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   血中酸素濃度と酸素飽和度の違いは?

 血中のヘモグロビンが酸素と結合している割合を動脈血酸素飽和度と言いますが、動脈血中の酸素濃度を示していると解釈しています。
 パルスオキシメーターで、経皮動脈血酸素飽和度を測定できますが、動脈血中の酸素濃度と同義語と解釈しても良いのでしょうか?

 よろしくお願いします。。。

A 回答 (2件)

動脈血酸素濃度と動脈血酸素飽和度は同義語かといわれると違うと答えます。



動脈血酸素濃度は何を指すのか、この言葉をそのままとると、
動脈血酸素濃度というものはありません。空気中の酸素濃度21%
とかと同じように説明することができないからです。

ただし、イメージ的にいうと、動脈血酸素濃度と、動脈血酸素飽和度は
同じとなるとおもいます。
(数字は空気中の酸素濃度21%と動脈血酸素飽和度の正常値90~100%と異なる)

先に説明したように、動脈血酸素飽和度は血液中にある酸素の量の
大半を反映するため、動脈血酸素飽和度が下がれば、動脈血中の酸素の量が
減っていることになります。

患者さんに正確に動脈血酸素飽和度(指などにはさんで表示される数字)
を説明するのは難しいので、簡単に説明するために、イメージとして
動脈血酸素濃度と表現して説明することもあります。

動脈血酸素濃度についてなぜ知りたいのか、もう少し背景を教えていただけると
間違いなく説明できる可能性も広がるとおもいますが・・・
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この回答へのお礼

 親切丁寧な回答ありがとうございました。

お礼日時:2010/10/27 00:28

血中の酸素は、大きく分けて2種類あります。



ひとつは、血液中のヘモグロビンと結合しているもの、これが、血液中の酸素の大半をしめています。
動脈血中のヘモグロビンの何%が酸素と結合しているかが動脈血酸素飽和度です。

もうひとつは、血液中の水分に解けている酸素です。動脈血酸素分圧といいます。
実際の組織で酸素を消費するのは、この解けている酸素から使います。
しかし、動脈血酸素分圧の低下に伴ってヘモグロビンは結合している酸素をはなして
動脈血酸素分圧を維持します。

この、ヘモグロビンの酸素をはなしやすさを表現しているのがヘモグロビン酸素解離曲線
で表現されており、動脈血酸素飽和度と動脈血酸素分圧の二つの値のグラフになります。
ヘモグロビンは、温度、PH、などなどで酸素のはなしやすさは異なりますが、
通常の状態で血液中の酸素の量を表現するのは動脈血酸素飽和で簡便にわかると思います。
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この回答へのお礼

 丁寧なご説明ありがとうございました。

動脈血酸素濃度と動脈血酸素飽和度は同義語と解釈しても良いのでしょうか?

お礼日時:2010/10/24 00:02

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