBを殺す必要がどこにあるのか?(AB殺害で捕まったら、最大目的のC殺害が不可能になるのに)



ABの殺害は、C殺害の真の動機を隠蔽するためですね。犯人にはCだけが殺害されれば直に一番に疑われるだけの動機がありましたから。

科学捜査のある現代ですら、被害者と犯人の間に殺人に繋がるような利害関係・怨恨関係という接点が無ければ、犯人逮捕はかなり困難です。ましてやABCの書かれた時代でしたら、尚更のことと思うのです。現代のような科学捜査はまだ存在しない時代ですから。1888年(ちょっと古いけれど)の切り裂きジャック事件だって結局未解決のままでした。捕まらないで逃げおおせる見込みは現在よりもずっと大きかったでしょう。

また、犯人の性格が、「AだのBだのの段階で、この自分が捕まるわけが無い」と自信を抱いても、不思議がないように造形されていますから。この犯人の性格設定でしたらハイリスクの犯行に踏み切っても不自然ではないと思います。


>兄のカーマイケル・クラークはもうすぐ60歳だったのに、弟のフランクリン・クラーク(年齢不詳)が、風采のよい青年好きのベティ・バーナードをナンパできるのか?

結婚を考える相手とちょっと一緒に遊ぶだけの相手を選ぶ基準は、全然違いますよ。かなり年配の若い娘好きのお金持ちの紳士というのは、フィアンセがいる(つまり風采のよい青年は既に確保済みの)女性が後腐れなく気軽なデートを2~3回楽しむ相手としては、むしろ最適ですよ。お金持ちなら豪華なデートを奢ってもらえるでしょうし、かなりの年配の紳士なら無理無体なことはしないでしょうし、変に真剣になられてあとあと付き纏われる心配もありません。

フランクリンは実際にはお金持ちでは無かったようですけれど、それはいかにもお金を持っていそうに見えればいいだけの話。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

1の疑問も追及するのは、野暮なのだと思います。
いただいた回答から、殺人依頼したほうが良い、という元も子もない着想を得てしまいましたので。
何の接点もなく、捕まりにくく、クラーク自身が実行犯にならなくていいですから。

犯人の性格設定については、そうでした、なるほどです。

2の疑問の答えは難しいです。
ベティ・バーナードは浜辺で殺されました。
0時頃、浜辺で庶民的なデートをしていたと推測します。
それでもベティは付いて来たのか? そこまで親密なのか? 親密なのが周囲に目撃されてないか?
など疑問は尽きません。
婚約者のドナルド・フレーザーは、がっしりした身体ですが、顔立ちはよくなかったようです。

お礼日時:2010/10/23 01:09

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