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石油(原油)の産出国による成分の違い

石油(原油)は産出国によって含まれる成分に違いがあるということを聞きました。
具体的に「産出国ごとにどの成分がどの程度含まれているか」というデータを探しているのですがなかなか見つかりません。
どなたかご存じの方いらっしゃいましたら教えていただけないでしょうか。

また輸入ナフサに関しても同じようにデータがあればお願いいたします。

参考文献も載せていただけると嬉しいです。

よろしくお願いいたします。

A 回答 (3件)

このデータではいかがでしょう



http://www.noe.jx-group.co.jp/binran/data/pdf/8. …

ただし、これは成分ではなくて原油の種類ごとのガソリンや灯軽油、重油などの収率や硫黄含有量などの一般性状を示したものです。
原油の化学的な成分はおそらく数千種類に及ぶでしょうから、これを全部分析することは簡単ではなく、多分、これを原油毎に比較したデータはないと思います。
輸入ナフサについての成分分析は可能ですが、残念ながら公開されているデータは知りません。ただし、一般にナフサは原油の種類というより製油所でのカットの違いによる差の方が大きく、ペンタンやブタンを主成分とするものから、灯油に近い成分を含んだものまで、その国の製品需要や市況によって変わってくるものです。
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この回答へのお礼

返事が遅くなってしまい申し訳ございません。

ありがとうございます!さっそく参考にさせていただきました!!

また私が読んだ論文の中で複数の輸入ナフサの混合などを行い適正な成分構成比率にしてプラントに供給されると書かれていたのですがこれだけ多くの構成成分がある原油やナフサを適正な成分構成比率に混合することは可能なのでしょうか?

Ciniiのページ⇒http://ci.nii.ac.jp/naid/110003481644
直リンク⇒http://bit.ly/cejeSI
(bit.lyでURLを短縮しています)

重ねて質問になってしまい申し訳ございません、もしよろしければご教授いただけると嬉しいです。

お礼日時:2010/11/01 18:51

No.1です。


一日単位で考えても、時間単位で考えても、考え方としては同じことです。ただし、プラントは24時間連続的に運転していて途中で止めることができませんから、タンクを切り替えるたびにプラントの運転が乱れ、生産性が落ちます。(運転調整には数時間かかります)また、作業が煩雑になり、ミスや事故の原因となります。このため、計画担当者はできるだけ短時間でルートを切り替えることがないように配慮しています。
例えば10万キロリットルの容量がある原油タンクに満量の原油があり、一日あたり2万キロリットルの原油をプラントに送っている場合、最大5日間は同じルートで原油を送ればいいのです。もちろん、時間単位で切り替えることも可能ですが、わざわざ時間単位で切り替えて、作業を煩雑にして、ミスを誘発させる必要はありません。
例)のような作業が発生する場合は、設備を改造して、最低でも1日単位で切り替えるようにし、このような煩雑な事例が発生しないようにすべきです。(このような事例は製品を内航タンカーに出荷する場合に発生することがありますが、プラントへ原油やナフサを送るときには非常に例外的です)
理論的には一日単位でも、時間単位でも考え方は同じですが、貴方が取り上げた論文を書いた人は多分現場の実情を考慮して、一日単位で切り替えるという前提にしたのだと思います。
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この回答へのお礼

返事が遅くなってしまい申し訳ございません。

ご回答ありがとうございます、そもそもタンクの切り替えや配管ルートを変更すること自体を制限する必要があったんですね!

学生なのでプラントでの具体的な運用方法などを知ることが出来なかったのでcat-foodさんのご回答は非常に助かりました。cat-foodのご回答を参考にどのような論文にするか考えていきたいと思います。

次々と質問してしまいましたがそのたびにご丁寧に回答していただきありがとうございました。

お礼日時:2010/11/15 11:14

No.1 です。

資料が役に立ってよかったです。
追加の質問についての回答です。
原油を精製する場合、十数種類ある様々な種類の原油を使って、これも十数種類ある石油製品が作られます。どのような原油をどれだけ使って、どのような処理を行い、どんな製品をどれだけ作ればよいかというのは、非常に重要な問題です。ナフサの場合も原油ほど複雑ではありませんが、やはり重要な問題です。
この問題については、一般に線形計画法(LPモデル)が使われています。原油の制約や製品の品質、精製装置の処理能力、各製品の販売可能量など様々な要因を一次方程式で表し、これを連立方程式として解いて解を求めます。この方程式の数は数百から数千に及びますので専用のコンピュータープログラムを使って、最も経済的な解を求めています。
石油は原油の種類によってできる製品の量が決まってしまうというように誤解している人がいるようですが、実際には分解装置などの二次装置を使えば製品構成は比較的自由に調整することができます。どの二次装置をどれだけ稼働させるかということについてもLPモデルで計算します。
どんな原油をどのように配合し、一次、二次装置をどのように稼働させるかをLPモデルで計算させて、最適な原油処理の生産計画が立てられているわけです。
鉄道会社には列車の運行スケジュールを作る専門の人がいるように、石油精製会社には生産計画専門のチームがあり、LPモデルを駆使して最も合理的な配合となるような生産計画を立てています。
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この回答へのお礼

 ご回答ありがとうございます!石油の混合には線形計画法が用いられていたんですね、高校の時に習った数学が実際に社会に使われているのはとても興味深いです!!

 またNo.1さんがおっしゃっていた石油精製会社の生産計画に関して気になったことがあって調べてみたのですがデータが見つかりませんでした。もしNo.1さんご存知でしたらご教授いただけないでしょうか、度々の質問で申しわけございません。

 前回私があげた論文の中でタンク繰り(タンカーで運ばれてきたナフサがプラントに運ばれるまでにどのタンクと配管を通るかのルートを決定する)を一日単位で計算していました。
 しかし下の例のような場合は時間単位で考える必要があるのではないかと考えています。実際の石油精製工場ではどのようにタンク繰りを考慮しているのでしょうか。

例)原油Xを運ぶルートを考える際にタンクAを通るルート1がある場合
13時~15時の間はタンクAが空いていなかった(別の原油Yがタンクに残っていた)のでルート1を使うことができなかったが16時~18時の間はタンクAが空いているのでルート1を使って運ぶことができる

お礼日時:2010/11/04 17:23

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