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色の三原色はその3つの色を混ぜてすべての色ができるということですが、いろいろやってみて絵具なら赤・青・黄色、光なら赤・青・緑ということになったのでしょうか。
色の三原色のそれぞれの補色は三原色にはならないのでしょうか。
色について全く無知なのでどなたか教えていただけないでしょうか。
よろしくお願いいたします。

A 回答 (1件)

色彩学・光学・カラー写真・カラー印刷の専門書には詳しいいきさつは書かれているのでキーワードを書いておきます。



色には原色というのがあるのではないかという考え方は相当昔からあったようです。

ニュートンはプリズムで太陽の白色光が色に分けられる(ニュートンによれば七色)事を観察しましたが、これはおそらく望遠鏡やレンズの発達からガラスを通った光や像に色のにじみやズレが出ているという事実に気付いて考えを深めたのだと思います。
ニュートンの考え方は簡単に言えば色は光の中に最初から入っているだけという物ですが、ゲーテは色の付いた光の中でも物体の固有色は見分けられるという事実から色は光と人間の相互の作用だ(しかも人間のほうに重点がある)という説を出しています。ゲーテは直感的にRGBの三原色とその補色が全て色の基本ではないかというようなことも言っている。これは残像補色という現象の考察から思いついたとのこと。

RGBが三原色ではないかという仮説をヤングが立て、J.C.Maxwellがプリズムを使った実験でRGBの3つの色で全ての色が作れる事を研究発表しました。これが光の三原色をあきらかにした最初と思われます。(1854~60ごろ)
ヤングやマックスウェルは色覚異常という現象にも着目していて、この三原色の原理が人間の眼のしくみに関係している事も調べています。

以上のように、光の三原色はプリズムや「色のコマ」を使って実験で探して確かめられました。

絵の具の三原色は画家や工芸家の試行錯誤を通じて経験的に古くからわかっていたものと思われます。
CMY三色と網点を使う印刷術を始めたのはフレデリック・アイブス。1885。原理の提唱はオーロン。
新印象派の点描もその頃出てきています。

さてRGBの補色は加色混合(光の混合)で原色にならないかという質問ですが、私が照明用のフィルターを使ってやってみた限りでは「なりません」。CMYの照明フィルターもありますがCの光とMの光を混ぜてもはっきり強い色は出ないのです。
つまりこれは、「RGBが原色である」という説の通りだ、という事と私は理解しています。

絵の具の混合でRとGを混ぜても黄色にならないのも実験すればわかると思います。

http://www.seidosha.co.jp/index.php?%C1%ED%C5%B7 …
http://books.google.co.jp/books?id=tY4c4SP8QGsC& …
http://www.lebeau-jp.com/10color_lec_jp4.html
http://www.always-shop.com/?pid=14691716
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この回答へのお礼

Postizos様
 ていねいなご回答感謝いたします。
>光の三原色はプリズムや「色のコマ」を使って実験で探して確かめられました。

絵の具の三原色は画家や工芸家の試行錯誤を通じて経験的に古くからわかっていたものと思われます。

光も絵具もその三原色は理論から導かれたのではなく試行錯誤の実験の結果として出されたのですね。

>さてRGBの補色は加色混合(光の混合)で原色にならないかという質問ですが、私が照明用のフィルターを使ってやってみた限りでは「なりません」

理論から三原色が導かれたのではないのですからそれらの補色が三原色とならないのも理論から導くことはできないのですね。

本まで紹介していただいてありがとうございました。

お礼日時:2010/11/19 21:45

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