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「等加速度運動」と「等加速度直線運動」の違いは?
 
「速度」はベクトル量、「速さ」はスカラー量だから、
「等速直線運動」=「等速度運動」であり、
「等速度直線運動」という表現は不適切(トートロジーだから)と高校物理で習いました。

ですが、「速度」同様にベクトル量である「加速度」について、
「一定の加速度で直線運動すること」=「等加速度直線運動」と書かれているサイトを多数目にしました。
私が思うに、これもやはり不適切で、「等加速度運動」という表現の方が適切だと思うのですが、どうでしょう?
「等加速度直線運動」と「等加速度運動」のどちらが適切なのでしょうか?


また、速度での「速さ」みたいな、加速度の大きさを示すスカラー量の名称ってないんでしょうか?

A 回答 (5件)

 等速度であれば必ず直線運動なので、「等速度直線運動」という言い方はおかしく、「等速直線運動」または「等速度運動」というべきですが、等加速度であれば必ず直線運動というわけではありません。



 等加速度でありながら直線でない運動の代表例は放物運動です。物体に働く力は重力のみで、地表付近では重力は一定とみなせますので、一定の力を受ける運動=等加速度運動です。

 放物運動については、直線運動でないので「等加速度直線運動」という言い方がされるはずがありませんから「どちらが適切か」という問は成り立ちませんね。

 また、まっすぐ落下する場合や鉛直投げ上げなどでは、「等加速度」であり、「直線」ですから、「等加速度直線運動」になります。

※#1さんのISSの運動は直線ではないのはもちろんですが、円運動では重力の働く向きがどんどん変わるので、そもそも「等加速度」ではないと思います。


>速度での「速さ」みたいな、加速度の大きさを示すスカラー量の名称ってないんでしょうか?

 加速度以外に、「力」や「運動量」「電場」「磁場」などもベクトル量ですが、その大きさについてはみんな「力の大きさ」とか「電場の大きさ」といいます。むしろ、「速度」とその大きさを表す「速さ」という言葉がある方が例外的と思われます。
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こんにちわ。



#3さんがわかりやすい例を出してくれていますね。
「等加速度運動」と「等加速度直線運動」は区別されます。(トートロジにはならない)

「等加速度」ということは、単純に運動方程式へあてはめてみると
「一定の力のもとでの」運動ということになります。
その代表例が重力のもとでの運動であり、
さらに運動(速度)の方向が一定(直線)ではないものの代表が放物運動になります。

速度は運動の方向を表していますが、加速度はかかる力の方向であって運動の方向を表しているわけではないので、このような表現になってきます。
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>円運動では重力の働く向きがどんどん変わるので、そもそも「等加速度」ではない



なるほど(^^;
因みに、私が現役当時、中学校の理科の教科書で一番長い「太字の用語」が等速直線運動と等加速度運動でした。
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「等速度直線運動」という言い方が「不適切」だというのは、「等速度運動ならば必ず直線運動(もしくは静止)」だからです。


一方で、「等加速度運動」だからといって、直線運動とは限りません。たとえば、空中で真横にボールを投げることを考えてみてください。このとき、ボールは水平方向の初速度を持つので放物線を描いて運動しますが、加速度は下向きで一定値gです。
このように、等加速度でも直線運動でない例があるので、それとは区別する意味で「等加速度直線運動」という言い方はありだと思います。
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例えば、ISSは等加速度運動をしていますが、運動[軌道]は直線状ではなく、円ですよね。



等加速度直線運動は等加速度運動に含まれると思いますけど。
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